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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ブイキューブ、大紀ア、総合商社

三菱商 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大紀アルミニウム工業所 <5702>  978円  +127 円 (+14.9%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 大紀アルミニウム工業所<5702>は急反騰し、昨年来高値を更新した。8日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1312億円から1348億円(前期比15.3%減)へ、営業利益を79億2000万円から89億9000万円(同16.5%増)へ、純利益を54億4000万円から57億7000万円(同3.3%増)へ上方修正し、あわせて15円を予定していた期末配当予想を18円に引き上げると発表したことが好感された。従来予想では自動車メーカーは半導体不足による生産の減少懸念があり、販売数量が減少傾向の見通しとしていたが、影響は軽微だったことから予想値を修正するとしている。なお、年間配当は28円となり、前期実績に対しては3円の増配となる予定だ。

■ホギメディカル <3593>  3,455円  +265 円 (+8.3%)  本日終値
 ホギメディカル<3593>が急伸。8日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を190万株(発行済み株数の6.28%)、または50億円としており、取得期間は3月9日から10月31日まで。株主還元の充実や資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためという。

■ブイキューブ <3681>  2,522円  +128 円 (+5.4%)  本日終値
 ブイキューブ<3681>は大幅高。8日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を15万株(発行済み株数の0.61%)、または3億円としており、取得期間は3月9日から3月31日まで。資本効率の向上を通じた株主への利益還元及び経営環境に応じた機動的な資本政策の遂行を図ることが目的としている。

■マークラインズ <3901>  2,362円  +107 円 (+4.8%)  本日終値
 マークラインズ<3901>が大幅高で3日続伸。8日の取引終了後に発表した、2月の「情報プラットフォーム」契約企業数が前月比60社増の3745社となり、1月の48社増から増加企業数が拡大したことが好感された。

■メイコー <6787>  2,430円  +84 円 (+3.6%)  本日終値
 メイコー<6787>が大幅高で4日続伸し、昨年来高値を更新した。8日の取引終了後、3月8日付で東京証券取引所本則市場への市場変更の申請を行ったと発表したことが好感された。同社は現在、ジャスダック市場に上場しているが、社会的信用力の一層の向上や投資家層の拡大、財務戦略の多様化のためには東証1部への上場が望ましいと判断したという。なお、市場変更申請に対する東京証券取引所の承認の可否や時期については現時点では不確定としている。

■トヨタ紡織 <3116>  1,785円  +56 円 (+3.2%)  本日終値
 トヨタ紡織<3116>は反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が8日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し目標株価を2100円から2400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、収益力の向上及び拡販進展の確度の高まりを引き続き評価。21年3月期の営業利益予想を400億円から510億円へ、22年3月期を同640億円から750億円へ上方修正しており、従来想定を大幅に上回る業績回復基調の一方、流通株式比率充足のための需給悪化などもあり株価は依然割安感が大きいと判断しているという。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,130円  +312 円 (+3.2%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が反発。朝方は安く始まった直後に下げ渋り前日終値近辺で売り買いを交錯させていたが、その後は次第に上値指向を強め1万円大台を回復してなお上値を慕う展開。前日の下落分を帳消しにする形となっている。売買代金も活況で後場寄り早々既に1100億円を超えており、上場企業のなかで2位の任天堂<7974>の約2倍と大差をつけての首位。ここ米国株市場では長期金利上昇を背景にハイテク株が売られる流れとなっており、米ナスダック総合指数の下げが目立つ状況にある。ナスダック指数との連動性が高い同社株にとってはマイナス材料だが、市場では「機関投資家による空売りの買い戻しなどが寄与している」(中堅証券ストラテジスト)との見方が出ている。

■三菱商事 <8058>  3,141円  +96 円 (+3.2%)  本日終値
 三菱商事<8058>が商い増勢のなか3100円台に乗せ新値街道を走るほか、伊藤忠商事<8001>、丸紅<8002>なども連日の昨年来高値更新と総合商社株が上値追い態勢にある。市場では「原油市況だけでなく銅や穀物などコモディティ市況全般の上昇で商社株のビジネスチャンスが高まっている。また指標面からも割安でバリュー株投資の流れに乗るセクターとして大口の資金が集まっている」(ネット証券マーケットアナリスト)という。配当利回りも三菱商は4.3%前後と高く、3月期末を前に配当取り狙いの買いも引き寄せているもようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  8,189円  +228 円 (+2.9%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が上値指向を強めている。米国ではバイデン政権が打ち出した大型の追加経済対策や新型コロナワクチンの普及加速を背景に景気回復への期待感が一段と高まっているが、それを背景に長期金利が上昇傾向にあり、米10年債利回りが再び1.6%台に浮上するなどマーケットの注目を集めている。日米金利差拡大の思惑から外国為替市場ではドル買いの動きが強まり、足もとで1ドル=109円近辺までドル高・円安が進んでいる。これを背景に、東京市場では為替感応度の高い自動車セクターの株価に押し上げ効果が働いている。また、半導体不足による生産調整の影響が出ているとはいえ、米国や中国をはじめ世界的に自動車販売が急速に回復していることも追い風材料となっている。

■飯田GHD <3291>  2,583円  +66 円 (+2.6%)  本日終値
 飯田グループホールディングス<3291>が続伸し連日の昨年来高値更新となった。8日の取引終了後、31円を予定していた21年3月期の期末配当予想を35円に引き上げると発表したことが好感された。年間配当は66円となり、前期実績に対しては4円の増配となる予定だ。

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