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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 引き続き2万9000円水準での底固めから25日線突破のタイミングを見極め


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 29060 +150 (+0.51%)
TOPIX先物 2019.0 +6.5 (+0.32%)
シカゴ先物 29090 +180
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 18日の米国市場はNYダウが下落する一方、 S&P500ナスダックは上昇。中国の7-9月期の実質国内総生産(GDP)が予想を下回り、中国経済の減速が鮮明になっているとの見方から売りが先行。ただし、本格化する企業決算への期待が高まるなか、売り一巡後は下げ渋り、NYダウは小幅に上昇する場面もみられた。決算期待からネットフリックス<NFLX>やテスラ<TSLA>などには先回り的な買いが入ったほか、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>やエヌビディア<NVDA>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>など半導体の一角も堅調。S&P500業種別指数は自動車・同部品、小売、食品・生活必需品小売が上昇する一方で、家庭用品・パーソナル用品、公益事業、ヘルスケア機器・サービスが下落した。

 シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比180円高の2万9090円で取引を終えている。日経225先物のナイトセッションは日中比10円高の2万8920円で始まり、米国市場の取引開始時には下げに転じ、2万8860円まで下落幅を広げる場面がみられた。ただし、その後は2万9110円まで急速に切り返すと、2万9050円~2万9100円水準で保ち合い、2万9060円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや買い先行で始まることになろう。日経225先物は2万9000円を回復して終えていることもあり、引き続き同水準での底固めから25日移動平均線突破のタイミングを見極めたいところだ。また、米国市場での中国7-9月GDPを嫌気した動きは織り込み済みである一方、主要企業の決算発表を期待した需給が勝っている状況のなか、ショートは仕掛けづらい。VIX指数は一時17.93まで上昇する場面もみられたが、その後が軟化し終値は0.01上昇の16.31だった。

 昨日の日経225先物は反落したものの、先週の強い値動きによって2万9000円を突破し25日線水準を捉えたこともあり、ロングオンリーの投資家にとっては、いったん利益を確定させる水準だったようだ。本日も25日線が上値抵抗線として意識されやすい一方で、5日線を支持線とする底堅さがみられよう。また、米国では大型テック株や半導体株の一角に決算期待から先回りの買いが入っていた。この流れからややNT倍率は上昇をみせてくる可能性がありそうだ。

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