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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】アルゴリズムが発動しやすい中、NTロングによるスプレッド狙い


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 23500 -160 (-0.67%)
TOPIX先物 1627.0 -9.5 (-0.58%)
シカゴ先物 23500 -160
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 19日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが下落。追加経済対策への期待が高まる中で買いが先行する展開となったが、FRB高官が経済見通しは非常に不確実との見解を示したことが伝わったほか、新型コロナウイルス感染者数の増加が嫌気され、引けにかけて下押す展開となった。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比160円安の2万3500円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比40円高の2万3700円で始まったが、その後はじりじりと上げ幅を縮めており日中終値水準でのこう着に。米国市場開始後は2万3600円前半レベルで推移していたが、引けにかけて売られ一時2万3490円まで下げ幅を広げる場面がみられた。

 米国市場は引き続き追加経済対策を巡る報道に振らされやすい状況だが、ペロシ下院議長が大統領選挙前に追加景気対策法案で合意できるとの望みを失っていないとした上で、ホワイトハウスとの協議の期限を20日に設定したと伝わっている。そのため、関連報道などが変動要因になりやすく見極めたいところ。大統領選前の合意は厳しいとのコンセンサスではあるが、合意できずとの報道には売りアルゴが発動しやすい。一方で、合意となれば米国市場の上昇を先取りする形でショートカバーが強まるだろう。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で売りが先行しやすいが、引き続き2万3500円レベルでの底堅さが意識されそうだ。アルゴリズムのトレードが発動しやすい需給状況であることからポジションは傾けづらいため、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いは継続。NT倍率は、先物中心限月で14.45で終えており、支持線として意識されやすい5日移動平均線(14.40辺り)に接近するようであればNTロングのポジションを積み増したい。

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