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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Hamee、セルソース、Pアンチエイ

Hamee <日足> 「株探」多機能チャートより
■Hamee <3134>  2,020円  +400 円 (+24.7%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 Hamee<3134>がストップ高、1600円近辺のもみ合いを経て上放れの動きをみせている。eコマース事業支援やネット通販を展開するが、新型コロナウイルスの感染拡大のなかも、巣ごもり消費需要を捉え業績は好調に推移している。14日取引終了後に発表した21年4月期上期(20年5~10月)決算は営業利益が前年同期比18%増の9億9200万円と大幅な伸びをみせた。特に8~10月期でみると、前年同期比26%の高い伸長率となっており、これを評価する形で物色人気化した。

■セルソース <4880>  12,060円  +1,970 円 (+19.5%)  11:30現在
 セルソース<4880>が急騰、年初来高値を更新している。14日の取引終了後、21年10月期の単独業績予想を発表しており、売上高25億3900万円(前期比36.9%増)、営業利益5億7300万円(同37.9%増)、純利益3億5600万円(同30.0%増)と大幅増益を見込むことが好感されている。再生医療に対する社会的認知度の一層の高まりなどを背景とした提携医療機関数の順調な増加や、変形性膝関節症以外の治療用途へのサービスの広がりなどを踏まえ、各種再生医療関連サービスは堅調な成長を見込む。一方、化粧品販売は保守的な前提としたという。なお、20年10月期決算は、売上高18億5500万円(前の期比15.1%増)、営業利益4億1500万円(同27.1%増)、純利益2億7400万円(同37.3%増)だった。同時に、大阪大学大学院医学系研究科と、細胞外小胞「エクソソーム」を含む細胞分泌物「セクレトーム」を用いた慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療を目的とした共同研究を開始すると発表しており、これも好材料視されている。まずは脂肪幹細胞(ASC)から抽出した細胞分泌物であるセクレトームを用いた治療による炎症などの症状の進行抑制効果を検討するとともに、ASCセクレトームの成分解析や主に肺をターゲットとした組織解析により治療の作用機序を解明し、臨床応用を目指すとしている。

■Pアンチエイ <4934>  7,030円  +1,000 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 プレミアアンチエイジング<4934>がストップ高カイ気配となっている。14日の取引終了後、第2四半期累計(20年8月~21年1月)単独業績予想について、売上高を125億2100万円から145億円へ、営業利益を12億8500万円から17億円へ、純利益を8億6000万円から10億6000万円へ上方修正したことが好感されている。今年9月から開始したテレビCMによる認知度・知名度の向上により、「DUO」及び「CANADEL」ブランドで通信販売及び卸売販売が好調に推移したことに加えて、効率的な広告宣伝投資を行ったことが要因。なお、21年7月期通期業績予想は、売上高252億7000万円(前期比23.2%増)、営業利益26億100万円(同57.3%増)、純利益17億6600万円(同54.5%増)の従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した第1四半期(8~10月)決算は、売上高72億1000万円、営業利益8億8800万円、純利益5億5000万円だった。

■JSP <7942>  1,709円  +135 円 (+8.6%)  11:30現在
 JSP<7942>が大幅反発している。14日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高は1000億円(前期比11.8%減)の従来予想を据え置いた一方、営業利益を32億円から39億円(同23.3%減)へ上方修正したことが好感されている。欧州で21年から自動車の排ガス規制が強化されるのを控え、自動車メーカーが年内に駆け込み生産を行っており、発泡ポリプロピレン「ピーブロック」の需要が急拡大していることが要因としている。なお、最終利益は北米の電子線架橋発泡ポリエチレンシート事業の撤退に伴う子会社整理損13億5000万円を計上することなどから、22億円から7億円(同80.8%減)へ下方修正した。

■ネオジャパン <3921>  2,776円  +179 円 (+6.9%)  11:30現在
 ネオジャパン<3921>が大幅反発している。14日の取引終了後、21年1月期の連結業績予想について、営業利益を7億円から9億円(前期比28.7%増)へ、純利益を5億円から6億3800万円(同28.9%増)へ上方修正したことが好感されている。ソフトウェア事業が堅調に推移している一方、システム開発サービス事業が計画を下回っていることから、売上高は従来予想の53億3100万円(同42.4%増)を据え置いたものの、ソフトウェア事業、システム開発サービス事業ともに全体的に発生費用が小さくなっていることが利益を押し上げるという。同時に発表した第3四半期累計(2~10月)決算は、売上高39億2500万円(前期比68.1%増)、営業利益8億2200万円(同49.7%増)、純利益5億1500万円(同34.4%増)だった。

■SREホールディングス <2980>  3,555円  +190 円 (+5.7%)  11:30現在
 SREホールディングス<2980>が大幅高で3日続伸している。14日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、12月23日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買われている。同社はAI技術を基盤とし、不動産価格推定エンジンや不動産仲介業務支援サービス、コンサルティングなどを行うAIクラウド&コンサルティング事業と、不動産仲介などの不動産事業を展開。21年3月期連結業績予想は売上高59億3600万円(前期比54.2%増)、経常利益7億8100万円(同9.0%増)を見込む。同時に、分売予定日を12月22日として、3万株の立会外分売を行うと発表した。分売価格は分売実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する予定で、買付申込数量の限度は、買付顧客1人につき100株(売買単位100株)。市場変更における形式要件(株主数)の充足を図るとともに、株式の分布状況の改善及び流動性の向上を図ることが目的という。

■グリムス <3150>  2,292円  +116 円 (+5.3%)  11:30現在
 14日に発表した「ユーピーアールと協業開始」が買い材料。
 子会社グリムスパワーがユーピーアール <7065> [東証2]と協業開始。uprが開発した遠隔監視サービス「LoRa サービス」を販売する。

■ユーグレナ <2931>  836円  +35 円 (+4.4%)  11:30現在
 ユーグレナ<2931>が大幅続伸。同社は14日取引終了後、日本経済新聞電子版で報じられたキューサイ株式の共同取得について、検討を行っているのは事実とコメントしたことが材料視された。また、商船三井グループの運航船でユーグレナバイオディーゼル燃料を使用したトライアル航行を名古屋港で実施したことも発表、これらを材料視する買いが集中した。株価は11月中旬以降調整色をみせていたが、800円割れで売り物が切れ目先トレンド転換の兆しをみせていたこともあって、買い人気が加速する格好となっている。

■ラクス <3923>  2,268円  +22 円 (+1.0%)  11:30現在
 ラクス<3923>は反発している。14日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高で、全社売上高が前年同月比30.7%増の13億900万円となり、高水準の増収基調が続いていることが好感されている。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進などを背景に、クラウド経費精算システム「楽楽精算」が同40.6%増と大幅増収が続いている。

■ジェイ・エス・ビー <3480>  3,135円  -400 円 (-11.3%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 14日に決算を発表。「今期経常は3%減益へ」が嫌気された。
 ジェイ・エス・ビー <3480> が12月14日大引け後(15:00)に決算を発表。20年10月期の連結経常利益は前の期比27.0%増の42.4億円に伸びたが、21年10月期は前期比2.9%減の41.2億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒ジェイ・エス・ビーの詳しい業績推移表を見る

■ホープ <6195>  5,110円  -550 円 (-9.7%)  11:30現在
 ホープ<6195>は大幅反落している。14日の取引終了後、第2四半期累計(7~12月)単独業績予想について、営業利益を2億5000万~4億9000万円から9億~9億5000万円(前年同期4000万円の赤字)へ上方修正し、これを受けて朝方は高く始まったものの、その後は目先の材料出尽くし感から利益確定売りに押されている。売上高は従来予想の140億円に対して139億7000万円(前年同期比2.9倍)とやや下方修正したものの、従来見込んでいたエネルギー事業の売上原価に対して、主に新型コロナウイルス感染症に起因する電力の市場調達価格の低下が想定以上に顕著であることが上方修正の要因としている。

■ANAホールディングス <9202>  2,299.5円  -170 円 (-6.9%)  11:30現在  東証1部 下落率8位
 ANAホールディングス<9202>が急落したほか、JAL<9201>も大きく売り優勢となるなど空運株への売りが目立つ。東証1部33業種中で「空運」は下落率で断トツとなっている。新型コロナウイルスの影響で世界的に空運業界は厳しい収益環境に見舞われているが、ここにきて新型コロナの感染拡大ペースが再び加速しており、これが株価にもネガティブ材料となっている。目先的には菅政権が「Go To トラベル」の一斉停止を決めたことも逆風を強めた。なお、ANAは11月27日に発表した公募増資について、きょう15日が受け渡し日となっている。

■クミアイ化学工業 <4996>  996円  -67 円 (-6.3%)  11:30現在  東証1部 下落率10位
 14日に決算を発表。「今期経常は7%減益、前期配当を1円増額・今期も12円継続へ」が嫌気された。
 クミアイ化学工業 <4996> が12月14日大引け後(15:00)に決算を発表。20年10月期の連結経常利益は前の期比1.9%増の99.1億円になったが、21年10月期は前期比7.2%減の92億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を11円→12円(前の期は11円)に増額し、今期も12円を継続する方針とした。
  ⇒⇒クミアイ化学工業の詳しい業績推移表を見る

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,658円  -37 円 (-2.2%)  11:30現在
 エイチ・アイ・エス<9603>やKNT-CTホールディングス<9726>など旅行関連株が安い。政府が14日、GoToトラベル事業を今月28日から来年1月11日まで全国一斉に一時停止すると決定したことから、これを嫌気した売りが出ているようだ。航空券予約サイトを運営するエアトリ<6191>やアドベンチャー<6030>のほか、旅行比較サイト「トラベルコ」を手掛けるオープンドア<3926>なども下落している。

■日本金属 <5491>  1,373円  +300 円 (+28.0%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 日本金属<5491>はストップ高の1373円に買われている。この日朝方、新開発した「マグネシウム合金二次電池負極用新合金」のサンプルを、21年1月に企業や研究機関の開発者向けに試験提供すると発表しており、これが好感されている。マグネシウム二次電池は、「リチウムやコバルトに代表される二次電池用金属資源の枯渇問題がない」「リチウムイオン電池で問題となっているデンドライト成長による発火の危険性が低い」などの特徴を持つ電池。現在、実用化に向けた開発が進められているが、従来は主に正極や電解液の開発に力が注がれ、実用的な性能を持った正極材料、セパレーターなどと負極材料とを組み合わせた二次電池としての評価は実施されていなかった。今回の負極材サンプルの試験提供を行うことで、マグネシウム合金二次電池の製品化が加速されることが期待されている。

■ブラス <2424>  465円  +80 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在
 ブラス<2424>が急反発しストップ高の465円に買われている。14日の取引終了後、未定としていた21年7月期単独業績予想を発表しており、売上高101億1500万円(前期比26.6%増)、営業利益4億5000万円(前期9億8900万円の赤字)、最終利益3億7700万円(同11億8300万円の赤字)と黒字転換を見込んでいることが好感されている。前期に続き、今期第1四半期も延期が多数発生し、第2四半期も一定数の延期が発生する見込みながら、前期から延期となった957件のほとんどが今期での実施となるほか、直近の10月単月前年比較で新規来館数は前年比83%、受注件数は同92%まで回復しており、第2四半期以降は業績が回復基調に向かうと予想している。同時に発表した第1四半期(8~10月)決算は、売上高16億4500万円(前年同期比44.7%減)、営業損益2億9500万円の赤字(前年同期3億3400万円の黒字)、最終損益1億6500万円の赤字(同2億1700万円の黒字)だった。

●ストップ高銘柄
 サンオータス <7623>  500円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   11:30現在
 極東産機 <6233>  1,034円  +150 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 神栄 <3004>  1,044円  +150 円 (+16.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ファルテック <7215>  712円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 ニッソウ <1444>  2,257円  -500 円 (-18.1%) ストップ安   11:30現在
 など、2銘柄

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