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【市況】<マ-ケット日報> 2021年4月22日

 22日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比679円高の2万9188円だった。米国株が反発したことや、オランダの半導体製造装置大手の好決算を受けて、国内でも半導体関連株などが上昇をけん引した。直近2日間の下げが大きかったこともあってリバウンド狙いの買いも入りやすかったようである。チャートの上でも3月安値に並んだところで反発しており、目先の下値到達感が表れている。

 昨日の米国市場はワクチン普及期待で景気敏感株に買いが入りダウ平均は3日ぶりに反発した。米国のワクチン接種回数が2億回を超え、バイデン大統領は企業がワクチン接種休暇を取れるように促すなど一段の普及を目指す姿勢を示した。また、この日は長期金利が低下するなどハイテク株を買いやすい環境となり、ナスダック指数も大きく上昇している。IBMなど好決算を発表した主力企業にも買いが入っている。

 さて、東京市場はひとまずのリバウンドへ入った状況。チャート面でも3月安値で反転したため下値の堅さはここで確認できたであろう。一方、出来高は逆に昨日より減っており買い戻しが主との見方もできる。2万9000円台を早々に回復したが、今後は大台を維持できるかがポイントとなりそうだ。新型コロナの感染拡大で緊急事態宣言が発出される状況も上値を抑える可能性がある。(ストック・データバンク 編集部)

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