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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 ゴールドマンはNTロングの動き、Cスイスの日経225先物買いが目立つ


大阪12月限
日経225先物 29520 +150 (+0.51%)
TOPIX先物 2024.0 ±0.0 (±0.00%)

 日経225先物(12月限)は150円高の2万9520円で取引を終了。寄り付きは2万9470円とシカゴ日経平均先物清算値(2万9460円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。現物の寄り付き直前につけた2万9440円を安値にリバウンドを継続し、前場半ばには2万9580円まで上げ幅を広げた。ただし、5日移動平均線が位置する2万9600円に接近する場面では上値を抑えられ、その後は2万9500円~2万9560円での保ち合いが続いた。

 米国市場で米長期金利の上昇一服を背景に半導体株の一角が買われた流れから、東京市場でも日経平均株価に対してインパクトの大きい値がさ株が指数をけん引する格好となった。ただし、感謝祭の祝日を前に海外勢の売買は限られ、心理的な節目である2万9500円を回復した後は、ひとまず達成感も意識されやすく、方向感に欠ける値動きだった。

 25日の米国市場は休場のためナイトセッションでも、膠着感の強い値動きになりそうだ。手掛かり材料に欠けるなかで短期筋による仕掛け的な動きも限られよう。また、感謝祭明け後の26日は短縮取引となることから、引き続き海外勢による売買は期待しづらい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.58倍に上昇した。チャート形状では25日線までの調整を経て、同線を支持線として切り返しをみせており、足元の保ち合いレンジの上限水準に接近してきた。米ハイテク株上昇を受けたリバランスの動きが影響しているとはいえ、13週線をサポートに26週線を終値で突破してきたため、方向性としては上向きとなる。膠着感の強い相場展開のなか、NTロングによるスプレッドを狙った動きが次第に意識されやすいところだ。

 手口面では日経225先物はABNアムロが2470枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが1160枚、野村が970枚、ゴールドマンが520枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではソジェンが1650枚、ゴールドマンが630枚、三菱UFJが490枚程度の売り越しに対して、バークレイズが950枚、モルガンSが570枚、BofAが520枚程度の買い越しだった。ゴールドマンはNTロングの動きだったほか、久しぶりにクレディスイスの買い越しが目立っている。

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