市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):JR東日本、アンリツ、ソニーG

JR東日本 <日足> 「株探」多機能チャートより
■JR東日本 <9020>  6,910円  +366 円 (+5.6%)  本日終値
 JR東日本<9020>は大幅反発。同社は1月31日取引終了後、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業損益は425億3500万円の赤字(前年同期は3230億8300万円の赤字)と発表した。前年の新型コロナウイルス感染症の影響に対し、運輸事業が回復したことなどが背景。通期計画の1150億円の赤字(前期は5203億5800万円の赤字)は据え置かれた。第3四半期累計での営業赤字縮小のほか、第3四半期(10~12月)の3カ月間では733億5600万円の営業黒字(前四半期は606億3600万円の赤字)に転換しており、これらを好感した買いが優勢のようだ。

■日本システムウエア <9739>  2,104円  +104 円 (+5.2%)  本日終値
 日本システムウエア<9739>は大幅反発。同社は1月31日取引終了後、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は34億円(前年同期比28.1%増)と発表した。通期計画43億円(前期比2.4%増)に対する進捗率は79.1%だった。ITソリューションでは官公庁・団体向けをはじめ、製造業向けや保険業向けシステム開発など、サービスソリューションではクラウド環境構築サービスやBPOサービスなど、プロダクトソリューションではデバイス開発事業が、それぞれ堅調に推移したとしている。

■G-7ホールディングス <7508>  1,453円  +71 円 (+5.1%)  本日終値
 31日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が5%増益で着地・10-12月期も17%増益」が好感された。
 G-7ホールディングス <7508> が1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.1%増の65.1億円に伸び、通期計画の77億円に対する進捗率は84.7%に達し、5年平均の82.5%も上回った。
  ⇒⇒G-7ホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■アンリツ <6754>  1,617円  +45 円 (+2.9%)  本日終値
 アンリツ<6754>が大幅に3日続伸。岩井コスモ証券は1月31日、同社株の投資判断を「B」から「A」に2段階引き上げた。目標株価は1800円(従来1950円)とした。同社は27日に決算発表を行い22年3月期の連結営業利益を205億円から175億円(前期比10.9%減)に下方修正した。半導体不足の影響などを受けた。ただ、同証券では、5G向け通信計測器への需要は強く業績は改善方向にある、と指摘。23年3月期の同利益は今期推定比14.2%増の200億円を見込んでいる。株価には割安感があり、業績改善に伴い上昇が期待できるとみている。

■アイティメディア <2148>  1,597円  +30 円 (+1.9%)  本日終値
 アイティメディア<2148>が大幅続伸、年初から一貫して下値模索の動きを強いられていたが、今週に入り底離れの動きを明示している。前日はマドを開け5日移動平均線を上回ったが、きょうも寄り付きカイ気配で一時200円高の1767円まで駆け上がり、今度はその上にあった25日移動平均線を飛び越える勢いをみせた。1月31日取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表、売上高を従来予想の76億8000万円から78億8000万円(前期比14%増)に営業利益は25億2000万円から26億2000万円(同30%増)に増額した。トップライン、利益ともに連続で過去最高更新となる。ITニュースサイトなどを主力にネットメディアを展開し、顧客獲得で有効性の高いリードジェネレーション事業が収益を押し上げている。足もと広告需要の拡大やデジタルイベントの好調が続き、今期2度目の上方修正となっており、これを評価する買いを誘導している。

■アドバンテスト <6857>  9,750円  +180 円 (+1.9%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が大幅高で3連騰、フシ目の1万円大台復帰を果たした。半導体テスター(試験装置)のトップメーカーでDRAM用では世界首位の商品競争力を誇る。高性能コンピューター向けで先端半導体需要が旺盛となっており、半導体に求められる性能が高まるのに伴い試験に要する時間も長くなっている。それに比例する形で同社のテスターに対する引き合いが強まっている。また、同社はシステムレベルテストも行うが、これも先端半導体需要の増勢を背景に追い風が強い。22年3月期の営業利益は従来予想の1050億円から1150億円(前期比63%増)に上方修正していることも評価材料だ。なお、きょうは東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>など他の半導体製造装置の主力株も総じて続伸歩調にある。

■NSD <9759>  1,976円  +27 円 (+1.4%)  本日終値
 NSD<9759>は3日続伸。1月31日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を703億円から706億円(前期比6.7%増)へ、営業利益を106億円から112億円(同13.8%増)へ、純利益を72億円から76億円(同19.2%増)へ上方修正し、45円を予定していた期末一括配当予想を52円(前期42円)へ引き上げたことが好感された。受注環境が良好に推移していることなどが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高522億3800万円(前年同期比6.6%増)、営業利益82億8600万円(同15.3%増)、純利益56億9400万円(同21.8%増)だった。あわせて110万株(発行済み株数の1.40%)、または20億円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことも好材料視された。取得期間は2月1日から3月18日までで、株主還元の一環として実施する。今朝、52万株(総額10億1348万円)の自社株を東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得した。更に、234万4320株(発行済み株数の2.54%)の自社株を3月24日付で消却すると発表した。消却後の発行済み株数は9000万株となる予定だ。

■日立建機 <6305>  2,927円  +37 円 (+1.3%)  本日終値
 日立建機<6305>が反発。1月31日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を9200億円から9500億円(前期比16.8%増)へ、売上高から原価及び販管費を除いた調整後営業利益を740億円から840億円(同2.6倍)へ、純利益を460億円から520億円(同5.0倍)へ上方修正したことが好感された。油圧ショベル需要は、中国は市場環境の低迷で大きく減少しているものの、その他の主要地域では市場環境の回復が続いており、これを受けて同社の世界油圧ショベル需要見通しを22万台から約23万1000台へ引き上げたことが要因。また、マイニング機械の需要が、堅調な資源価格を追い風とした顧客の投資意欲の回復や、鉱山再稼働に伴う休車機のオーバーホール需要などから新車・部品サービスともに堅調に推移し、今後もこの基調が継続する見通しであることも寄与する。なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高7203億6600万円(前年同期比28.9%増)、調整後営業利益612億9600万円(同3.4倍)、純利益464億6200万円(同14.9倍)だった。

■インフォマート <2492>  665円  +7 円 (+1.1%)  本日終値
 インフォマート<2492>が続伸。午前11時ごろ、ソフトバンクグループ<9984>傘下のSB C&Sとディストリビューター契約(販売代理店契約)を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回の契約締結により、SB C&Sの全国約1万2000社の販売パートナーから「BtoBプラットフォーム 請求書」の提供が可能になる。今後両社は共同で、企業の請求書における電子データ化の推奨と経理部門のテレワーク導入をサポートし、全国規模でのDX加速の支援を行うとしている。

■ソニーグループ <6758>  12,770円  +50 円 (+0.4%)  本日終値
 ソニーグループ<6758>が3日続伸、目先筋の利益確定売りをこなし頑強な値動きとなった。1月20日以来8営業日ぶりに1万3000円大台を回復する場面があった。国際的にゲーム会社のM&Aの動きが活発化している。米国ではマイクロソフト<MSFT>がゲーム大手アクティビジョン・ブリザード<ATVI>の買収を発表し脚光を浴びたが、これに呼応したように国内では1月31日取引終了後にソニーGが米ゲーム会社バンジーを買収すると発表、これがマーケットの注目を呼んでいる。バンジーは「デスティニー」シリーズの開発で知名度が高く、買収額は日本円にして約4100億円と巨額だ。

■デルタフライ <4598>  1,490円  +300 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値
 Delta-Fly Pharma<4598>はマドを開けて買われる。1月31日の取引終了後、開発中の抗がん剤候補化合物「DFP-14323」の臨床第2相試験の進捗状況を発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。DFP-14323と肺がん治療薬「アファチニブ」を併用した同試験について、無増悪生存期間(治療中や治療後にがんが進行せず安定した状態である期間)の中央値が20.6カ月になったとし、承認済み類薬の同中央値を上回ったという。この試験結果を踏まえ会社側では、今後の取扱いに関して医薬品医療機器総合機構(PMDA)と相談する予定としている。

■キャリアデザ <2410>  1,064円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 キャリアデザインセンター<2410>がストップ高。同社は1月31日取引終了後、22年9月期第2四半期累計(10~3月)単独業績予想について、売上高を67億7000万円から71億1000万円へ、営業利益を2億7600万円から4億100万円へ、純利益を2億2000万円から2億8700万円へ上方修正すると発表した。22年9月期第1四半期(10~12月)単独営業利益は3億1300万円で、通期計画5億200万円は据え置かれた。IT業界を中心に想定していたよりも採用需要が活発となり、各事業における取引社数が増加したため、上期見通しを上方修正するという。なお、21年9月期第3四半期から非連結での業績を開示しているため、前年との比較は記載されていない。また、3月31日を基準日とする株主優待を行う。10単元(1000株)以上保有の株主が対象で「新潟県魚沼産コシヒカリ5キログラム」を贈呈する。辞退者や申し込みがない場合は日本赤十字社へ寄付する予定。

■フーバーブレイン <3927>  710円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 フーバーブレイン<3927>がストップ高の710円に買われた。1月31日の取引終了後、伊藤忠テクノソリューションズ<4739>と資本・業務提携すると発表しており、これが好材料視された。今回の提携により、両社はITエンジニア人材の確保で協業するほか、IT人材派遣及び委託事業を手掛ける子会社GHインテグレーションの一部株式を伊藤忠テクノに譲渡するとしている。また、韓国人ITエンジニアの安定的な確保に強みを有するGHIを協力して経営することで、韓国だけではなく、CTCが拠点を有するマレーシア、シンガポール、タイ、インドネシアなども含めて広くアジアから優秀なエンジニア人材を採用し、育成から供給までのフローを中期的に構築することを目指すという。資本面ではF-ブレインが保有するGHI株式のうち15%に当たる60株をCTCに2月28日付で譲渡する予定で、譲渡価額は7998万円。なお、同件による22年3月期業績への影響は軽微としている。同時にF-ブレインは、M&A仲介やアジア進出のコンサルティングを手掛けるNexpanderJapan(NPJ、東京都渋谷区)と資本・業務提携すると発表しており、これも好材料視された。NPJと戦略的アライアンスを結び、日本国内に限らず広くアジアにおいて「テレワーク」「クラウド」「アジア」をキーワードとした投資・M&Aを加速させるのが目的で、資本面ではNPJを割当先として第三者割り当てによる第12回新株予約権を500個発行する予定。なお、調達資金2645万円は運転資金に当てる方針だ。

●ストップ高銘柄
 ペルセウス <4882>  405円  +80 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 アミタホールディングス <2195>  2,574円  +500 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 WOW WORLD <2352>  1,092円  -300 円 (-21.6%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均