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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱UFJ、パーク24、東エレク

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■オートバックスセブン <9832>  1,456円  +47 円 (+3.3%)  本日終値
 オートバックスセブン<9832>が続伸。8日の取引終了後に発表した12月度の月次売上概況(速報)で、既存店売上高が前年同月比13.4%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。12月中旬からの冷え込みと年末の寒波により、スタッドレスタイヤをはじめ冬季用品の需要が拡大したことに加え、洗車や補修用品、車内用品などが継続して好調だった。また、車検・整備、車買取・販売も好調だった。

■アレンザHD <3546>  1,306円  +41 円 (+3.2%)  本日終値
 アレンザホールディングス<3546>が反発。前週末8日の取引終了後に発表した12月度の売上推移で、既存店売上高が前年同月比10.5%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同5.3%増、客単価が同4.9%増といずれもプラスとなった。なお、全店売上高は同12.3%増だった。

■IBJ <6071>  783円  +18 円 (+2.4%)  本日終値
 IBJ<6071>が続伸。この日、運営する結婚相談所ネットワーク「日本結婚相談所連盟」の20年12月の成婚者数が、過去最多の1527人になったと発表しており、これが好感された。成婚者数は、新型コロナウイルスの影響を受けて20年は一時が減少したものの、オンラインサービスの早期導入などが寄与し、8月には(成婚の先行指標となる)お見合い成立件数が過去最多となり、12月には連盟設立以降最多となる成婚カップルが誕生したという。

■ベル24HD <6183>  1,721円  +39 円 (+2.3%)  本日終値
 ベルシステム24ホールディングス<6183>は反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が8日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を2000円から2300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、新型コロナウイルス感染症関連のスポット業務増額が寄与することから、21年2月期の営業利益予想を120億円から125億円へ、22年2月期を同125億円から129億円に上方修正した。ただ、同証券では、スポットの増減にばかり注目が集まるが、構造的需要増を評価。Eコマース向けやフードデリバリー向け業務の拡大、金融機関でのBCP対応による拠点分散化などの社会変化による構造的な需要増を、バリュエーション上織り込む余地は十分にあるとしている。

■三菱UFJ <8306>  494.3円  +7.9 円 (+1.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が4日続伸、三井住友フィナンシャルグループ<8316>とみずほフィナンシャルグループ<8411>は5日続伸とメガバンクの上値追い基調が鮮明だ。今月20日から発足するバイデン新政権下では大型の財政出動を伴う景気刺激策への期待が大きく、これが米国債の売りに拍車をかけている。米10年債利回りはここ急速に水準を切り上げており、前日終値ベースで1.143%まで上昇、ゴールドマン・サックスをはじめ大手金融株の株高を助長している。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形に。メガバンク各社は配当利回りが高いこともあって、国内外の機関投資家とみられる大口の買いが流入した。

■パーク24 <4666>  1,809円  +21 円 (+1.2%)  本日終値
 パーク24<4666>が反発。SMBC日興証券が8日付で、投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を2000円から2200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、20年10月期は新型コロナの影響直撃により多額の赤字決算となり、21年10月期も上期は新型コロナの影響が残るものの、徐々に業績回復が進むと予想。また、コロナ禍を機にコスト構造改善が進んでいること、カーシェアに経営資源を集中する戦略に注力していることなど、中長期成長に向けての道筋は従来よりクリアになったと同証券では評価しており、中長期成長を織り込んだ際の株価上昇余地は大きいと見込んでいる。

■フジ <8278>  2,058円  +18 円 (+0.9%)  本日終値
 フジ<8278>が4日続伸し連日の昨年来高値更新。前週末8日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、営業利益を41億円から52億円(前期比20.0%減)へ、純利益を29億円から37億円(同29.4%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は3150億円(同0.5%増)の従来予想を据え置いたものの、コロナ禍での急激な需要変化に直面するなか、発注精度の向上や在庫削減に取り組みロスを削減したことで総利益率が改善したという。また、計画を大幅に上回る販管費の削減を実行したことも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高2325億9600万円(前年同期比微減)、営業利益44億7000万円(同0.9%増)、純利益35億円(同3.8%減)だった。

■ミロク情報サービス <9928>  2,086円  +17 円 (+0.8%)  本日終値
 ミロク情報サービス<9928>が続伸。この日の午前中、ブロックチェーン・プラットフォームの開発を手掛けるToposWare(東京都文京区)と資本提携したと発表しており、これが好感された。ToposWareは高度な情報セキュリティーを求める行政機関や企業・個人に向けて、次世代のデータプラットフォームとなる相互接続性のあるブロックチェーン・ネットワークを開発する企業で、特に「ゼロ知識証明」という暗号理論を活用し、強固なデータ秘匿性を担保することに強みを持っている。ミロク情報ではToposWareとの資本提携により、高度なブロックチェーン技術を生かした次世代の新たなビジネス・プラットフォームの構築を目指し共同で研究開発を行うとしている。

■東京エレクトロン <8035>  40,800円  +120 円 (+0.3%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>は全体下げ相場のなかも4万円大台で利益確定売り圧力を吸収して頑強な値動きをみせた。世界的に半導体市場の拡大が続いており、新型コロナウイルスの感染拡大が加速するなかにあっても、高速通信規格5Gの商用化本番やリモートワークの導入加速の動きを背景に需要はむしろ伸びている。自動車産業では半導体不足で生産調整を強いられるほど需給ひっ迫の状態にある。そうした事情を反映して前日の米国株市場では主要株価指数が反落したものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は上昇し、過去最高値を更新した。東京市場でも半導体製造装置最大手の同社をはじめ半導体関連株への物色意欲は根強く、目先筋の売りをこなしなお上値を慕う動きとなっている。

■カーブスHD <7085>  703円  -59 円 (-7.7%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 8日に決算を発表。「9-11月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。
 カーブスホールディングス <7085> が1月8日大引け後(16:15)に決算を発表。21年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常損益は1億円の赤字(前年同期は15.9億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒カーブスHDの詳しい業績推移表を見る

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