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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:楽天、Kudan、エイチーム

楽天 <日足> 「株探」多機能チャートより
■楽天 <4755>  1,473円  +228 円 (+18.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 楽天<4755>が一時300円高はストップ高となる1545円まで買われる異彩人気となった。同社は前週末12日、日本郵政<6178>との資本・業務提携を発表しており、これを手掛かり材料に投資マネーが集中する格好となった。物流やモバイル分野など幅広い分野で協業する方針で、業容拡大期待が急速に高まった。同社が1500円台に乗せたのは2015年12月以来約5年3か月ぶりとなる。

■Kudan <4425>  4,470円  +470 円 (+11.8%)  11:30現在
 Kudan<4425>が急伸し一時、前週末比670円(16.8%)高の4670円に買われている。午前9時ごろ、米エヌビディア社(カリフォルニア州)のプリファードパートナーとして、「エヌビディアパートナーネットワーク(NPN)」に参画したと発表しており、これが好感されている。NPNのプログラムは、パートナー企業がエヌビディア社のソリューションやプラットフォーム及び幅広い高度な技術を活用可能で、世界トップレベルのソリューションやサポートをエンドユーザーに提供できるよう支援することを目的としたもの。今回の参画により、Kudanはエヌビディア社との積極的な技術連携の構築を図るほか、NPNで高精度なSLAM(センサ情報から周辺環境マッピングと自己位置認識を同時にリアルタイムで行う技術)を提供しながら、組み込み技術として欠かせないSLAMソフトウェアとしてビジネス機会の更なる拡大を目指すとしている。

■エイチーム <3662>  1,585円  +154 円 (+10.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 エイチーム<3662>が大きく切り返しに転じている。同社はスマートフォン向けゲーム開発と比較情報サイトの運営を2本柱としている。前週末15日取引終了後に発表した21年7月期上期(20年8月~21年1月)の決算は最終利益が前年同期比5.8倍の7億4100万円と急拡大した。売上高の減少が響き営業利益段階では減益となったが、投資有価証券売却益を計上したことが最終利益を押し上げた。また同日、発行済み株式数(自社株を除く)の5.06%に相当する100万株、12億円を上限とする自社株買いを実施することを発表した。買い入れ株数上限が5%強と高水準で、これを評価する買いを呼び込んでいる。

■スマレジ <4431>  5,460円  +510 円 (+10.3%)  11:30現在
 12日に決算を発表。「11-1月期(3Q)経常は36%増益」が好感された。
 スマレジ <4431> [東証M] が3月12日大引け後(15:30)に決算を発表。21年4月期第3四半期累計(20年5月-21年1月)の経常利益(非連結)は前年同期比16.5%減の5億9100万円に減り、通期計画の6億7800万円に対する進捗率は前年同期の94.3%を下回る87.2%にとどまった。
  ⇒⇒スマレジの詳しい業績推移表を見る

■クミアイ化学工業 <4996>  1,010円  +61 円 (+6.4%)  11:30現在
 クミアイ化学工業<4996>が大幅高で3日続伸している。前週末12日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を500万株(発行済み株数の4.00%)、または55億円としており、取得期間は21年3月15日から22年3月14日まで。資本効率の改善及び株主還元の一環として1株当たりの利益の増大を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的としている。同時に発表した第1四半期(20年11月~21年1月)連結決算は、売上高229億2500万円(前年同期比3.7%減)、営業利益16億3000万円(同1.1%増)、純利益12億4100万円(同8.7%減)だった。なお、21年10月期通期業績予想は、売上高1130億円(前期比5.3%増)、営業利益73億円(同11.9%減)、純利益62億円(同6.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■新光商事 <8141>  845円  +48 円 (+6.0%)  11:30現在
 新光商事<8141>が大幅高で4日ぶりに反発している。前週末12日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を900億円から1000億円(前期比1.6%減)へ、営業利益を6億円から13億円(同19.3%減)へ、純利益を3億8000万円から9億円(同27.2%減)へ上方修正したことが好感されている。主要分野である自動車電装機器関連や産業機器関連の急速な需要の回復が要因としている。

■東建コーポレーション <1766>  9,890円  +500 円 (+5.3%)  11:30現在
 12日に決算を発表。「5-1月期(3Q累計)経常は34%増益・通期計画を超過」が好感された。
 東建コーポレーション <1766> が3月12日大引け後(15:00)に決算を発表。21年4月期第3四半期累計(20年5月-21年1月)の連結経常利益は前年同期比34.3%増の117億円に拡大し、通期計画の116億円に対する進捗率が100.5%とすでに上回り、さらに5年平均の71.1%も超えた。
  ⇒⇒東建コーポレーションの詳しい業績推移表を見る

■沖電気工業 <6703>  1,186円  +50 円 (+4.4%)  11:30現在
 沖電気工業<6703>が大幅続伸している。13日付の日本経済新聞朝刊で、「OKI子会社のOKIエンジニアリング(東京・練馬)は2021年度中にも、次世代の『全固体電池』を搭載した電子基板や小型家電の故障解析サービスを始める」と報じられたことが好材料視されている。記事によると、内部構造や電気的な性能を診断し、不良の原因を調べるという。スマートウオッチや小型家電などでの普及が見込まれるなか、品質管理現場での需要を取り込むとしている。

■日本郵船 <9101>  3,630円  +150 円 (+4.3%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手3社や、明治海運<9115>、共栄タンカー<9130> など海運株が軒並み値を飛ばしている。東証1部の業種別値上がり率では33業種中で「海運」がトップとなっている。米国や中国などの景気回復を背景にグローバル物流の担い手である同セクターへの見直しが進んでいる。コンテナ船市況が改善しているほか、ばら積み船の運賃市況動向を表すバルチック海運指数も昨年9月以来半年ぶりの高値水準にあることから、水準訂正狙いの買いが活発化。低PBR銘柄の宝庫でもあり、機関投資家によるバリュー株シフトの動きも株価に押し上げ効果をもたらしている。

■セントケア <2374>  1,232円  +46 円 (+3.9%)  11:30現在
 セントケア・ホールディング<2374>が5連騰と足が軽い。連日で上場来高値を更新している。訪問介護を主力とする介護サービス会社だが、高齢化社会が進展するなか、コロナ禍ということもあって訪問介護の需要が旺盛だ。また、介護報酬は4月から基本料金が引き上げられる予定で、同社を含め介護サービス関連企業にとっては追い風が意識される状況にある。同社は人工知能(AI)搭載の汎用ロボットプラットフォームを手掛ける米アイオロス社に出資するなど介護DX関連のテーマでも注目されている。

■三菱UFJ <8306>  613.7円  +19.1 円 (+3.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といった大手銀行株が高い。三菱UFJと三井住友FGは昨年来高値を更新した。米10年債利回りは12日に前の日に比べ0.091%高い1.627%に上昇。米追加経済対策が成立したほか、新型コロナウイルスワクチンの接種拡大に伴う景気回復期待が高まった。米長期金利上昇による利ザヤ拡大期待で、米国ではJPモルガン・チェースなど銀行株が上昇。この物色の流れが波及し日本の銀行株に見直し機運が強まっている。

■トヨタ自動車 <7203>  8,305円  +160 円 (+2.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が軒並み上昇、全体指数押し上げに寄与している。米国では景気回復期待から長期金利が再び急上昇しており、前週末は1.64%台まで水準を切り上げた。これに伴い為替市場ではドルが買われる流れとなり、足もとでは1ドル=109円台に入るドル高・円安となっている。輸出セクターのなかでも自動車業界は為替動向が収益に与える影響度合いが大きい。足もとの円安進行で輸出採算の改善が与える来期業績へのメリットを見込んだ買いを誘っている。ちなみに21年3月期の想定為替レートはトヨタ、ホンダともに1ドル=105円で実勢はそれよりも4円も円安方向に振れている。

■扶桑化学工業 <4368>  4,030円  +75 円 (+1.9%)  11:30現在
 扶桑化学工業<4368>が3日続伸している。前週末12日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を81億5000万円から95億円(前期比7.6%増)へ、純利益を56億円から66億円(同5.9%減)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたほか、23円を予定していた期末配当予想を25円に引き上げるとあわせて発表したことが好感されている。ライフサイエンス事業で産業向け製品の売り上げ低下や米国市場低迷の影響を受け、売上高は422億円から416億円(同0.7%増)へ下方修正したものの、急速なデジタル化の進展による半導体需要が加速したことで、電子材料及び機能性化学品事業で、主力の超高純度コロイダルシリカの販売が好調に推移したことや、生産性の向上、継続的なコスト削減効果などが寄与し利益を押し上げるという。なお、年間配当は48円となり、前期実績に対しては2円の増配になる予定だ。

■SBテクノロジー <4726>  3,175円  +10 円 (+0.3%)  11:30現在
 SBテクノロジー<4726>がしっかり。4月15日に東証マザーズへ「サイバートラスト<4498>」が株式上場(IPO)すると12日に発表されたことを受け、同社の筆頭株主であるSBテクの保有株の含み益拡大を期待した買いが集まっている。サイバートラは、電子認証・セキュリティーやIoT、リナックス・OSSなどに関わるトラストサービス事業を行っている。目論見書によるとSBテクはサイバートラの263万2600株(持ち株比率64.83%)を保有する第1位の株主となっている。

■チェンジ <3962>  3,035円  -265 円 (-8.0%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 12日に発表した「海外募集と売り出しを実施」が売り材料。
 536万2900株の海外募集と上限160万8800株の海外売り出しをを行う。発行価格は3月23日か26日までのいずれかの日に決定。

■日本アビオニクス <6946>  2,977円  +500 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本アビオニクス<6946>はカイ気配スタートで気配値のまま水準を切り上げる展開となっている。同社は防衛・産業用機器の製造などを主力に手掛けるが、足もとの業績は情報システムや電子機器の売り上げが会社側の想定を上回る一方、経費削減努力などが利益の伸びに反映されている。前週末12日取引終了後、21年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の8億円から13億5000万円(前期実績は8300万円の黒字)に大幅増額した。これがポジティブサプライズとなり、投資資金の流入が加速した。

■アグレ都市デザイン <3467>  1,067円  +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アグレ都市デザイン<3467>がカイ気配スタートとなっている。前週末12日の取引終了後、21年3月期の単独業績予想について、営業利益を8億1700万円から12億4700万円(前期比76.9%増)へ、純利益を4億2800万円から7億2300万円(同2.0倍)へ上方修正したことが好感されている。コロナ禍によるライフスタイルの多様化の影響で戸建住宅市況が堅調に推移した一方、二度にわたる緊急事態宣言発出の影響で開発許可などの行政手続きに遅れが生じたため、今期売り上げ計上を見込んでいた一部物件の工事完了が来期以降にずれ込み、売上高は206億3300万円から204億7400万円(同12.8%増)へ下方修正した。ただ、売上原価の削減効果に加えて、販売価格が想定以上に安定して推移したことで売上総利益率が想定よりも改善見込みであることなどから利益は上方修正した。

●ストップ高銘柄
 わかもと製薬 <4512>  330円  +80 円 (+32.0%) ストップ高   11:30現在 
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 Link-U <4446>  1,086円  -300 円 (-21.6%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、1銘柄

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