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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ローム、MTG、西松屋チェ

ローム <日足> 「株探」多機能チャートより
■ローム <6963>  10,210円  +190 円 (+1.9%)  本日終値
 ローム<6963>がしっかり。同社は21日、中国の正海集団(山東省)とパワーモジュール事業に関する新会社設立に向けた合弁契約を締結したと発表。新会社の出資比率は、正海集団のグループ会社である正海半導体が80%、ロームが20%となる予定。新エネルギー車のトラクションインバーターなどに最適なパワーモジュールの事業展開を目的に、シリコンカーバイド(SiC:炭化ケイ素)パワーデバイスを用いたパワーモジュールの開発・設計・製造・販売を手掛けるとしている。

■MTG <7806>  1,553円  +26 円 (+1.7%)  本日終値
 MTG<7806>が高い。21日の取引終了後、子会社EVERINGの第三者割当増資による資金調達方針について決議したと発表しており、今後の展開への期待が高まっているようだ。EVERINGは国内でリング型デバイスの製造や販売を行っており、この第三者割当増資により今後の事業拡大の資金を調達するとともに、同社グループ以外との提携などの関係強化や財務基盤の安定化を図る。会社側では、増資の方法や規模などの詳細は現時点で未定としている。

■西松屋チェーン <7545>  1,453円  +22 円 (+1.5%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が4日ぶりに反発。21日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比12.8%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったものの、織り込み済みとの見方が強いようだ。気温の高い日が続いたことで、秋冬物衣料の売り上げが前年を下回って推移した。月度末近くになって気温が低下したことで、秋冬物衣料の売り上げは大きく伸びたものの、それまでの落ち込みをカバーできなかった。なお、全店売上高は同11.0%減だった。

■ツガミ <6101>  1,556円  +18 円 (+1.2%)  本日終値
 ツガミ<6101>が高い。午後1時ごろ、22年3月期連結業績予想について、売上高を760億円から900億円(前期比46.0%増)へ、営業利益を110億円から175億円(同83.6%増)へ、純利益を55億円から85億円(同72.9%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各14円の年28円としていた配当予想を中間・期末各18円の年36円(前期実績は26円)に引き上げたことが好感された。上期で中国市場をはじめとして各市場ともに順調に推移したことによる増収効果に加えて、公的補助金約4億円を計上したことが要因としている。同時に、自社株500万株(発行済み株数の9.09%)を10月28日付で消却すると発表したことも好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は5000万株となる予定だ。

■菱洋エレクトロ <8068>  2,375円  +27 円 (+1.2%)  本日終値
 菱洋エレクトロ<8068>が反発。同社は21日取引終了後、電子部品並びに工業用部品のオンライン販売を手掛けるアールエスコンポーネンツ(横浜市保土ヶ谷区)と業務提携し、協力的販売体制を敷くと発表。アールエスコンポーネンツはエレクトロニクスオンライン販売業者として半導体部品のみならず、エレクトロニクス商品、機械部品、パッシブコンポーネンツなど延べ60万点以上の製品を取り揃えている。今回の提携により、両社が取り扱う製品ラインナップが拡充されるとしている。

■スノーピーク <7816>  5,420円  +60 円 (+1.1%)  本日終値
 スノーピーク<7816>が3日ぶりに反発。米運用会社のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーがこの日、関東財務局に提出した大量保有報告書で、スノーピーク発行済み株数の6.75%を保有していることが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。報告義務発生日は10月15日で、保有目的は顧客である日本国外の投資信託のための純投資としている。

■浜松ホトニクス <6965>  6,690円  +70 円 (+1.1%)  本日終値
 浜松ホトニクス<6965>が高い。同社は21日、独自の光検出技術と信号処理手法により、画像再構成処理を行うことなく、一対の検出器による高精度の医療用イメージングに世界で初めて成功したと発表。この研究成果を応用することで、従来の陽電子放射断層撮影(PET)装置やコンピューター断層撮影(CT)装置などの放射線検査装置と同等以上の高い精度で、シンプルかつコンパクトで迅速な診断を行うことができる新しい形状の放射線検査装置の実現が期待できるという。

■ラクス <3923>  3,380円  +30 円 (+0.9%)  本日終値
 ラクス<3923>は3日ぶりに反発。21日の取引終了後、集計中の22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が94億3700万円から94億7300万円(前年同期比33.9%増)へ、営業利益が6億8200万円から8億8800万円(同47.9%減)へ、純利益が4億4600万円から5億8700万円(同54.8%減)へ上振れて着地したようだと発表。IT人材事業の好調による増収効果に加えて、緊急事態宣言の影響で広告宣伝費の未消化や採用施策の期ずれによる人件費などが計画を下回ったことで利益は上振れたという。

■フリュー <6238>  1,578円  +13 円 (+0.8%)  本日終値
 フリュー<6238>が3日ぶりに反発。21日の取引終了後に発表した9月度の月次概況(速報)で、売上高が前年同月比31.1%増となり、増収基調が続いていることが好感された。商品の販売時期やタイトルごとの売り上げ変動が大きいものの、キャラクタ・マーチャンダイジング事業やゲーム事業が伸長した。

■第一三共 <4568>  2,750.5円  +16.5 円 (+0.6%)  本日終値
 第一三共<4568>は5日ぶりに小反発。21日の取引終了後、開発中の新型コロナウイルス感染症に対するmRNAワクチン「DS-5670」の開発状況を発表し、22年中の国内実用化を目指して、今年11月から第2相臨床試験を開始し、21年度内の第3相臨床試験開始を予定しているとしたことを受けて、順調な進捗状況を好感した買いが入った。また、追加接種ワクチン(ブースター接種)の臨床試験についても22年1月開始を目指すとしている。

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