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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サイバーリン、ツインバード、富士フイルム

サイバーリン <日足> 「株探」多機能チャートより
■免疫生物研究所 <4570>  567円  +67 円 (+13.4%) 一時ストップ高   11:30現在
 免疫生物研究所<4570>が急反発している。同社は21日取引終了後に、抗体医薬品や診断薬候補の抗体作製などを手掛ける韓国のアブコンテックと合弁会社を設立すると発表。これが材料視されているようだ。両社は19年12月に「ダニ媒介性感染症である重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)に関する共同開発契約を締結し、治療用抗体医薬品候補「ACT101」の早期承認を目指して開発中。また、新型コロナウイルス治療薬について、アブコンテックが手掛ける中和活性の高い治療用抗体医薬品候補の実用化を目指して共同研究を開始する予定となっており、医薬品開発のスピードを加速させるため合弁会社を設立することに至ったという。なお、出資比率は免疫生物研が49%、アブコンテック51%になる予定だとしている。

■大日光 <6635>  610円  +70 円 (+13.0%)  11:30現在
 大日光・エンジニアリング<6635>はストップ高カイ気配となっている。同社は21日、デンソーテン(神戸市)の自動車向け電装ユニットの新たな生産拠点として、自社の轟工場(栃木県日光市)の敷地内に生産ラインを構築し、21年から生産・供給を開始する契約を締結したと発表。これが材料視されているようだ。大日光は国内での車載事業の拡大に注力しており、今回の契約はその一環。今回の生産ラインの立ち上げでは、自社が保有するクリーンルームなどの生産施設を提供するとともに、共同出資による資材・製品倉庫の建設などの対応を進めるとしている。また、同日には国内での事業領域拡大に伴う生産体制再整備の一環として、栃木県那須烏山市に土地・建物を取得し、受託しているエレクトロニクス製品の生産を開始したことも明らかにしている。

■レントラックス <6045>  591円  +44 円 (+8.0%)  11:30現在
 レントラックス<6045>がカイ気配スタートで500円台前半のもみ合いを一気に上放れてきた。成果報酬型のネット広告サービスを展開するが、巣ごもり消費需要の高まりを背景とした健康食品関連の広告ニーズを取り込み、業績は好調に推移している。同社が21日取引終了後に発表した11月の売上高は前年同月比57.8%増の10億4400万円と10月の40.6%増に続く大幅な伸びを達成、これが材料視される形で投資資金を呼び込んでいる。

■VIX短先物 <1552>  6,110円  +410 円 (+7.2%)  11:30現在
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>が大幅に3日続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。21日の米VIX指数は前日に比べ3.59(16.64%)ポイント高の25.16に上昇した。一時、31.46まで急上昇する場面があった。新型コロナウイルスの変異種が英国で感染拡大していることが警戒された。この米VIX指数に連動する格好で、この日の国際VIX短期先物指数は上昇している。

■サイバーリンクス <3683>  5,620円  +320 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 サイバーリンクス<3683>が大幅反発している。12月31日を基準日として1株から2株への株式分割を予定しており、権利確定日(28日)が接近してきたことで、分割権利取りの動きが活発化しているようだ。

■クレオ <9698>  1,410円  +67 円 (+5.0%)  11:30現在
 クレオ<9698>が全体下げ相場のなかで続伸。株価は16日に大陽線で中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を上放れ、その後も継続的な買いを呼び込みもみ合い離脱を鮮明としている。法人向けに特化したICT事業を展開、システム開発受託やERP販売を主力に企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する。強みとするクラウドサービスでは人事部門のDX推進フレームワーク「ジームクラウド」を今月から販売開始しており、需要獲得が期待される状況にある。業績も好調で18年3月期以降は利益高成長トレンドに乗っている。21年3月期も新型コロナの影響をこなし6%増収、5%営業増益予想とトップライン、利益ともに成長を堅持する見通し。

■ツインバード工業 <6897>  1,616円  +71 円 (+4.6%)  11:30現在
 ツインバード工業<6897>が大幅反発している。東京証券取引所が22日売買分から、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とする信用取引の臨時措置を解除したほか、日本証券金融も同日付で貸借取引銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、売買の自由度が増すとの見方から買いが入っている。

■IBJ <6071>  760円  -43 円 (-5.4%)  11:30現在
 21日に業績修正を発表。「未定だった今期配当は3円減配」が嫌気された。
 IBJ <6071> が12月21日大引け後(15:30)に配当修正を発表。従来未定としていた20年12月期の期末一括配当は6円(前期は9円)実施する方針とした。
  ⇒⇒IBJの詳しい業績推移表を見る

■富士フイルム <4901>  5,280円  -262 円 (-4.7%)  11:30現在
 富士フイルムホールディングス<4901>が大幅続落している。厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会が21日に開催され、同社傘下の富士フイルム富山化学の「アビガン」に関して、新型コロナウイルス治療薬として承認するかどうかの判断を見送ったことが伝わっており、これが嫌気されている。

■国際石油開発帝石 <1605>  557円  -18 円 (-3.1%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連やENEOSホールディングス<5020>など石油元売り企業の株が安い。新型コロナウイルスの感染拡大による世界景気に与える影響が警戒されるなか、ここ上昇基調にあった原油市況も反転し、前日のWTI原油先物価格は6日ぶりに急反落、1ドル36セント安の1バレル=47ドル74セントまで水準を切り下げた。これを背景に米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株が売られ全体指数の足を引っ張った。東京市場でも原油価格と株価連動性が高い銘柄に売りを呼んでいる。

■日本航空 <9201>  1,883円  -27 円 (-1.4%)  11:30現在
 JAL<9201>、ANAホールディングス<9202>などがいずれも下値模索の展開。冬場に入り日米欧などで新型コロナ感染拡大に対する懸念が再び高まっている。特に渦中にあるのが新型コロナの変異種が確認された英国で、英BBCによると欧州を中心に英国からの入国停止を決めたのは40カ国・地域を超えている状況だ。グローバルに移動制限が強まるなか、空運セクターにとっては一段と収益機会が失われるとの思惑が売りを誘う背景となっている。

■鎌倉新書 <6184>  1,168円  -5 円 (-0.4%)  11:30現在
 鎌倉新書<6184>は朝高後、横ばい圏で推移している。岩井コスモ証券は21日、同社株の投資判断を「B」から「A」へ2段階引き上げた。目標株価は950円から1500円に見直した。第3四半期累計(2~10月)の営業利益は前年同期比90.0%減の5900万円と営業黒字に転換。葬祭事業の収益回復は遅れているが、相続事業やお墓事業などの主力サービスが経済活動の再開によりコロナ禍の影響から脱しつつある。今後は既存事業の回復に、不動産物件を紹介する不動産事業などの新しいサービスの収益が加わり、24年1月期に100億円の売上高(前期実績は32億6300万円)を目指す中期目標の達成に向けて同社の業績拡大が期待できるとみている。

■川辺 <8123>  1,080円  +150 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 川辺<8123>がストップ高カイ気配となっている。筆頭株主である一広(愛媛県今治市)が21日の取引終了後、同社の連結子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1300円にサヤ寄せする格好となっている。なお、TOB成立後も川辺は上場を維持する方針だ。一広は現在、川辺株式の26.6%を所有しその他関係会社としているが、伊藤忠商事<8001>が所有する全ての川辺株式を取得し連結子会社とすることで、関係強化による更なる事業拡大が期待できると判断したという。買付予定数は51万8500株(下限42万9080株、上限51万8500株)で、買付期間は20年12月22日から21年1月25日まで。なお、TOB成立後の一広の所有割合は最大で55.0%となる。

●ストップ高銘柄
 フルッタフルッタ <2586>  209円  +50 円 (+31.5%) ストップ高   11:30現在
 サンセイ <6307>  656円  +100 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エスポア <3260>  727円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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