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【市況】<マ-ケット日報> 2021年4月12日

 週明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比229円安の2万9538円だった。最高値を更新する米国市場の流れを受けて100円を超える上げで始まったが、上値では売り物が多くすぐに値を消す展開に。新年度をかつてない高値圏で迎えているため、機関投資家による期初の運用益確保の売りに押される図式が続いている。中頃には時間外取引の米株先物の下落や、注目された安川電の決算を受けての下落を嫌気し、先物中心に目先筋の売りで下げ幅を広げてしまった。

 前週末の米国市場は主要企業の決算期待などからダウ平均は3日続伸。4日ぶりに史上最高値を更新した。米国ではワクチン接種が4月に入って加速中。想定より早く経済活動の正常化が進み、企業業績を押し上げるとの期待が高まっている。そのため来週から始まる主要企業の1-3月決算への期待が膨らんでいる状況だ。ハイテク株への買いも強まりナスダック指数は2月中旬以来の高値となっている。

 さて、東京市場は本日も商いの乏しいなか途中から小口売りに押される展開に。米国株は景気回復加速を先取りして上昇しているが、日本株にはその恩恵がなかなか届きづらくなっている。先週の引け後に好決算を発表した安川電が大きく売られたことも心理的に影響したようだ。国内では本日から高齢者のワクチン接種が始まったが、足元で広がる新規感染者への警戒もあり、これはあまり材料視はされていない様子。(ストック・データバンク 編集部)

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