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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 NT倍率は昨年11月半ば以来の水準まで低下


大阪6月限
日経225先物 28930 -560 (-1.89%)
TOPIX先物 1974.0 -9.5 (-0.47%)

 日経225先物(6月限)は前日比560円安の2万8930円で取引を終了。寄り付きは2万9250円とシカゴ先物清算値(2万9350円)を下回るギャップスタートとなった。ファーストリテイリング <9983> がウリ気配から始まるなど、日銀のETF買い入れ方針変更に伴うリバランスの動きが強まっており、前場半ばには一時2万8920円まで下落する場面も見られている。その後は2万9000円~2万9100円辺りでの狭いレンジ推移となり、後場半ばに2万9170円まで下落幅を縮めたが、戻りは鈍く、引けにかけて再び軟化し結局は2万8930円と今日の安値圏で取引を終えた。

 政策点検を踏まえて、日銀は今後のETF買い入れは指数の構成銘柄が最も多いTOPIXに連動するもののみを買い入れると発表。これを受けて先週末同様、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)の流れとなり、NT倍率は先物中心限月で一時14.64倍と昨年11月半ば以来の水準まで低下している。この影響から日経平均株価は19日と22日の2営業日で合計1000円超の下落。過剰反応との見方もあるものの、パッシブファンドなどの資金に対して、日経平均型からTOPIX型へのシフトを誘発する可能性があるとの見方は根強い。そのため、しばらくはNTショートの流れを意識しておきたいところであろう。

 一方で、ファーストリテイリングの下落幅は大きいが、東京エレクトロン <8035> やアドバンテスト <6857> などは、相対的に底堅さが意識されている。指数寄与度の大きいファーストリテイリングをターゲットに売りを仕掛けている動きもみられるため、次第に修正リバウンドの機運も台頭してくるだろう。

 NT倍率の75日移動平均線は14.50倍辺りに位置していることもあり、まずは75日線レベルからの反転をみせてくるかを見極めたいところである。

 手口面では、日経225先物はクレディスイスが1310枚、BofAが710枚、シティが660枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1500枚、ソジェンが550枚程度の買い越しだった。TOPIX先物は、ソジェンが3580枚、BNPパリバが1510枚、ABNアムロが1340枚程度の売り越しに対して、BofAが2230枚、モルガンSが1730枚、大和が1410枚、SMBC日興が1190枚程度の買い越しだった。足元では、BofAによるTOPIX先物買いが目立っている。


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