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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 イベント通過で荒い値動きもいったん落ち着く


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 28790 +40 (+0.13%)
TOPIX先物 1951.5 -1.5 (-0.07%)
シカゴ先物 28795 +45
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 22日の米国市場ではNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。パウエルFRB議長の議会証言を控え警戒感からやや売り先行で始まったが、議会証言では新たな材料こそ出なかったものの、労働市場の回復はほど遠く、インフレ率についてはFRBの目標に向けて低下するといった、改めてハト派姿勢を示したことが買い安心感につながった。長期金利は低下しており、アップル<AAPL>など大型テック株の一角が買われている。S&P業種別指数は小売、耐久消費財・アパレル、テクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で、公益事業、不動産、電気通信サービスは下落。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比45円高の2万8795円だった。日経225先物のナイトセッションは利食い優勢から日中比70円安の2万8680円で始まると、2万8590円まで下落幅を広げた。ただし、その後は値を戻し2万8650円~2万8750円辺りでの保ち合いに。米国市場の取引開始後に上昇に転じ、こう着感の強い値動きのなか、取引終了間際には一時2万8860円まで上昇幅を広げる場面も見られ、結局は2万8790円で取引を終えた。

 本日の日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。パウエルFRB議長のハト派発言は想定内ではあるものの、ひとまず警戒されていたイベントが通過したことから、安心感につながることになりそうだ。直近のインデックスに絡んだ売買による荒い値動きもいったん落ち着くことが見込まれる。ただし、昨日は日経平均構成銘柄のすべてが上昇していたこともあり、利食いは意識されやすい。抵抗線として意識されている25日移動平均線水準でナイトセッションを終えていることもあり、同水準で強弱感が対立しやすく、短期的な売り仕掛けの動きには注意しておきたい。

 一方で、長期金利は1.46%に低下しているほか、アップルなど大型テック株の一角が買われたことで、弱含む局面においてはリバウンドを想定した押し目狙いのスタンス。また、VIX指数は16.66に低下しており、足元での下値切り上げのトレンドが崩れていることから、リスク選好姿勢は継続。NT倍率は先物中心限月で直近ボトム水準まで低下したため、目先的にはNT倍率の上昇を想定したNTロングのポジションを取りに行く動きも想定されよう。

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