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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 感謝祭明け後の米国市場の急落を先回りしたショートの動きに


大阪12月限
日経225先物 28790 -730 (-2.47%)
TOPIX先物 1989.0 -35.0 (-1.72%)

 日経225先物(12月限)は730円安の2万8790円で取引を終了。寄り付きは2万9420円と売り先行で始まると、その後は南アフリカ共和国で特定された新型コロナウイルスの新たな変異株が警戒されてインデックス売りが集中した。開始30分後には2万9000円を下回ると、いったんは2万8900円~2万9000円での保ち合いがみられた。ただし、香港で旅行者2人から新たなコロナ変異株が検出されたと報じられるなか、ハンセン指数の下げを嫌気する格好で一段安となり、後場寄り付き直後には2万8600円まで下落幅を広げた。引けにかけては2万8600円~2万8800円水準での保ち合いを経て、2万8790円で取引を終えた。

 その後、ハンセン指数が2%を超える下落となったほか、グローベックスの米株先物は、NYダウ先物が700ドル超、ナスダック100先物が140ポイント超の下落で推移している。26日の米国市場は短縮取引のため限られた取引時間にショートの動きが集中することから、イレギュラー的な下げとなる可能性がありそうだ。米国市場の下落を織り込んでいるとはいえ、ナイトセッションでのショートカバーは期待しづらいだろう。

 なお、オプション市場では、権利行使価格の2万9500円から2万8625円まで急落した格好となり、結果的には125円刻みで7本の権利行使価格を一気に下げる形となったため、インデックス売りのほか、ヘッジ対応を迫られる売りによって、下へのバイアスが強まった。もっとも、強弱感が対立する場面もなく一方向に下げたことで商いは積み上がらず、真空地帯となるため外部環境に落ち着きがみられるようだと、一気にリバウンドを強めてくる可能性があるだろう。ただし、目先的には2万9000円が上値抵抗線として意識されるため、同水準をクリアするまでは戻り売り姿勢でのショートの動きが強まりやすいとみられる。

 また、NT倍率は先物中心限月で14.47倍に低下した。これまでの保ち合いレンジ内での推移ではあるものの、支持線として機能していた25日移動平均線を割り込んできた。75日線が位置する14.42倍辺りを試す可能性があるほか、これを下回ってくるようだと再びNT倍率は低下に向かうことも考えられるため、スプレッドも取りづらくなった。

 手口面では日経225先物は野村が1770枚、ソジェンが1770枚、JPモルガンが1360枚、UBSが1050枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが5700枚程度の買い越しだった。ABNアムロ経由による裁定解消(先物買い・現物売り)の動きに。TOPIX先物ではゴールドマンが1930枚、BofAが1790枚程度の売り越しに対して、三菱UFJが1670枚、ABNアムロが1200枚、BNPパリバが1200枚程度の買い越しだった。

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