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【材料】P&G決算受けが上昇 高コストへの対処に自信示す=ダウ採用銘柄

 P&G<PG>が上昇。4-6月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。ヘルスケア部門の伸びが予想を大きく上回り全体に貢献した。通期のガイダンスも公表しており、売上高は予想範囲内ではあるものの鈍化の見通しを示した。経済再開で人々が外出する中で同社の巣ごもり需要は後退することを想定している模様。

 また、売上高の鈍化の背景には輸送やパルプ、樹脂などの原材料価格上昇もある。ただ、同社は高コストへの対処に自信も示した。テイラーCEOはメディアとのインタビューで「誰もがこれらのコスト増加を経験している。それを克服するには、最高のパフォーマンスを発揮でき、最強のポートフォリオを持っているかにかかっている。その点でわれわれは好位置にある」と述べた。

 なお、今会計年度には80億ドル超の配当および、70億ー90億ドルの自社株買いといった株主還元策を計画していることも明らかにした。

(4-6月・第4四半期)
・1株利益:1.13ドル(予想:1.09ドル)
・売上高:189.5億ドル(予想:184.3億ドル)
・実質売上高:+4%(予想:+3.04%)
  ヘルスケア:+14%(予想:+5.31%)
  ビューティー:+6%(予想:+6.32%)
  グルーミング:+6%(予想:+3.64%)
  ファブリック&ホームケア:+2%(予想:+0.69%)
  ベビー・女性・ファミリーケア:-1%(予想:+0.77%)
・FCF:34.1億ドル

(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.83~6.00ドル(予想:5.90ドル)
・実質売上高:+2~4%(予想:+3%)

(NY時間10:44)
P&G<PG> 144.46(+4.98 +3.57%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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