米株
【市況】ダウ平均は小幅続伸 リスク選好の雰囲気が続く 旅行レジャーなどが上昇＝米国株概況
NY株式24日（NY時間16:20）
ダウ平均 35366.26（+30.55 +0.09%）
S&P500 4486.23（+6.70 +0.15%）
ナスダック 15019.80（+77.15 +0.52%）
CME日経平均先物 27800（大証終比：+60 +0.22%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は小幅続伸。前日のリスク選好の雰囲気が本日も続いている。きょうは旅行レジャーや航空、カジノといったパンデミックで落ち込んだセクターの買いが目立っている。前日はＦＤＡがファイザー<PFE>のワクチンを正式に承認したことをきっかけに、ムードが高まっていたが、家電小売りのベストバイの決算が良好だったこともあり、企業業績への期待が株式市場を支援している。
「決算の勢いが増し続ける限り、市場はさらに上昇し続ける可能性がある。 これは、投資家が現在見ているリスクバランスを正確に反映している」との声も聞かれる。「デルタ株への懸念が高まっているにもかかわらず、多くの投資家の基本的なシナリオは、それは経済を狂わせるのではなく、あくまで減速させる程度だ」とも述べた。
市場は２６日から始まるワイオミング州ジャクソンホールでのＦＲＢの年次シンポジウムに注目を集めている、タカ派なＦＯＭＣメンバーの米地区連銀総裁からは、９月ＦＯＭＣで縮小開始をアナウンスし、来年の第１四半期までに資産購入を終了すべきとの声も出ている。しかし、市場の一部からは、依然として雇用がパンデミック前の水準を回復できていないうえ、足元のデルタ株の感染拡大の影響が不透明な中で、ＦＲＢはかなり慎重な対応を示すのではとのハト派な見方も強まっているようだ。
エネルギーや銀行、産業が上昇したほか、一方、薬品や生活必需品といったディフェンシブ株は売られた。
ダウ採用銘柄ではゴールドマン<JPM>やＪＰモルガン<JPM>が上昇したほか、キャタピラー<CAT>、シェブロン<CVX>、インテル<INTC>も買われている。一方、ジョンソン＆ジョンソン<JNJ>、メルク<MRK>が軟調。
ＩＴ・ハイテクもしっかりとした推移となり、ナスダックは最高値更新が続いている。アマゾンやフェイスブック、アルファベットが上昇。一方、マイクロソフト<MSFT>、ＡＭＤが下落。モデルナも反落している。
サイバーセキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>が大幅高。前日引け後に５－７月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ビリング（未収請求を考慮した売上高）の伸びも３４％と予想以上となった。ガイダンスも公表しており、売上高は通期も含めて予想を上回る見通しを示した。
家電販売のべストバイ<BBY>が上昇。取引開始前に５－７月期決算（第２四半期）を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期の既存店売上高を上方修正したほか、予想も上回った。
バイオ医薬品のキャラ・セラピューティックス<CARA>が上昇。同社とスイスのビフォ・ファーマが共同開発している透析患者の皮膚そう痒症治療薬「ＫＯＲＳＵＶＡ」をＦＤＡが承認したと発表した。
サイバーセキュリティのクラウド・ストライク<CRWD>が上昇。ナスダックがナスダック１００株価指数の算出銘柄に採用すると発表した。
メルコ<MLCO>やウィンリゾーツ（WYNN）といったカジノ株が上昇している。マカオ当局が中国本土からの旅行者に対するウイルス検査の要件を緩和したことが買い手掛かりとなっている。
きょうはゲームストップ<GME>やＡＭＣ<AMC>といったミーム株に買いが集まっている。特段の材料は見当たらないが、株式市場のムードが再び高まる中で、同銘柄に再び個人投資家を中心とした投機資金が流入しているものと思われる。ただ、以前のような勢いで上げが続くかは未知数。
パロアルト<PANW> 441.87（+69.30 +18.60%）
ベストバイ<BBY> 121.49（+9.33 +8.32%）
カラ<CARA> 14.88（+0.60 +4.20%）
クラウドストライク<CRWD> 265.63（+19.83 +8.07%）
ゲームストップ<GME> 210.29（+45.40 +27.53%）
ＡＭＣ<AMC> 44.26（+7.48 +20.34%）
アルファベット（C）<GOOG> 2847.97（+25.98 +0.92%）
フェイスブック<FB> 365.51（+2.16 +0.59%）
ネットフリックス<NFLX> 553.41（+0.08 +0.01%）
テスラ<TSLA> 708.49（+2.19 +0.31%）
アマゾン<AMZN> 3305.78（+39.91 +1.22%）
エヌビディア<NVDA> 217.93（-1.65 -0.75%）
ＡＭＤ<AMD> 107.65（-1.12 -1.03%）
ツイッター<TWTR> 63.98（-0.15 -0.23%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 423.41（-1.95 -0.46%）
メルク<MRK> 77.72（-0.66 -0.84%）
マクドナルド<MCD> 238.43（-1.23 -0.51%）
マイクロソフト<MSFT> 302.62（-2.03 -0.67%）
ホームデポ<HD> 324.90（-2.84 -0.87%）
ボーイング<BA> 221.43（+2.03 +0.93%）
ベライゾン<VZ> 55.01（-0.41 -0.74%）
ビザ<V> 234.24（+0.10 +0.04%）
ハネウェル<HON> 230.44（+1.33 +0.58%）
ナイキ<NKE> 169.98（+0.26 +0.15%）
トラベラーズ<TRV> 160.64（+0.74 +0.46%）
ディズニー<DIS> 178.47（+0.81 +0.46%）
ダウ・インク<DOW> 63.26（+1.20 +1.93%）
セールスフォース<CRM> 259.66（-0.86 -0.33%）
シスコシステムズ<CSCO> 59.32（+0.78 +1.33%）
シェブロン<CVX> 97.84（+1.11 +1.15%）
コカ・コーラ<KO> 56.01（-0.43 -0.76%）
ゴールドマン<GS> 408.56（+7.11 +1.77%）
キャタピラー<CAT> 212.59（+3.45 +1.65%）
ウォルマート<WMT> 148.90（-1.55 -1.03%）
ウォルグリーン<WBA> 48.34（-0.17 -0.35%）
インテル<INTC> 53.81（+0.58 +1.09%）
アメックス<AXP> 161.20（+0.75 +0.47%）
アムジェン<AMGN> 224.38（-1.26 -0.56%）
アップル<AAPL> 149.62（-0.09 -0.06%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 143.18（-1.17 -0.81%）
ＪＰモルガン<JPM> 157.67（+0.97 +0.62%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 175.39（-2.22 -1.25%）
ＩＢＭ<IBM> 139.84（+0.22 +0.16%）
３Ｍ<MMM> 194.75（+0.07 +0.04%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 35366.26（+30.55 +0.09%）
S&P500 4486.23（+6.70 +0.15%）
ナスダック 15019.80（+77.15 +0.52%）
CME日経平均先物 27800（大証終比：+60 +0.22%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は小幅続伸。前日のリスク選好の雰囲気が本日も続いている。きょうは旅行レジャーや航空、カジノといったパンデミックで落ち込んだセクターの買いが目立っている。前日はＦＤＡがファイザー<PFE>のワクチンを正式に承認したことをきっかけに、ムードが高まっていたが、家電小売りのベストバイの決算が良好だったこともあり、企業業績への期待が株式市場を支援している。
「決算の勢いが増し続ける限り、市場はさらに上昇し続ける可能性がある。 これは、投資家が現在見ているリスクバランスを正確に反映している」との声も聞かれる。「デルタ株への懸念が高まっているにもかかわらず、多くの投資家の基本的なシナリオは、それは経済を狂わせるのではなく、あくまで減速させる程度だ」とも述べた。
市場は２６日から始まるワイオミング州ジャクソンホールでのＦＲＢの年次シンポジウムに注目を集めている、タカ派なＦＯＭＣメンバーの米地区連銀総裁からは、９月ＦＯＭＣで縮小開始をアナウンスし、来年の第１四半期までに資産購入を終了すべきとの声も出ている。しかし、市場の一部からは、依然として雇用がパンデミック前の水準を回復できていないうえ、足元のデルタ株の感染拡大の影響が不透明な中で、ＦＲＢはかなり慎重な対応を示すのではとのハト派な見方も強まっているようだ。
エネルギーや銀行、産業が上昇したほか、一方、薬品や生活必需品といったディフェンシブ株は売られた。
ダウ採用銘柄ではゴールドマン<JPM>やＪＰモルガン<JPM>が上昇したほか、キャタピラー<CAT>、シェブロン<CVX>、インテル<INTC>も買われている。一方、ジョンソン＆ジョンソン<JNJ>、メルク<MRK>が軟調。
ＩＴ・ハイテクもしっかりとした推移となり、ナスダックは最高値更新が続いている。アマゾンやフェイスブック、アルファベットが上昇。一方、マイクロソフト<MSFT>、ＡＭＤが下落。モデルナも反落している。
サイバーセキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>が大幅高。前日引け後に５－７月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ビリング（未収請求を考慮した売上高）の伸びも３４％と予想以上となった。ガイダンスも公表しており、売上高は通期も含めて予想を上回る見通しを示した。
家電販売のべストバイ<BBY>が上昇。取引開始前に５－７月期決算（第２四半期）を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期の既存店売上高を上方修正したほか、予想も上回った。
バイオ医薬品のキャラ・セラピューティックス<CARA>が上昇。同社とスイスのビフォ・ファーマが共同開発している透析患者の皮膚そう痒症治療薬「ＫＯＲＳＵＶＡ」をＦＤＡが承認したと発表した。
サイバーセキュリティのクラウド・ストライク<CRWD>が上昇。ナスダックがナスダック１００株価指数の算出銘柄に採用すると発表した。
メルコ<MLCO>やウィンリゾーツ（WYNN）といったカジノ株が上昇している。マカオ当局が中国本土からの旅行者に対するウイルス検査の要件を緩和したことが買い手掛かりとなっている。
きょうはゲームストップ<GME>やＡＭＣ<AMC>といったミーム株に買いが集まっている。特段の材料は見当たらないが、株式市場のムードが再び高まる中で、同銘柄に再び個人投資家を中心とした投機資金が流入しているものと思われる。ただ、以前のような勢いで上げが続くかは未知数。
パロアルト<PANW> 441.87（+69.30 +18.60%）
ベストバイ<BBY> 121.49（+9.33 +8.32%）
カラ<CARA> 14.88（+0.60 +4.20%）
クラウドストライク<CRWD> 265.63（+19.83 +8.07%）
ゲームストップ<GME> 210.29（+45.40 +27.53%）
ＡＭＣ<AMC> 44.26（+7.48 +20.34%）
アルファベット（C）<GOOG> 2847.97（+25.98 +0.92%）
フェイスブック<FB> 365.51（+2.16 +0.59%）
ネットフリックス<NFLX> 553.41（+0.08 +0.01%）
テスラ<TSLA> 708.49（+2.19 +0.31%）
アマゾン<AMZN> 3305.78（+39.91 +1.22%）
エヌビディア<NVDA> 217.93（-1.65 -0.75%）
ＡＭＤ<AMD> 107.65（-1.12 -1.03%）
ツイッター<TWTR> 63.98（-0.15 -0.23%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 423.41（-1.95 -0.46%）
メルク<MRK> 77.72（-0.66 -0.84%）
マクドナルド<MCD> 238.43（-1.23 -0.51%）
マイクロソフト<MSFT> 302.62（-2.03 -0.67%）
ホームデポ<HD> 324.90（-2.84 -0.87%）
ボーイング<BA> 221.43（+2.03 +0.93%）
ベライゾン<VZ> 55.01（-0.41 -0.74%）
ビザ<V> 234.24（+0.10 +0.04%）
ハネウェル<HON> 230.44（+1.33 +0.58%）
ナイキ<NKE> 169.98（+0.26 +0.15%）
トラベラーズ<TRV> 160.64（+0.74 +0.46%）
ディズニー<DIS> 178.47（+0.81 +0.46%）
ダウ・インク<DOW> 63.26（+1.20 +1.93%）
セールスフォース<CRM> 259.66（-0.86 -0.33%）
シスコシステムズ<CSCO> 59.32（+0.78 +1.33%）
シェブロン<CVX> 97.84（+1.11 +1.15%）
コカ・コーラ<KO> 56.01（-0.43 -0.76%）
ゴールドマン<GS> 408.56（+7.11 +1.77%）
キャタピラー<CAT> 212.59（+3.45 +1.65%）
ウォルマート<WMT> 148.90（-1.55 -1.03%）
ウォルグリーン<WBA> 48.34（-0.17 -0.35%）
インテル<INTC> 53.81（+0.58 +1.09%）
アメックス<AXP> 161.20（+0.75 +0.47%）
アムジェン<AMGN> 224.38（-1.26 -0.56%）
アップル<AAPL> 149.62（-0.09 -0.06%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 143.18（-1.17 -0.81%）
ＪＰモルガン<JPM> 157.67（+0.97 +0.62%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 175.39（-2.22 -1.25%）
ＩＢＭ<IBM> 139.84（+0.22 +0.16%）
３Ｍ<MMM> 194.75（+0.07 +0.04%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
