【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):シリコンスタ、タングス、GDO
シリコンスタ <日足> 「株探」多機能チャートより
シリコンスタジオ<3907>が4日続伸。20日の取引終了後、三菱電機<6503>に3DCGによるシミュレーション技術を提供したと発表しており、これが好材料視された。今回提供したのは、三菱電が手掛ける次世代ドライバーモニタリングシステム(DMS)の開発に、さまざまなユースケースの検証シーンを再現可能な「人物(顔・表情)認識用CG生成」によるシミュレーション技術。実際に設置されているカメラの位置や広角レンズの画角に合わせて調整するなどカスタマイズ対応し、DMSの認識精度を高めるために採用されたとしている。
■日本タングステン <6998> 2,019円 +192 円 (+10.5%) 本日終値
日本タングステン<6998>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は20日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を公表。売上高は前期比11.2%増の110億円、営業利益は同2.5倍の7億円を見込む。また、年間配当計画は前期比40円増配の80円とする方針を示した。あわせて、4カ年の中期経営計画も発表。研究開発・設備投資を増額し、新商品創出を加速させ、成長期待事業の拡大を目指すとしており、最終年度となる25年3月期の業績目標として売上高130億円、営業利益10億円を掲げている。
■GDO <3319> 1,507円 +97 円 (+6.9%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
ゴルフダイジェスト・オンライン<3319>が3日続伸。同社はきょう、日立製作所<6501>及び三菱HCキャピタル<8593>と共同で、指静脈認証を用いたゴルフ場のチェックインや決済処理に関する実証実験を開始すると発表。将来は今回の実証実験を踏まえ、GDOが提携するゴルフ場への展開を図るとしており、利便性向上による利用者数の拡大などが期待されているようだ。この実証実験で、GDOは実証場所の提供及び利用者への付加価値サービスの検証を行うほか、三菱HCキャピタルはデータの利活用及びサービスなどのビジネスモデルの構築支援、日立は生体認証統合基盤サービス及び端末の提供を担う。また、決済代行会社としてGMOペイメントゲートウェイ<3769>のサービスを利用するとしている。
■ヒューマンA <6575> 705円 +45 円 (+6.8%) 本日終値
ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス<6575>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は20日取引終了後に、3カ年の中期経営計画を発表。最終年度となる24年3月期の連結営業損益目標を5億円の黒字(21年3月期実績は5900万円の赤字)としていることが好感されたようだ。連結売上高の目標は38億8000万円(同24億9200万円)。ポストコロナ社会を視野に、デジタル化の一層の進展や働く人の意識・行動の変容など環境変化に対応すべく、既存事業の拡充や新たな事業の確立を図り、戦略人事の総合サポーターとして更なる成長を目指すとしている。
■ピアラ <7044> 1,182円 +71 円 (+6.4%) 本日終値
ピアラ<7044>が反発。20日の取引終了後、MOTEHADA(千葉県木更津市)から、医師監修の美容情報サイト「MOTEHADA(モテハダ)」事業を6月中旬に譲受すると発表しており、これが好感された。「MOTEHADA」は、脱毛サロン・エステ・アートメイク・スキンケアに関するコンテンツが豊富な来店誘致型のメディア。今回の譲受は、SEO(検索エンジン最適化)の知見の蓄積と、オウンドメディア運営にも幅を広げていくことでマーケティングデータの蓄積をさらに加速させ、独自のコンテンツ発信なども可能になると判断したという。
■カラダノート <4014> 1,449円 +80 円 (+5.8%) 本日終値
カラダノート<4014>が4日続伸。20日の取引終了後、「かぞくアシスタント」の金融機関向けOEM提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。「かぞくアシスタント」は、ライフイベントを起点にユーザーの属性情報などを利活用し、企業とユーザーとをマッチングするプラットフォーム。同社では金融機関向けにOEM提供することで、これまで有効活用できていなかった金融機関の強みでもある幅広い法人チャネルと顧客基盤を利活用し、新たな顧客価値の創出やビジネスモデルの再構築に貢献するとしている。
■テリロジー <3356> 554円 +24 円 (+4.5%) 本日終値
テリロジー<3356>が大幅高で4日続伸。20日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を62万5000株(発行済み株数の3.77%)、または2億5000万円としており、取得期間は5月21日から7月15日まで。株主還元の充実と資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図ることを目的としている。
■スターマイカ <2975> 1,085円 +45 円 (+4.3%) 本日終値
スター・マイカ・ホールディングス<2975>が3連騰。20日の取引終了後、第2四半期累計(20年12月~21年5月)連結業績予想について、売上高を181億1800万円から216億9800万円(前年同期比26.3%増)へ、営業利益を16億300万円から22億2000万円(同35.0%増)へ、純利益を8億7300万円から13億2600万円(同51.4%増)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症拡大のなかにあってもリノベーションマンション市場が活況であり、積極的な販売戦略も奏功して販売戸数及び販売利益率がともに想定を上回って推移していることが要因としている。
■アステリア <3853> 839円 +26 円 (+3.2%) 本日終値
アステリア<3853>が4日続伸。14日に発表した21年3月期連結営業利益は従来予想の5億円が8億2000万円(前の期は2億6200万円の赤字)と大幅に上放れて着地した。足もとでは、仮想通貨関連株としても改めて注目されている。更に、同社は20日に定款を変更して物理的な会場を設けず株主や取締役などがインターネットなどの手段を用いて出席する株主総会(バーチャル株主総会)を可能にすることを決議したと発表した。今国会ではバーチャル株主総会を可能とする法改正が提出されており、同法案は成立する見込みとなっている。これからの株主総会シーズンを控え、バーチャル株主関連株としても再注目されている。
■グロームHD <8938> 1,620円 +43 円 (+2.7%) 本日終値
グローム・ホールディングス<8938>が続伸。20日の取引終了後、26年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定し、最終年度に売上高68億円(21年3月期39億6800万円)、営業利益29億円(同3億7700万円)を目指すとしたことが好感された。アライアンス先医療機関の病床数を年2250床純増させることを目標に、アライアンス先医療機関の新規獲得を推進するほか、提供するサービスメニューの拡大・深化を推進し業績拡大を図る方針だ。
●ストップ高銘柄
不二硝子 <5212> 1,671円 +300 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
キャリア <6198> 609円 +100 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
WT天然ガス <1689> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース