NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
9日の東京株式市場は、引き続き強弱観が対立するなか狭いレンジでのもみ合いとなりそうだ。10日に発表される5月の米消費者物価指数の結果を見極めたいとの思惑が上値を重くしそうだが、下値を売り込むような材料も見当たらない。前日の米国株市場では主要株指数が高安まちまちの展開となり、NYダウは小幅続落したものの、ナスダック総合指数は3日続伸と上値指向を継続している。米長期金利が1.5%台で落ち着いた推移を続けていることで、ハイテクセクターのグロース株には有利な環境となっている。これは東京市場にも追い風材料となりうる。前日の日経平均は朝高後に値を消し小幅安ながら再び2万9000円台を割り込んで引けたが、きょうもこの2万9000円ラインが意識されそうだ。
8日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比30ドル42セント安の3万4599ドル82セントと続落。ナスダック総合株価指数は同43.190ポイント高の1万3924.911だった。
日程面では、きょうは5月のマネーストック。海外では5月の中国消費者物価指数、5月の中国生産者物価指数、米10年国債の入札など。
出所:
MINKABU PRESS