【市況】東京株式（前引け）＝前日比３７３円安、売り優勢で下値探る展開

　３０日前引けの日経平均株価は前日比３７３円１６銭安の２万７４０９円２６銭。前場の東証１部の売買高概算は５億２９３６万株、売買代金は約１兆２２８９億円。値上がり銘柄数は３９６、値下がり銘柄数は１７０６、変わらずは８１銘柄だった。

　日経平均株価は反落。前日の米株式市場はＮＹダウ、ナスダック指数ともに上昇したが、東京市場では新型コロナウイルス感染拡大を警戒する売りが膨らんだ。寄り付きは１０４円安でスタートし、その後も下げ幅は拡大し一時、４８０円超安まで売られる場面があった。ＮＹダウ先物が軟調に推移しているほか、為替も１ドル＝１０９円５０銭前後と円高水準となっていることも警戒された。ここ月末は下落が続いていることも意識されている。

　個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やレーザーテック<6920>、任天堂<7974>が安く、富士通<6702>やファナック<6954>が大幅安となった。東京エレクトロン<8035>やサイバーエージェント<4751>、資生堂<4911>が値を下げた。半面、キーエンス<6861>が高く、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ＺＯＺＯ<3092>が買われた。

出所：MINKABU PRESS