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【市況】<マ-ケット日報> 2021年2月25日

 25日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比496円高の3万168円だった。前日の米株高や円安進行を受けて朝から買い戻しが活発化。米国では金融緩和長期化とワクチン普及の好材料が出ており日本でも好感する動きが広がった。中国に続き米国でも景気回復が本格化するとの見方から株式市場に資金が流入する状況が続きそう。時間外取引の米株先物や中国上海株も上げており、この日はマイナス材料の見当たらない1日となった。

 昨日の米国市場はワクチンの早期普及期待で景気敏感株に買いが入りダウ平均は大幅に4日続伸。1週間ぶりに史上最高値を更新した。米FDAはJ&Jの開発するワクチンが1回の接種でも効果があるとして緊急使用を支持。ワクチン普及に拍車がかかるとの期待から全面高商状となった。原油先物(WTI)が一時63ドル台と1年1カ月ぶりの高値を付けたことも後押し材料に。ハイテク株の多いナスダック指数も大幅反発し安心感を呼んでいる。

 さて、東京市場は米国で急落していたハイテク株が落ち着きを取り戻したことやワクチンに関する好材料が出たことで買い戻しが急な1日となった。投資マネーの株式選好は変わっていないようで大崩れする心配は薄れている。ただ、3万円台の戻り待ちの売りは依然として多く、ここからは日柄をかけて下値を固める必要がありそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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