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【市況】株価指数先物【引け後コメント】ギャップスタートでショートカバー進む、後場は日銀のETF買い入れによる需給が下支え


大証12月限
日経225先物 23320 -100 (-0.42%)
TOPIX先物 1610.5 -2.5 (-0.15%)

 日経225先物は前日比100円安(-0.42%)の2万3320円で取引を終了。寄り付きは2万3100円とギャップスタートながらもシカゴ先物清算値(2万3060円)を上回って始まり、寄り付き直後につけた2万3090円を安値に急速に下げ幅めた。現物の寄り付き時点で2万3200円台を回復し、その後は概ね2万3220円から2万3260円辺りでの保ち合いに。しかし、前引けのTOPIXが0.48%下落と0.5%より小さい下落率だったものの日銀のETF買い入れの思惑が高まるなか、後場半ばには2万3360円まで切り返しをみせる場面がみられていた。

 2万3000円に接近する場面において押し目買いの流れが強まったというよりは、ギャップスタートによってショート筋のポジションクローズに伴うカバーを誘った格好だろう。2万4000円へのキャッチアップを狙ったポジションは限られ、一方で2万3000円割れを狙ったショートポジションが積み上がっていたとみられるため、絶好のクローズタイミングとなったとみられる。

 また、グローベックスの米株先物はNYダウが200ドルを超える上昇で推移していたほか、本日開催される欧州中央銀行(ECB)政策委員会会合では、金融緩和策を講じるとの見方が強まってきている状況であったことも、いったんポジションをニュートラルに近づけておきたいところだったのだろう。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.47に低下している。指数寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンクグループ <9984> の2社で日経平均株価を約60円押し下げている影響が大きい。

 手口面では、日経225先物をメリルが840枚、ゴールドマンが660枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2140枚、ドイツが1250枚程度の買い越し。TOPIX先物ではソジェンが3190枚、メリルが2040枚、ゴールドマンが1660枚程度の売り越し。これに対して日銀のETF買い入れとみられる買いが大和から3860枚程度入っている。そのほか、昨日ショートを積み上げていたクレディスイスが1760枚程度の買い越しとなった。

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