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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:キヤノン、レーザーテク、Sansan

キヤノン <日足> 「株探」多機能チャートより
■USENHD <9418>  1,760円  +300 円 (+20.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>がストップ高カイ気配。14日の取引終了後に発表した21年8月期第1四半期(9~11月)の連結決算は、売上高500億5400万円(前年同期比5.5%増)、経常利益39億3400万円(同42.0%増)となり、これを好感する買いが入っている。コロナ禍のマイナス影響が大きい店舗サービスや業務用システムが減収減益となった一方、ポジティブ影響を受けたコンテンツ配信事業が大きく伸長し、業績を牽引した。映像配信サービス市場の活性化や巣ごもり需要を背景に、映像配信サービス「U-NEXT」の契約者数が引き続き順調に伸びた。

■Sansan <4443>  8,560円  +1,410 円 (+19.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 Sansan<4443>が急騰し上場来高値を更新した。14日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、1月21日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買われている。同時に発表した第2四半期累計(6~11月)連結決算は、売上高76億3600万円(前年同期比21.3%増)、営業利益6億8600万円(同6.3倍)と大幅営業増益となったことも好材料視されている。他社パートナーとの協業体制の強化などが奏功し、中小企業の新規契約獲得が進んだ結果、第2四半期末の「Sansan」の契約件数が前年同期末比15.4%増の7230件となったことに加えて、Eight事業で「Eight企業向けプレミアム」の契約件数が前年同期末比67.4%増の1949件に増加したことなど寄与した。また、クラウド請求書受領サービス「Bill One」が順調な立ち上がりとなったことも寄与した。なお、21年5月期通期業績予想は、売上高157億6700万円~163億200万円(前期比18.0~22.0%増)、営業利益7億5700万円~10億1000万円(同横ばい~33.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■タマホーム <1419>  1,724円  +249 円 (+16.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 タマホーム<1419>が急伸。14日の取引終了後、21年5月期の連結業績予想について、売上高を1950億円から2100億円(前期比0.4%増)へ、営業利益を75億円から90億円(同8.8%減)へ、純利益を40億円から52億円(同1.8%増)へ上方修正したことが好感されている。主力の住宅事業で着工平準化施策が引き続き順調に進捗し、引き渡しが前年同期水準で推移していることや、戦略商品である地域限定商品や期間限定商品を中心にマーケットニーズに応じた価格戦略の展開により受注が好調なこと、また保証延長工事の契約件数増加に伴いリフォーム事業が好調に推移していることが要因。また、不動産事業で、戸建分譲事業が好調を維持し、サブリース事業で着実に実績を積み上げていることも寄与する。また、業績予想の修正に伴い、従来60円を予定していた期末一括配当を75円にするとあわせて発表したことも好材料視されている。前期実績に対しては5円の増配になる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(6~11月)決算は、売上高986億3400万円(前年同期比0.6%減)、営業利益42億3700万円(同3.0%増)、純利益31億4700万円(同25.4%増)だった。

■ベクトル <6058>  1,195円  +144 円 (+13.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ベクトル<6058>が急反騰している。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年3~11月)連結決算が、売上高275億2200万円(前年同期比0.8%増)、営業利益20億1600万円(同横ばい)、最終損益7500万円の黒字(前年同期2500万円の赤字)となり、9~11月期では同62.2%と大幅な営業増益となったことが好感されている。ダイレクトマーケティングで期初に戦略的に投下した広告が大きく寄与したことにより計画以上の新規顧客を獲得したほか、プレスリリースの利用企業者数が大きく増加し全体の売上高、営業利益はともに前年並みに回復した。また、のれん償却費の負担がなくなったこと、更に保有する株式の一部の売却に伴い売却益を計上したことも寄与した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高370億円(前期比0.5%増)、営業利益23億円(同20.4%減)、最終損益6億3000円の黒字(前期1億9900万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■キヤノン <7751>  2,220円  +145.5 円 (+7.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 キヤノン<7751>は大幅高で8日続伸。14日の取引終了後、集計中の20年12月期連結業績について、売上高が3兆1400億円から3兆1600億円(前の期比12.1%減)へ、営業利益が640億円から1050億円(同39.9%減)へ、純利益が520億円から800億円(同36.1%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。第4四半期以降、フルサイズミラーレスの新製品が牽引するカメラや、在宅需要が続くインクジェットプリンターなどが、特に利益面で計画を上回って推移したことが要因としている。

■プレナス <9945>  1,872円  +117 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 プレナス<9945>が続伸。14日の取引終了後、21年2月期の連結経常利益を従来予想の7億7000万円から13億3000万円(同82.4%増)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入っている。11月、12月のほっともっと既存店売上高が前年同月比3.9%増、5.2%増と計画を上回って推移したことが上振れの要因となる。同時に発表した3~11月の経常利益は前年同期比7.2%増の6億5900万円だった。

■レーザーテック <6920>  14,950円  +620 円 (+4.3%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>がカイ気配で始まり大幅反発に転じている。前日は取引終盤になって半導体関連が総じて利食われる流れとなり、同社株も下値を試す展開を余儀なくされたが、きょうは押し目買いに前日の下げ幅を上回る戻りを演じている。前日の米国株市場ではインテルが4%高に買われたほか、半導体製造装置メーカー世界トップのアプライドマテリアルズが8%近い上昇をみせるなど異彩を放ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4連騰で連日の最高値をつけた。東京市場でも同社株など半導体製造装置関連がこの流れを引き継ぐ格好となっている。

■AGC <5201>  3,860円  +130 円 (+3.5%)  11:30現在
 AGC<5201>が大幅反発。14日の取引終了後、20年12月期の連結税引き前利益が550億円(前の期比27.8%減)になったようだと発表。従来予想の350億円(同54.1%減)を大幅に上回っており、これを好感する買いが向かった。建築用や自動車用のガラス需要が想定より早いペースで回復していることに加え、塩化ビニール樹脂の販売価格上昇や電子部材関連製品の出荷上振れなども収益を押し上げた。併せて、セントラル硝子<4044>との国内建築用ガラス事業の統合に向けた協議を中止することを明らかにしている。

■国際石油開発帝石 <1605>  660円  +17 円 (+2.6%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>は反発。14日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前日比0.66ドル高の1バレル=53.57ドルと上昇した。中国などの原油輸入増加に対する期待が、買い材料となった。バイデン次期大統領が14日に発表する追加経済対策に対する期待も原油価格を押し上げた。

■三菱UFJ <8306>  502.6円  +1.5 円 (+0.3%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が7日続伸と上値追いを鮮明としているほか、第一生命ホールディングス<8750>も反発するなどメガバンクや生保株に買いが優勢となっている。米長期金利の上昇にマーケットの注目が集まっている。前日の米10年債利回りは終値ベースで1.127%と再び1.1%台に浮上しており、これを背景に米国株市場ではゴールドマン・サックスやシティーグループなど大手金融機関が軒並み上昇した。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形で米国事業を展開する金融セクターの主力銘柄に投資資金が向かっている。

■バリュエンス <9270>  3,065円  -700 円 (-18.6%) ストップ安   11:30現在
 14日に決算を発表。「9-11月期(1Q)経常は38%減益で着地」が嫌気された。
 バリュエンスホールディングス <9270> [東証M] が1月14日大引け後(16:00)に決算を発表。21年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比37.8%減の4.5億円に落ち込み、通期計画の24.5億円に対する進捗率は18.4%にとどまり、3年平均の59.1%も下回った。
  ⇒⇒バリュエンスの詳しい業績推移表を見る

■ティーケーピー <3479>  2,193円  -500 円 (-18.6%) ストップ安   11:30現在
 14日に決算を発表。「非開示だった今期最終は赤字転落へ」が嫌気された。
 ティーケーピー <3479> [東証M] が1月14日大引け後(15:30)に決算を発表。21年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終損益は28.5億円の赤字(前年同期は12.4億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒ティーケーピーの詳しい業績推移表を見る

■ウォンテッドリー <3991>  1,363円  +300 円 (+28.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ウォンテッドリー<3991>はストップ高カイ気配。14日の取引終了後に発表した21年8月期第1四半期(9~11月)の連結経常利益が前年同期比3.5倍の2億600万円に急拡大しており、これを好感する買いが入っている。求人情報サービスや名刺管理アプリなどのビジネスSNS「Wantedly」の新規獲得、解約率、単価がいずれも改善傾向を維持するなか、広告費が大きく減少したことが利益を押し上げた。第1四半期実績だけで通期計画(1700万~2億3500万円)の予想レンジ上限に対する進捗率が9割近くに達しており、業績上振れが期待されている。

■カイオム <4583>  241円  +50 円 (+26.2%) ストップ高   11:30現在
 カイオム・バイオサイエンス<4583>がストップ高。14日の取引終了後、中国のShanghai Henlius Biotechと、同社が創製したがん治療用ヒト化抗TROP-2モノクローナル抗体LIV-2008及びLIV2008bのライセンス契約を締結したと発表しており、これが好材料視されている。同社はHenlius社に対して中国、台湾、香港、マカオにおけるLIV-2008及びLIV-2008bの開発、製造及び販売権をサブライセンス権付きで許諾し、このほかの全世界における権利についてはオプション権を付与するという。契約の締結に伴い、契約一時金として100万ドル(約1億円)を受領するほか、開発や販売の進捗に応じたマイルストーンと製品上市後には製品の売上高に応じたロイヤルティーを受け取る。その総額は、Henliusがオプション権を行使する場合、最大約127億円になるとしている。

■IGポート <3791>  1,700円  +300 円 (+21.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 IGポート<3791>がストップ高カイ気配となっている。14日の取引終了後に発表した21年5月期上期(6~11月)の連結決算で経常利益が前年同期比2.5倍の7億8500万円に急拡大しており、これを好感する買いが入っている。出版事業で既刊コミックス「リィンカーネーションの花弁」「転生貴族の異世界冒険録」の販売が好調だったほか、巣ごもり需要を背景に電子書籍の売り上げが増加した。また、映像制作事業で納品した一部作品の収益が改善したことも利益拡大に貢献した。併せて、通期の同利益を従来予想の2億5500万円から4億7800万円へ大幅上方修正している。

■Mipox <5381>  473円  +80 円 (+20.4%) ストップ高   11:30現在
 Mipox<5381>がストップ高まで買われ、昨年来高値を更新した。同社は14日、名古屋大学との共同研究「半導体製造の生産性を向上させるキラー欠陥自動検査システムの開発」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「官民による若手研究者発掘支援事業」に採択されたと発表。これが材料視されているようだ。今回採択された共同研究は、半導体材料の品質を低下させる結晶欠陥(転位)を可視化する「複屈折イメージング」により転位の歪み分布(マッピング)をとらえ、シミュレーションと機械学習を用いることにより、炭化ケイ素(SiC)をはじめとする半導体基板中の転位の種類や位置を非破壊で自動的に検出するシステム及びデバイスの歩留り低下をもたらすキラー欠陥を特定するシステムの開発。これらのシステムは、半導体基板やパワーデバイスの飛躍的な生産性向上に寄与し、将来的に日本のパワー半導体製造の標準装備となることが期待されるという。

●ストップ高銘柄
 山陽百貨店 <8257>  2,561円  +500 円 (+24.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 オンデック <7360>  5,200円  +700 円 (+15.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ケイブ <3760>  1,140円  -300 円 (-20.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、3銘柄

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