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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】2万3500円を下に仕掛けてくる動きがあれば、NTロングのポジションを積み増し


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 23500 -90 (-0.38%)
TOPIX先物 1640.0 -7.5 (-0.45%)
シカゴ先物 23515 -75
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 13日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが下落。追加経済対策に進展がみられず大統領選前の合意は困難との見方に加え、J&Jなどで新型コロナウイルスワクチンや治療薬の治験が中断されたとの報道を受けて売りが優勢の展開。また、JPモルガン・チェースやシティグループなどの銀行株が決算を受けて下落したことも重荷となった。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比75円安の2万3515円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比50円安の2万3540円で始まり、開始後に2万3580円まで下げ幅を縮める場面もみられたが、米国市場の取引開始後は概ね2万3500円から2万3550円辺りでの推移が続き、2万3500円で取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り優勢の展開が見込まれ、2万3500円を巡る攻防になりそうだ。ただし、米国の追加緩和策については選挙前の合意は厳しいものの、いずれ合意するとの見方がコンセンサスであり、米国市場の下落影響は限定的だろう。また、新型コロナ治療薬の治験中断についても昨日の段階で伝わっており、グローベックスの米株先物も下落していたため織り込み済みである。そのため、短期筋のショートは予想されるが、2万3500円辺りでの底堅さが引き続き意識されよう。

 東証1部の売買高は連日で2兆円を下回り、日経225先物の出来高も減少傾向にあることから、こう着感が強まりやすいだろう。米決算が本格化する中でJPモルガン・チェースやシティグループの市場反応を受けて模様眺めムードも強まりやすいところ。一方で、SOX指数は小幅な下げにとどまっており、AMD、マイクロンテクノロジー、KLAなどは堅調に推移している。アップルが期待通り5Gに対応した「iPhone12」などの新機種を発表したことで、ハイテク株の底堅い相場展開が想定されそうだ。

 この流れから日経225型優位の展開が見込まれる。ポジションを大きく買いに傾けづらい状況であることから、引き続きNTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いになりそうだ。レンジ下限として意識されている2万3500円を下に仕掛けてくる動きがみられるようであれば、NTロングのポジションを積み増したいところであろう。

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