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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:航空電子、富士電機、新光電工

航空電子 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本航空電子工業 <6807>  1,946円  +258 円 (+15.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 日本航空電子工業<6807>は急反騰。27日の取引終了後に発表した21年3月期の連結経常利益は前の期比44.6%減の78億8000万円に落ち込んだが、前回予想の57億円を大きく上回って着地。続く22年3月期の同利益は前期比84.0%増の145億円にV字回復する見通しとなり、これが好材料視されている。前期の業績上振れは自動車やスマートフォン向けの需要が堅調に推移したことが要因となった。今期は自動車市場の回復や産業機器市場における設備投資需要の拡大を背景に、主力のコネクターなどの販売が伸びる見込みだ。併せて、前期の年間配当を20円から25円(前の期は40円)に増額し、今期は前期比5円増の30円に増配する方針としたことも好感されている。

■メルコホールディングス <6676>  4,415円  +480 円 (+12.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 メルコホールディングス<6676>がマド開け急騰し、年初来高値を更新している。27日の取引終了後に発表した21年3月期の連結決算で経常利益は前の期比84.6%増の90億7100万円で着地。続く22年3月期は前期比10.2%増の100億円に伸びる見通しとなった。これを好感する買いが入っている。前期は新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークの普及を背景に、主力のIT関連事業でWi-Fiルーターを中心に販売が好調だったほか、製麺大手のシマダヤが展開する食品事業では広告販促費の削減効果で採算が大きく改善した。今期は外出自粛やテレワークの拡大が続くなか、安定した商品供給と主力商品の販売強化に取り組む方針だ。併せて、今期の年間配当は前期比10円増の80円に増配するとしており、これも評価材料となっている。

■富士電機 <6504>  5,220円  +550 円 (+11.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 富士電機<6504>が急反発。同社は重電大手でパワー半導体に強みを持ち、デジタル分野のテクノロジー企業として世界屈指の独シーメンスと提携関係にあり業容を広げている。同社が前日取引終了後に発表した21年3月期決算は減収ながら営業利益が前の期比14%増の485億9500万円と2ケタ増益を達成した。また、22年3月期については前期比24%増の600億円と更に伸びが加速する見通し。パワー半導体は、世界的な電気自動車(EV)シフトが進むなか、キーデバイスとして今後一段と市場拡大が続く見通しにあり、同社の収益成長シナリオが意識されている。

■愛三工業 <7283>  761円  +79 円 (+11.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 愛三工業<7283>が急反騰。27日の取引終了後に発表した21年3月期の連結経常利益は前の期比27.4%減の49億8600万円になったが、従来予想の33億円を大幅に上回って着地。続く22年3月期は前期比2.0倍の100億円に拡大する見通しとなったことが好感されている。今期は自動車市場の回復が追い風になるものの、原材料・半導体などの部品供給リスク懸念から、売上高はコロナ前の水準に届かない見込み。ただ、コスト低減を徹底することで採算は大きく改善し、経常利益は15年3月期以来の利益水準に復帰する計画だ。併せて、前期の年間配当を16円から18円(前の期は20円)に増額し、今期も前期比9円増の27円に増配する方針とした。配当利回りは3.5%前後に上昇しており、これも好材料視されている。

■新光電気工業 <6967>  3,575円  +350 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 新光電気工業<6967>は大きく買い優勢に傾きカイ気配スタートとなった。同社は27日取引終了後、21年3月期決算を発表した。営業利益は前の期比7.2倍の233億2800万円と急拡大した。パソコンやデータセンター用のサーバー向けで主力のフリップチップタイプパッケージが大幅に伸びて収益を押し上げている。年間配当は従来計画の25円から30円に増額(前の期実績は25円)した。更に22年3月期も好調が続く見通しにあり、営業利益は前期比43%増の334億円と急成長が続く見通しで、配当も前期比5円増配の35円を計画している。これを評価する形で投資資金を呼び込んでいる。

■東エレデバ <2760>  5,420円  +460 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 東京エレクトロン デバイス<2760>が急反発。前日比370円高の5330円で寄りつき、上場来高値を更新した。27日の取引終了後に発表した21年3月期の連結決算で経常利益は前の期比29.4%増の46億2500万円で着地。続く22年3月期の同利益は前期比10.3%増の51億円と21期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなり、これを好感する買いが入っている。今期は半導体及び電子デバイス事業が顧客商権の拡大を背景に好調を維持するほか、コンピュータシステム関連事業とプライベートブランド事業は新規顧客の獲得に引き続き注力する。また、子会社の東京エレクトロン デバイス長崎が保有する固定資産の譲渡及び取得に伴い、18億8800万円の特別利益を計上する予定としている。併せて、前期の年間配当を108円から125円(前の期は90円)に増額し、今期は前期比50円増の175円に増配する方針としたことも好材料視されている。

■SBテクノロジー <4726>  3,485円  +220 円 (+6.7%)  11:30現在
 27日に決算を発表。「今期経常は8%増で3期連続最高益、前期配当を10円増額・今期も40円継続へ」が好感された。
 SBテクノロジー <4726> が4月27日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比31.3%増の39.8億円に拡大し、22年3月期も前期比8.0%増の43億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を30円→40円(前の期は30円)に増額し、今期も40円を継続する方針とした。
  ⇒⇒SBテクノロジーの詳しい業績推移表を見る

■イビデン <4062>  5,380円  +330 円 (+6.5%)  11:30現在
 27日に決算を発表。「今期経常は11%増益へ」が好感された。
 イビデン <4062> が4月27日大引け後(15:40)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比90.6%増の407億円に拡大し、22年3月期も前期比10.5%増の450億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収、増益になる。
  ⇒⇒イビデンの詳しい業績推移表を見る

■ZOZO <3092>  3,725円  +220 円 (+6.3%)  11:30現在
 ZOZO<3092>が続急伸し年初来高値を更新している。27日の取引終了後に発表した21年3月期の連結決算で経常利益は前の期比60.6%増の443億8600万円に拡大して着地。続く22年3月期も前期比7.7%増の478億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されている。今期は新型コロナウイルス感染拡大によるデジタルシフトを背景にEC市場の拡大基調が継続するなか、衣料品通販サイトのZOZOTOWN本店とZOZOTOWN PayPayモール店の2つのモールを柱に、商品取扱高が10%以上成長する計画だ。併せて、前期の年間配当を38円から41円(前の期は30円)に増額し、今期も前期比14円増の55円に大幅増配する方針としており、これも好感されている。

■ノリタケ <5331>  3,610円  +195 円 (+5.7%)  11:30現在
 ノリタケカンパニーリミテド<5331>は大幅高で4日ぶりに反発している。27日の取引終了後、集計中の21年3月連結業績について、売上高が1050億円から1070億円(前の期比11.3%減)へ、営業利益が15億円から25億円(同40.6%減)へ、純利益が20億円から28億円(同18.0%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。工業機材事業の自動車関連及びセラミック・マテリアル事業の電子部材の売り上げが想定を上回ったことに加えて、コロナ禍での費用抑制や子会社での退職給付費用の圧縮などが業績に貢献したとしている。また、期末に向け為替の円安によるプラス効果も寄与した。

■フジクラ <5803>  549円  +29 円 (+5.6%)  11:30現在
 フジクラ<5803>が大幅高で3日続伸している。27日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益は184億円(前の期比14倍)になったようだと発表。従来予想の85億円から大幅上方修正となり、これが好感されている。情報通信事業部門で各国のデータセンターやFTTx(光ファイバー利用の高速データ通信サービス)に対応した需要が高水準で推移したほか、エレクトロニクス事業部門ではスマートフォン向けの需要が想定を上回った。また、生産性が改善したことなども上振れにつながった。前期業績の上方修正は2月に続き、2回目となる。

■野村不HD <3231>  2,653円  +137 円 (+5.5%)  11:30現在
 27日に決算を発表。「今期経常は10%増益、前期配当を2.5円増額・今期は2.5円増配へ」が好感された。
 野村不動産ホールディングス <3231> が4月27日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比9.7%減の659億円になったが、22年3月期は前期比9.9%増の725億円に伸びる見通しとなった。同時に、前期の年間配当を80円→82.5円(前の期は80円)に増額し、今期も前期比2.5円増の85円に増配する方針とした。
  ⇒⇒野村不HDの詳しい業績推移表を見る

■NECキャピ <8793>  2,004円  +98 円 (+5.1%)  11:30現在
 27日に決算を発表。「今期経常は64%増益、4円増配へ」が好感された。
 NECキャピタルソリューション <8793> が4月27日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比33.0%減の60.8億円に落ち込んだが、22年3月期は前期比64.2%増の100億円にV字回復する見通しとなった。3期連続増収になる。
  ⇒⇒NECキャピの詳しい業績推移表を見る

■東急不HD <3289>  616円  +25 円 (+4.2%)  11:30現在
 東急不動産ホールディングス<3289>は5日続伸している。27日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が8950億円から9070億円(前の期比5.8%減)へ、営業利益が440億円から565億円(同28.8%減)へ、純利益が170億円から215億円(同44.3%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。分譲マンション事業、売買仲介事業、再生可能エネルギー事業などが想定より好調となったほか、全社的な費用削減の取り組みなどが寄与した。

■ファナック <6954>  26,060円  +645 円 (+2.5%)  11:30現在
 ファナック<6954>は反発。同社は27日取引終了後、21年3月期の決算を発表したが、営業利益は前の期比27%増の1125億1400万円と高水準の伸びを達成。パソコンやタブレットなど情報端末の金属加工に使う切削加工機の売り上げが伸びているほか、工作機械用数値制御装置などが業績に寄与した。また、22年3月期営業利益は前期比32%増の1484億円を見込んでいる。ただ、市場コンセンサスには届かず、目先上値も重い。もっとも今月中旬以降、株価は調整色を強めていたこともあり下値に対する抵抗力も発揮している。

●ストップ高銘柄
 東京ボード工業 <7815>  661円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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