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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いを想定


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27300 +250 (+0.92%)
TOPIX先物 1910.5 +12.0 (+0.63%)
シカゴ日経平均先物 27310 +260
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 31日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めによる景気減速への懸念は根強く、朝方は売り優勢で始まったが、その後上昇に転じた。1月末の年金基金によるリバランス買いが観測されるなか、ハイテク株を中心にヘッジファンドは買い戻しを迫られる格好となった。また、クレディスイスが投資判断を「買い」に引き上げたテスラ<TSLA>が10%を超す上昇となったことも材料視された。S&P500業種別指数はすべてのセクターが上昇しており、自動車・同部品、半導体・同製造装置、メディアの強い値動きが目立った。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比260円高の2万7310円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比80円安の2万6970円で始まり、その後2万6820円まで利食いに押される場面が見られた。ただし、米国市場の取引開始後はリバウンドの動きを強め上昇に転じると、終盤にかけて上げ幅を広げる展開となり一時2万7310円まで買われ、2万7300円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。一時2万6820円まで下げたものの、同水準に位置する5日移動平均線が支持線として機能するなど、理想的なリバウンドの動きだった。また、2022年に入り陰転シグナルを発生させていたパラボリックは、SAR値にタッチしたことで陽転シグナル発生となる。

 米国ではハイテク株を中心に買われ、SOX指数の構成銘柄はすべて上昇した。アップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>など大型テック株も買われるなか、日経平均型優位の展開になりそうだ。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.24倍と横ばいで推移していた。先週末に14.16倍まで低下し、1月13日につけた14.17倍を下回るなど低下傾向にあるものの、いったんはリバウンドの動きが想定されるため、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いの動きが入ろう。VIX指数は24.83に低下していることもリスク選好に向わせやすい。

 もっとも、米国市場の上昇については、1月の下落に伴う年金基金によるリバランスの買いが大量に入った影響が大きいと見られる。そのため、反動安も警戒されることから、日中はグローベックスの米株先物の動向に関心が集まりそうだ。

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