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【市況】リスク回避が一服しダウ平均は500ドル超の急反発 ナイキ、マイクロンが上昇=米国株前半

NY株式21日(NY時間12:56)
ダウ平均   35495.78(+563.62 +1.59%)
ナスダック   15229.77(+248.83 +1.64%)
CME日経平均先物 28665(大証終比:+165 +0.58%)

 きょうの市場はリスク回避の雰囲気が一服しており、NY株式市場は急反発している。ダウ平均は500ドル超反発しており、ナスダックも1.5%反発している。感染再拡大への懸念は米国でも高まっており、買戻しを誘発するような材料も見当たらないが、このところのきつい下げで値ごろ感からの買い戻しが活発に出ているようだ。

 下げ過ぎ感からの一時的な反転であるデッド・キャット・バウンスだとの声もある一方、家計と企業のバランスシートは良好な状態にあり、モメンタムも依然として強いことから、経済が荒波を乗り切ることができると期待するのは合理的だとの声も出ている。

 取引開始前までに発表されたナイキ<NKE>とマイクロン<MU>の決算が好調だったことも買戻しをフォローしているようだ。特にマイクロンはネットワークやデータセンター、自動車からの需要が旺盛で、第1四半期も第2四半期の見通しも予想を上回った。同社のメロートラCEOは「メモリーやストレージも半導体業界の他の分野を上回るペースで成長が続くと予想。こうした状況は22年だけに留まらない」とも述べていた。この決算を受けて他の半導体関連銘柄も買い戻しが膨らんでおり、IT・ハイテク株の上げを誘っている。

 ナイキは、中国での販売は新疆ウイグル自治区の労働に関するナイキの方針を巡る不買運動で不調なものの、北米や欧州での販売が好調だった。ホリデーシーズンを前に在庫水準が拡大しており、サプライチェーン問題克服を今回の決算は示した。

 なお、一部報道でFDAがファイザー<PFE>およびメルク<MRK>の新型ウイルス感染症の経口薬を早ければ今週中に承認するとの観測報道が流れていた。ただ、両銘柄とも株価は下落。そのほか、旅行レジャー関連や航空が買われているほか、エネルギーや銀行、産業も堅調。

ナイキ<NKE> 166.80(+9.82 +6.26%)
マイクロン<MU> 89.88(+7.85 +9.57%)
ファイザー<PFE> 58.74(-2.28 -3.74%)
メルク<MRK> 75.50(-0.91 -1.19%)

アップル<AAPL> 170.82(+1.07 +0.63%)
マイクロソフト<MSFT> 325.51(+5.60 +1.75%)
アマゾン<AMZN> 3389.19(+47.61 +1.42%)
アルファベットC<GOOG> 2883.34(+35.31 +1.24%)
テスラ<TSLA> 908.00(+8.06 +0.90%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 332.74(+7.29 +2.24%)
AMD<AMD> 140.36(+4.56 +3.36%)
エヌビディア<NVDA> 284.12(+6.93 +2.50%)
ツイッター<TWTR> 43.81(+0.83 +1.94%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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