【市況】株価指数先物【引け後コメント】改めて2万8500円~2万9000円のレンジに移行
大阪3月限
日経225先物 28640 +280 (+0.98%)
TOPIX先物 1872.5 +20.5 (+1.10%)
日経225先物(3月限)は前日比280円高の2万8640円で取引を終了。寄り付きは2万8490円とシカゴ先物(2万8475円)を上回って始まり、現物の寄り付き直後には2万8390円まで上げ幅を縮める場面がみられたが、前場半ばにかけて一気に切り返す流れとなり一時2万8660円まで上昇。その後はやや上げ幅を縮め2万8500円~2万8550円辺りで保ち合いが続いたが、後場半ば辺りから引けにかけてじり高基調となり、2万8640円で取引を終えた。
前場半ばにかけての上昇で2万8500円を突破したことにより、短期筋のカバーが入ったとみられる。また、後場は保ち合いが続いたが、2万8500円辺りでの底堅さが意識されるなか、引けにかけてカバーを伴った上昇に向かった形であろう。指数寄与度の大きい値がさハイテク株には利益確定の売りが目立っていたが、TOPIX型のインデックス買いがショートカバーに向かわせたようだ。
グローベックスの米株先物は上昇して推移しており、この流れが継続するかが注目される。NYダウは25日移動平均線を捉えてきた。また、S&P500、ナスダックは25日移動平均線を突破して最高値に迫っている。引き続き強い動きをみせてくるようだと、ロビンフッダーの投機的な売買に端を発した金融システム混乱への警戒は払拭されることになりそうだ。これにより調整が続いているエムスリー <2413> や戻りの鈍さが目立つ値がさハイテク株などの見直しも意識される可能性があり、ショートポジションは避けておきたい。
先週の下落前の水準を回復してきたことにより、改めて2万8500円~2万9000円のレンジに移行している。レンジ下限レベルでの押し目買いスタンスとし、ポジションを積み上げにくいなかではプット売りによる短期的なプレミアム狙いとなりそうである。もっとも、足元でコールポジションの建玉が積み上がっているため、戻り待ちの売り圧力が強まりやすい点は注視しておきたい。
手口面では、日経225先物はABNアムロが1980枚、ソジェンが960枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが890枚、大和が640枚、ゴールドマンが550枚程度の買い越しだった。TOPIX先物では大和が2370枚、BNPパリバが600枚程度の売り越しに対して、野村が1350枚、クレディスイスが900枚程度の買い越しだった。野村はレバETFに絡んだ調整買いのほか、クレディスイスはCTA(商品投資顧問)経由のショートカバーとみられる。
株探ニュース

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