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【市況】4日の米国市場ダイジェスト:NYダウ332ドル高、労働市場の改善に期待高まる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ332ドル高、労働市場の改善に期待高まる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は332.26ドル高の31055.86ドル、ナスダックは167.20ポイント高の13777.74で取引を終了した。週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の改善に期待が高まり寄り付きから上昇。追加経済対策が成立するとの期待も高く、景気敏感株を中心に買われ、終日堅調に推移。引けにかけては上げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は史上最高値を更新。セクター別では、銀行やテクノロジー・ハード・機器が大きく上昇した一方、素材が下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)は自社製電気自動車生産を目指し韓国の現代自動車傘下の起亜自動車と提携する交渉が合意に近いと報じられ上昇。オンライン決済のペイパル(PYPL)やネットオークションを運営するイーベイ(EBAY)は前日引け後に発表した決算がアナリスト予想を上回ったほか、今後も巣ごもり需要が業績を後押しするとの期待からそれぞれ大幅高となった。一方、製薬のメルク(MRK)は決算で前期比約3割の減益となったほか、新型コロナワクチン開発の中止やフレジャーCEOの退任を発表し下落。短期投機の標的となってたゲーム販売のゲームストップ(GME)や映画館運営のAMCエンターテインメント(AMC)はイエレン財務長官が金融市場における最近のボラティリティーの高まりについて協議するため、金融規制当局の会合を招集したとの報道を警戒し軒並み急落した。

バイオのギリアド・サイエンシズ(GILD)は引け後に発表された決算が予想を上回り、時間外取引で上昇している。

Horiko Capital Management LLC



■NY為替:米雇用改善期待でドル買い強まる

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は105円22銭から105円57銭まで上昇し、105円56銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が減少し、昨年11月来の低水準となったため、米雇用統計での雇用改善に期待が広がった。また、12月製造業受注や耐久財受注改定値は予想を上回っており、ドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1998ドルから1.1958ドルまで下落し、1.1962ドルで引けた。ユーロ・ポンド絡みのユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は126円11銭まで下落後、126円32銭まで戻した。ポンド・ドルは1.3698ドルから1.3651ドルまで下げた。英中央銀行は予想通り大規模な金融緩和の据え置きを決定したが、すみやかにマイナス金利を導入する方針を示さなかったため、ポンドを買い戻す動きが一時広がったが、ユーロ安を意識してポンド買いは一服した。ドル・スイスは0.9016フランから0.9045フランまで上昇した。



■NY原油:続伸で56.23ドル、景気回復への期待持続

NY原油先物3月限は続伸(NYMEX原油3月限終値:56.23 ↑0.54)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+0.54ドルの56.23ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは55.30ドル-56.58ドル。アジア市場で56.25ドルまで買われた後、ユーロ安を嫌気して、ニューヨーク市場の中盤までに55.30ドルまで反落した。しかしながら、景気回復に伴う原油需要増大への期待で56.58ドルまで再上昇した。



■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.50ドル +0.92ドル(+2.91%)
モルガン・スタンレー(MS) 72.29ドル +1.69ドル(+2.39%)
ゴールドマン・サックス(GS)293.75ドル +5.20ドル(+1.80%)
インテル(INTC) 58.79ドル +1.46ドル(+2.54%)
アップル(AAPL) 137.39ドル +3.45ドル(+2.58%)
アルファベット(GOOG) 2062.37ドル -7.70ドル(-0.37%)
フェイスブック(FB) 266.49ドル -0.16ドル(-0.06%)
キャタピラー(CAT) 191.65ドル +0.20ドル(+0.10%)
アルコア(AA) 20.36ドル +0.46ドル(+2.31%)
ウォルマート(WMT) 142.53ドル +1.33ドル(+0.94%)
《ST》

 提供:フィスコ

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