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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:HENNGE、武田、日本製鉄

日本製鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソフトクリエ <3371>  4,050円  +150 円 (+3.9%)  11:30現在
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>が4日ぶりに反発している。前週末7日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を12万5000株(発行済み株数の1.00%)、または5億円としており、取得期間は1月11日から3月11日まで。株主還元水準の向上を図るとともに、経営環境の変化に応じて機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■HENNGE <4475>  1,850円  +56 円 (+3.1%)  11:30現在
 HENNGE<4475>は3日続伸している。SBI証券が7日付で、新規に投資判断「買い」、目標株価3200円でカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同社は「2023年から2024年にかけて全ユーザの利用料を新プラン価格に統一する」という方針を掲げており、同証券では新旧顧客の価格統一によるARPU(1ユーザー当たり平均売上高)の上昇を主な要因として22年9月期から24年9月期にかけて増収率が加速すると予想している。

■前田工繊 <7821>  3,785円  +105 円 (+2.9%)  11:30現在
 前田工繊<7821>が大幅高で3日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「自動車レースの最高峰「F1(フォーミュラワン)」や米国の代表的レース「NASCAR(ナスカー)」が初導入する車の統一ホイールに、日本製品が採用されることが10日、わかった」と報じられており、同社グループが22年からそれぞれ4年間、3年間にわたり独占供給するとあることが好材料視されている。記事によると、14日開幕の東京オートサロンで発表するとあり、過去に多くのF1チームに製品を供給してきた実績が評価されたもよう。また、軽量で耐久力のあるレース用ホイールは、EV向けの需要が高まると期待されているようだ。

■武田薬品工業 <4502>  3,268円  +72 円 (+2.3%)  11:30現在
 武田薬品工業<4502>、大正製薬ホールディングス<4581>など医薬品株が総じて強い動き。米長期金利の上昇を背景に日米ともに半導体などハイテクセクターに利益確定の売り圧力が顕在化しており、きょうも日経平均株価は下値模索の動きを強いられている。景気敏感株も新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大が加速するなか、上値が重く、足もとではディフェンシブ銘柄である薬品セクターへの投資資金シフトがみられる。10時過ぎ時点で医薬品は業種別騰落で東証1部33業種中、値上がり率トップとなっている。

■マークラインズ <3901>  2,689円  +59 円 (+2.2%)  11:30現在
 マークラインズ<3901>が続伸している。前週末7日の取引終了後に発表した12月度の「情報プラットフォーム」契約企業数が前月比33社増の4208社と、順調に増加していることが好感されている。

■日本製鋼所 <5631>  4,145円  +55 円 (+1.3%)  11:30現在
 日本製鋼所<5631>の頑強な値動きが目立っている。全体相場は下値模索の動きを強いられているが、同社株は昨年12月下旬を境に5日移動平均線をサポートラインとする強力な上昇トレンドを形成している。大型鋳鍛鋼で世界屈指の実力を持ち、火力のほか原子力発電所向けで抜群の実績を持つ。EUの欧州委員会が原子力と天然ガスを脱炭素に貢献するエネルギーに位置づける方針を発表しており、これは同社にとって原子力向けビジネスチャンス拡大につながる追い風材料だ。また樹脂加工機も幅広く手掛けており、世界的な電気自動車(EV)シフトが進んでいることを背景に、圧倒的商品シェアを誇るEV用フィルム・シート製造装置の需要増加もポジティブ視されているもようだ。

■日本製鉄 <5401>  2,039円  +17 円 (+0.8%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>は日経平均株価が大幅安に売り込まれるなか、いずれもプラス圏を維持。大手鉄鋼株は根強い買いが流入している。FRBが金融政策をタカ派色の強いスタンスに切り替えたことが、株式市場に波紋を及ぼしている。高PERのハイテク株の利食いの口実に使われているが、現状はマーケットの過剰流動性が確保されていることで、資金は滞留し割安株への資金シフトがみられる。鉄鋼株はバリュー株の宝庫であり、特に日本製鉄はPER3倍台でPBR0.6倍前後、JFEはPERが同じく3倍台でPBRが0.5倍前後と割安感がとりわけ顕著となっている。配当利回りも際立って高く、インカムゲイン狙いの買いが誘導されやすい。

■すかいらーく <3197>  1,482円  +12 円 (+0.8%)  11:30現在
 すかいらーくホールディングス<3197>が4日ぶりに反発している。前週末7日の取引終了後に発表した12月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比14.4%増と5カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。約2年ぶりにテレビCMを再開したことに加えて、7ブランドで実施したアルコール99円キャンペーンなどによりガストやバーミヤンで売り上げが回復した。

■日本ペHD <4612>  1,086円  -168 円 (-13.4%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 日本ペイントホールディングス<4612>は急落している。前週末7日の取引終了後、三井住友銀行など金融機関6社の既存株主による1億4013万3800株の海外売り出しと、上限1763万2500株のオーバーアロットメントによる海外売り出しを実施すると発表しており、株式需給の悪化を警戒する売りが出ているようだ。売り出し価格は1月17日から19日までのいずれの日に決定される予定で、市場流動性の向上を図り、長期的な視点から同社の成長戦略に理解を示すグローバルな投資家基盤を構築するとともに、政策保有株式の潜在的売却懸念の緩和が目的としている。

■キーエンス <6861>  63,550円  -4,300 円 (-6.3%)  11:30現在  東証1部 下落率9位
 キーエンス<6861>は一時5000円を超える急落となり、全体指数の下落を助長している。金利上昇局面でハイテク系の値がさ株には向かい風が強いが、そのなか同社はPER50倍を超えており、高PER銘柄売りのターゲットとなった。FAセンサーで世界的な実力を有し、海外投資家の評価も高い銘柄だ。しかし、前週末7日に中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を大陰線で下抜けたことで、目先は株式需給悪を嫌気した見切り売りや空売りがかさむ展開となった。きょうは日経平均株価へのマイナス寄与度でも上位にランクされている。

■良品計画 <7453>  1,619円  -105 円 (-6.1%)  11:30現在
 良品計画<7453>が4日続落し昨年来安値を更新している。前週末7日の取引終了後に発表した第1四半期(9~11月)連結決算が、売上高1229億4600万円(前年同期比6.9%増)、営業利益111億4700万円(同15.3%減)、純利益78億4300万円(同36.0%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気されている。国内外における店舗数の増加により、売上高は第1四半期として過去最高の実績となったものの、秋冬物の衣料品が落ち込んだことや新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンの影響が続くベトナムからの納期遅れなどが響き、衣服・雑貨の販売が低調だった。なお、22年8月期通期業績予想は、売上高4800億円(前期比5.8%増)、営業利益450億円(同6.0%増)、純利益320億円(同5.6%減)の従来見通しを据え置いている。

■ローソン <2651>  5,040円  -320 円 (-6.0%)  11:30現在
 7日に決算を発表。「9-11月期(3Q)経常は25%減益」が嫌気された。
 ローソン <2651> が1月7日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比30.3%増の394億円に拡大し、通期計画の470億円に対する進捗率は83.9%に達し、5年平均の81.6%も上回った。
  ⇒⇒ローソンの詳しい業績推移表を見る

■バルミューダ <6612>  3,790円  -175 円 (-4.4%)  11:30現在
 バルミューダ<6612>が反落し昨年来安値を更新している。10日にスマートフォンの販売を一時停止すると発表したことが嫌気されている。今回販売を一時停止したのは、21年11月に発売した「BALMUDA Phone」(ソフトバンクモデル/SIMフリーモデル)で、製造委託先である京セラ<6971>からの報告で「技術基準適合証明」の認証について、確認すべき事項があることが判明したためという。販売再開の時期などは明らかになっておらず、業績への影響なども懸念されているようだ。

■東京エレクトロン <8035>  63,770円  -1,150 円 (-1.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が下値模索。前日の米国株市場ではNYダウが一時500ドル超の下落をみせるなど荒れ模様の地合いとなり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅プラス圏で引けたものの一時は75日移動平均線近辺まで急降下する場面もあった。東京市場では、ここ半導体製造装置関連はハイテク系グロース株の一角としてポジション調整の売りがかさんでおり、きょうも足もと売り圧力が強い。市場のセンチメント悪化で、ここまで同関連セクターのなかで比較的底堅い動きをみせていた東エレクなどの下げが大きくなる可能性もある。

■REXT <7697>  359円  +80 円 (+28.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 REXT<7697>が80円高はストップ高となる359円でカイ気配となっている。前週末7日の取引終了後、自社の株主をRIZAPグループ<2928>のみとし、株式を非公開化するための手続きとして株式併合を行うと発表。これに伴い、RIZAP以外の株主が保有するREXT株について、1株400円で買い取る予定にあることを明らかにしており、この価格にサヤ寄せする格好となっているようだ。新型コロナウイルス感染拡大による厳しい経営環境の克服に向けて各施策を実施していくにあたり、株主に対して発生する可能性がある悪影響を回避し、中長期的な視点で抜本的かつ機動的な経営戦略を迅速に実践していきたい考え。これを受けて、東京証券取引所は7日付でREXTを監理銘柄(確認中)に指定した。同社は3月28日付で上場廃止となる予定。

■エクスモーション <4394>  1,146円  +150 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エクスモーション<4394>がストップ高カイ気配。前週末7日の取引終了後、21年11月期決算を発表し、売上高は9億5700万円(前の期比9.2%増)、営業利益は1億4300万円(同61.1%増)で着地。続く22年11月期業績予想は売上高11億5300万円(前期比20.4%増)、営業利益2億円(同39.2%増)と、売上高・営業利益ともに3期ぶりに過去最高を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。前期は、組み込みソフトウェア開発のコンサルティングを行う主力事業においてCASE領域での受注が伸び、全体業績に寄与した。今期も同事業の受注拡大に取り組んでいくほか、実践型ナレッジ提供サービス「Eureka Box(ユーリカボックス)」の本格的な販売促進を図っていく方針。なお今期の配当予想は、前期から据え置きの15円を見込んでいる。

●ストップ高銘柄
 太洋物産 <9941>  2,283円  +400 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在
 キャリア <6198>  507円  +80 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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