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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):インパクト、オンコセラピ、YEデジタル

インパクト <日足> 「株探」多機能チャートより
■ツインバード工業 <6897>  715円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 ツインバード工業<6897>がストップ高。前週末23日の取引終了後、米グローバル・クーリング社(オハイオ州)から、フリーザーボックスを初期ロットとして前期販売台数の約2倍に相当する1000台を新規受注したと発表しており、これが好感された。ツインバードのフリーザーボックスは、マイナス50度C以下の精密な温度制御に広く使用されている、厳しい温度管理が求められる分野の保冷輸送に用いられている製品。グローバル・クーリング社では、同フリーザーボックスを超低温のポータブルシステムに組み込み、バイオ医薬品の保管と輸送、薬局、診療所、病院、地域の保健機関向けの世界的なワクチンの保管と流通に使用することを目的とした製品として採用しているという。なお、21年2月期業績への影響は精査中としている。

■昭和パックス <3954>  1,829円  +129 円 (+7.6%)  本日終値
 昭和パックス<3954>が急伸。前週末23日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を196億4000万円から205億円(前期比4.4%減)へ、営業利益を8億7500万円から11億2000万円(同17.7%減)へ、純利益を7億円から8億7000万円(同15.9%減)へ上方修正したことが好感された。上期において、海外子会社の売り上げが顧客の在庫積み増しなどの要因で想定ほど落ちなかったほか、国内も基本素材や農薬分野が下支えして売り上げの減少を一定の範囲にとどめられたなどが要因としている。また、原価や経費を低減できたことも寄与した。

■共和レザー <3553>  641円  +40 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 共和レザー<3553>が大幅反発。前週末23日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を350億円から378億円(前期比11.9%減)へ、営業利益を1億円から6億円(同70.8%減)へ、純利益を1億5000万円から6億円(同53.0%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響が残るものの、主要顧客である自動車メーカーからの受注回復が想定以上に早く進んでいることが要因としている。

■朝日ラバー <5162>  712円  +37 円 (+5.5%) 一時ストップ高   本日終値
 朝日ラバー<5162>が急反発し一時、ストップ高の775円に買われた。埼玉大学が23日、埼玉大学先端産業国際ラボラトリーと朝日ラバー<5162>の「ウイルス不活性化のための深紫外線LEDシステムの研究開発および実証実験」が、さいたま市令和2年度イノベーション技術創出支援補助金(特別枠)に採択されたと発表しており、これが好材料視された。同研究開発は、ウイルス不活性化のための深紫外線LED用光学部材について、加工性に優れ、高透過率で安価な光学部材を開発し、高精度・低価格な深紫外線LEDシステムを製作し、製品化を目指すのが狙い。また、深紫外線LEDシステムや光触媒、抗菌剤などを組み合わせることで、効率良くウイルスの不活性化可能なシステムを空気清浄機やエアコンに組み込み、フィルターなどに深紫外線を効果的に照射してウイルスの不活性化を検証するとしている。

■インパクト <6067>  3,560円  +180 円 (+5.3%)  本日終値
 インパクトホールディングス<6067>が急伸。同社は流通向け覆面店舗調査や電子看板を主軸に販売促進支援などを行っている。23日取引終了後、双日<2768>と資本・業務提携することを発表、これがポジティブサプライズとなった。双日を引受先とする15万6000株の第三者割当増資を実施し、業務面では双日の物流網を活用してアジア地域での小売事業で連携を図ることで業容拡大が見込まれる。

■日本電波工業 <6779>  435円  +20 円 (+4.8%)  本日終値
 日本電波工業<6779>が一時14%近く上昇する場面があった。同社はきょう、米テクトロニクス社と共同で、77ギガヘルツ帯・79ギガヘルツ帯の自動車衝突防止用レーダー測定システム向け周波数ダウンコンバータを開発したと発表しており、これが材料視されたようだ。近年、自動車の先進運転支援システム(ADAS)では、自動ブレーキや衝突防止システムなどで視界不良時にも検出性能が低下しない77ギガヘルツ帯・79ギガヘルツ帯のミリ波帯レーダーの採用が加速している。このほど開発した車載レーダー計測用ミリ波周波数ダウンコンバータとテクトロニクス社のオシロスコープとを組み合わせることで、精度の高い車載レーダーの解析が可能になり、研究開発や試作用途だけでなく、量産ラインなどの利用拡大が見込まれる。

■カノークス <8076>  646円  +26 円 (+4.2%)  本日終値
 カノークス<8076>は急伸。午前11時ごろ、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が469億1900万円から470億3600万円(前年同期比24.5%減)へ、営業利益が6800万円から8500万円(同89.5%減)へ、純利益が400万円から6600万円(同88.4%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。グループ売り上げ全体の60%を占める主力の自動車業界において、第1四半期は大幅な生産調整をしていたが、7月以降想定を上回るレベルで生産が回復していることに加えて、経費圧縮の効果や雇用調整助成金などの収入があったことも寄与した。

■オンコセラピ <4564>  140円  +5 円 (+3.7%)  本日終値
 オンコセラピー・サイエンス<4564>が続伸。この日の寄り前、子会社Cancer Precision Medicine(以下「CPM」、川崎市高津区)が、新型コロナウイルス感染症のPCR検査の受託を開始すると発表しており、これが好材料視された。今回、CPMが開始する検査は、企業や教育現場などの法人・団体を対象としており、唾液を用いたRT-PCR法により受託できる体制を整えたという。なお、同件による業績への影響は判明次第明らかにするとしている。

■ダイヤHD <6699>  768円  +18 円 (+2.4%)  本日終値
 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が大幅続伸。同社はきょう、グループのダイヤモンド電機が充電機能に複数機能を統合した3in1タイプの車載充電器を開発したと発表しており、これが材料視されたようだ。この製品は、充電を行う6.6キロワット充電器、車両内電装機器給電用のDCDCコンバーター(2.1キロワット)、急速充電への切り替えを行うジャンクションボックスの3つを1つのパッケージに統合することで、システムレベルでの小型・軽量化を実現。これにより、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の普及拡大につながることが期待される。

■YE DIGITAL <2354>  702円  +14 円 (+2.0%)  本日終値
 YE DIGITAL<2354>が3日ぶり急反発、10%超の上昇で760円台まで上値を伸ばし、今月14日につけた年初来高値770円を視界に捉えている。安川グループのデジタルトランスフォーメーション(DX)分野を担う。教育ICTや情報セキュリティー分野の需要を取り込み、営業利益は20年2月期の27%増益に続き、21年2月期も20%増益の7億円と急成長路線を走る。また、食品製造業を主要顧客にクラウドサービスのAI画像判定「MMEye」を手掛けており、今後の展開に注目が集まっている。

●ストップ高銘柄
 不二硝子 <5212>  1,535円  +300 円 (+24.3%) ストップ高   本日終値
 セキド <9878>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 リビン・テクノロジーズ <4445>  3,495円  -700 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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