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【通貨】英ポンド週間見通し:もみ合いか、国内経済正常化への期待持続


■弱含み、ウイルス感染増加に対する警戒感も

今週のポンド・円は弱含み。新型コロナウイルスの新規感染者数の大幅な増加を警戒して、リスク回避的なポンド売り・米ドル買いが観測された。この影響でポンド・円は一時150円台後半まで下落したが、米長期金利の低下を意識してポンド売り・円買いは縮小。9日の欧米市場で株価指数は総じて反発したことから、ポンド買い・米ドル売りの取引が活発となり、この影響でポンド・円は153円台まで戻す展開となった。取引レンジ:150円67銭-154円07銭。

■もみ合いか、国内経済正常化への期待持続

来週のポンド・円はもみ合いか。ジョンソン政権は新型コロナウイルスの制限措置を7月19日に解除することを計画している。国内経済正常化への期待は持続しており、ポンド買いは根強い見通し。一方、英中央銀行金融政策委員会(MPC)の政策委員の間では、金融緩和策の縮小については意見が分かれ、今後の議論が注視される。

予想レンジ:149円00銭-154円00銭〇発表予定の英国主要経済指標・注目イベント
・14日:6月消費者物価コア指数(5月:前年比+2.0%)
・15日:3-5月期ILO失業率(2-4月期:4.7%)

予想レンジ:152円00銭-154円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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