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【材料】修正:ウォルグリーンが下落 決算は良好もワクチン接種に伴う点を嫌気=ダウ採用銘柄

 ドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>が下落しておりダウ平均を圧迫。4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期の1株利益の見通しも公表し、従来は1桁台半ばから後半の伸びを見込んでいたものの、それを10%の伸びに上方修正した。

 人々がワクチン接種を求めて来店し、米店舗での売上高は約5%増加。処方箋も約10%急増した。処方箋の数字には調剤のほか、ワクチンも含まれている。同社は2500万回分のワクチン接種を行い、トランプ政権とバイデン政権の両方でワクチンの展開に深く関わっている。店舗以外でも、介護施設や地域社会で接種を行っている。配車サービスのウーバー<UBER>とも提携し、ワクチン接種を求める人々に無料の乗り物も提供している。

 3月に就任したブリューワーCEOは今回が就任後の初めての決算発表となったが、声明の中で、「第3四半期の結果は弊社の持続的な勢いを示し、課題はまだまだあるが、われわれは将来に向けて中核である小売および薬局事業を成長させ、改革できる強力な位置にある」と述べた。

 ただ、市場の反応は冴えない。2021年のワクチン接種の計画を2800万回と予想していると述べた。従来は2600万から3400万回の接種を見込んでいたことから、下方修正している。(訂正)

(3-5月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.38ドル(予想:1.17ドル)
・売上高:340.3億ドル(予想:337.8億ドル)
・粗利益率(調整後):21.2%(予想:20.5%)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):10%増(従来:1桁台半ばから後半)

(NY時間09:45)
ウォルグリーン 49.01(-3.60 -6.84%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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