【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、円高進行で利益確定売りが優勢 (12月11日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 26732.85
高値 26819.41(09:04)
安値 26553.01(09:54)
大引け 26652.52(前日比 -103.72 、 -0.39% )
売買高 12億8218万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆8820億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は前日比103円安と続落、利益確定売りが優勢の展開に
2.10日のNYダウは69ドル安と軟調、米追加経済対策の難航を警戒
3.為替では一時103円90銭台をつける円高が進行したことも嫌気
4.前日急伸したSBGが安い一方、トヨタや任天堂は人気継続で上昇
5.東証マザーズ指数は3日ぶりに反発、フリーやエヌピーシーが高い
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは69ドル安と続落した。米追加経済対策の行方を巡る不透明感が強まったほか、週間の新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったことから景気敏感株を中心に売りが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は続落。前日のNYダウが下落したほか、足もとで円高が進行したことも警戒された。
10日の米株式市場では、NYダウが続落。米追加経済対策の協議が難航していることが嫌気されたほか、米新規失業保険申請件数が予想に比べ増加したことなどが警戒された。この米株安を受け、東京市場も軟調に推移。心理的な節目の2万7000円も意識され利益確定売りが優勢な展開となっている。為替市場では一時1ドル=103円90銭台と円高が進行したことも嫌気された。東証マザーズ指数は3日ぶりに反発するなど中小型株は堅調だった。
個別銘柄では前日急伸したソフトバンクグループ<9984>が利益確定売りで反落したほか、ファーストリテイリング<9983>や東京エレクトロン<8035>が安い。村田製作所<6981>やTDK<6762>、SUMCO<3436>、ファナック<6954>も値を下げた。旭化成<3407>や花王<4452>も軟調だった。
半面、トヨタ自動車<7203>が大幅に3日続伸したほか任天堂<7974>、ソニー<6758>が高い。ANAホールディングス<9202>やレーザーテック<6920>が値を上げた。出前館<2484>やファーマフーズ<2929>、フリー<4478>、エヌ・ピー・シー<6255>といった中小型株が買われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、トヨタ <7203> 、ネクソン <3659> 、セコム <9735> 、バンナムHD <7832> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約66円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、アドテスト <6857> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約149円。うち85円はSBG1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)輸送用機器、(3)その他製品、(4)電気・ガス業、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)パルプ・紙、(3)その他金融業、(4)建設業、(5)ガラス土石製品。
■個別材料株
△ベステラ <1433>
第3四半期大幅営業減益も8-10月期は黒字転換。
△ダイワボウ <3107>
3月31日を基準日に1→5の株式分割へ。
△モルフォ <3653> [東証M]
AI学習環境が高度運転支援システム向け画像認識開発に採用。
△神島化 <4026> [東証2]
非開示だった21年4月期業績の大幅増益・増配見通し。
△T&K <4636>
海外持ち分法適用関連会社が上海創板市場に上場。
△鎌倉新書 <6184>
第3四半期累計決算は営業減益も8-10月は黒字化。
△アイモバイル <6535>
8-10月期経常は8割増益。
△エンプラス <6961>
150万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△三井ハイテク <6966>
非開示だった今期経常は18倍増益、配当も6円増額。
△サンオータス <7623> [JQ]
上期経常は黒字浮上。
▼gumi <3903>
8-10月期は前四半期比大幅減益に。
▼サムコ <6387>
8-10月期(1Q)経常は赤字転落で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日理化 <4406> 、(2)アイモバイル <6535> 、(3)アセチレン <4093> 、(4)エンプラス <6961> 、(5)T&K <4636> 、(6)三井ハイテク <6966> 、(7)鎌倉新書 <6184> 、(8)神栄 <3004> 、(9)ベステラ <1433> 、(10)木村化 <6378> 。
値下がり率上位10傑は(1)サムコ <6387> 、(2)名村造 <7014> 、(3)gumi <3903> 、(4)KNTCT <9726> 、(5)オーバル <7727> 、(6)シンシア <7782> 、(7)ワイエイシイ <6298> 、(8)SBG <9984> 、(9)ロジスネクス <7105> 、(10)やまびこ <6250> 。
【大引け】
日経平均は前日比103.72円(0.39%)安の2万6652.52円。TOPIXは前日比5.80(0.33%)高の1782.01。出来高は概算で12億8218万株。東証1部の値上がり銘柄数は1396、値下がり銘柄数は696となった。日経ジャスダック平均は3696.78円(16.42円高)。
[2020年12月11日]
株探ニュース