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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:良品計画、セブン&アイ、武田

良品計画 <日足> 「株探」多機能チャートより
■SHIFT <3697>  18,750円  +2,680 円 (+16.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 SHIFT<3697>が続急騰。株価は前日比13.8%高の1万8290円まで上値を伸ばし、上場来高値を大幅に更新している。8日の取引終了後に発表した20年8月期の連結経常利益は25億3500万円(前の期比64.2%増)に伸びて着地。続く21年8月期も34億円(前期比34.1%増)と4期連続で過去最高益を更新する見通しとなり、好調な業績を評価する買いが入っている。前期は製造業・エネルギー業・5G(第5世代移動通信システム)を中心とする通信・製造領域のソフトウエアテストが成長を牽引した。今期はコロナ禍で投資を見送る顧客もいるが、ソフトウエアサービス市場が拡大するなか、テスト業務の受注を伸ばす計画で、売上高は450億円と前期比56.7%増の大幅増収を見込む。

■良品計画 <7453>  2,012円  +219 円 (+12.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 良品計画<7453>がカイ気配スタートで1800円大台絡みのもみ合いを上放れ、一時2055円と急騰。8日取引終了後に発表した20年8月期決算は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け低迷し、営業利益は8億7200万円(前の期実績は363億8000万円)と急激な落ち込みをみせた。ただ、株価面では今期の業績悪については織り込みが進んでいた。また、足もとは食品などを中心に巣ごもり需要を取り込み、回復色を強めている。売上高の拡大に加えコストコントロールなども寄与して21年8月期営業利益は492億円見通しと前期の落ち込みを大幅に上回る急回復を予想しており、これを手掛かり材料に買いを引き寄せている。

■大阪有機化学工業 <4187>  2,559円  +202 円 (+8.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 大阪有機化学工業<4187>が大幅続伸している。同社は8日、自社開発した高分子液晶型光配向材料が、有機ELディスプレーに使われる薄型積層フィルムの原材料として採用され、量産・販売を開始したと発表。これが材料視されているようだ。この材料は、その高い配向力を生かすことで、有機ELフレキシブルディスプレー用薄型積層フィルム用途だけでなく、自動車や建材などに用いられる調光フィルムやAR(拡張現実)・VR(仮想現実)向けホログラフィック光学素子といった、将来拡大が期待される新規分野への展開も可能。同社は引き続き、用途開発及び性能の更なる向上を目指すとしている。

■東洋合成工業 <4970>  7,850円  +530 円 (+7.2%)  11:30現在
 東洋合成工業<4970>が5日続伸。株価は一時、約1カ月ぶりに8000円台を回復した。同社は半導体関連の次世代露光技術EUV(極端紫外線)用フォトレジスト向け感光性材料を手掛けており、今後の成長期待が膨らんでいる。特に、EUV露光装置を手掛けるオランダのASMLホールディングスが14日に決算発表を予定しており、その内容が良好なら同社を含むEUV関連株に見直し買いが流入することも期待されている。

■セブン&アイ <3382>  3,564円  +178 円 (+5.3%)  11:30現在
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が急反発。同社は8日取引終了後、21年2月期の連結業績予想の増額修正を発表したことが好感されている。売上高に相当する営業収益は5兆6920億円から5兆7590万円(前期比13.3%減)に見直したほか、営業利益は3220億円から3400億円(同19.9%減)、純利益は1200億円から1385億円(同36.5%減)に修正した。海外コンビニエンスストア事業やスーパーストア事業、それに金融関連事業などの利益見通しが予想を上回っていることなどが、業績に寄与する見通しだ。

■MrMax <8203>  823円  +33 円 (+4.2%)  11:30現在
 ミスターマックス・ホールディングス<8203>がカイ気配スタートで大幅高。8日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を1256億9600万円から1287億3700万円(前期比5.2%増)へ、営業利益を33億8700万円から48億4100万円(同97.6%増)へ、純利益を21億5300万円から28億6000万円(同2.2倍)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、衛生用品や巣ごもり関連商品の需要が高まったことに加えて、来店客の集中を避けるための販促の見直しやウェブ会議の活用などを継続して実施したことで、経費は計画を下回る見込みであることも寄与する。

■武田薬品工業 <4502>  3,714円  +59 円 (+1.6%)  11:30現在
 武田薬品工業<4502>が3日ぶり反発。9月下旬に急な調整に見舞われたが、目先は押し目買いの動きが活発化している。同社は9日取引開始前、新型コロナウイルスへの感染から回復した患者の回復期血漿を、罹患して入院中の患者に投与する治療法の臨床試験を開始したことを開示しており、これを材料視する買いを呼び込んだ。同社リリースによると、血漿分画製剤で世界をリードする製薬会社が協業し、新型コロナによる重篤な合併症リスクを持つ患者に対する治療薬となり得る血漿分画製剤を開発する「CoVIg-19 アライアンス」が、高度免疫グロブリン製剤の有用性を評価するための臨床第3相試験において、第1例目の患者が登録されたことを確認したと公表したことを伝えている。

■日本触媒 <4114>  5,640円  -480 円 (-7.8%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 日本触媒<4114>が急反落している。8日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2700億円から2600億円(前期比14.0%減)へ、営業利益を70億円から10億円(同92.4%減)へ、純利益を60億円から10億円(同91.0%減)へ下方修正したことが嫌気されている。上期において、自動車産業や建築・建材向け製品の需要回復が進まず、工業用界面活性剤向け製品も需要が落ち込んだことに加えて、紙おむつ向け製品も仮需の反動がみられたことが要因。また、原材料価格が想定よりも上昇しスプレッドが悪化することや、新型コロナウイルス感染症の影響で欧州で紙おむつの一時的な需要減がみられ、それに伴い欧州子会社の業績が悪化したことも響くとしている。

■アレンザHD <3546>  1,601円  -117 円 (-6.8%)  11:30現在  東証1部 下落率8位
 8日に発表した「9月既存店売上高は11.9%減」が売り材料。
 9月既存店売上高は前年同月比11.9%減と前年割れに転じた。

■フージャース <3284>  668円  -36 円 (-5.1%)  11:30現在
 8日に業績修正を発表。「非開示だった今期経常は55%減益、未定だった配当は22円減配」が嫌気された。
 フージャースホールディングス <3284> が10月8日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった21年3月期の業績予想は連結経常利益が前期比54.7%減の25億円に落ち込む見通しと発表した。
  ⇒⇒フージャースの詳しい業績推移表を見る

■ベルク <9974>  7,090円  -260 円 (-3.5%)  11:30現在
 ベルク<9974>は反落している。8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高1400億1400万円(前年同期比20.5%増)、営業利益77億5600万円(同56.7%増)、純利益57億7600万円(同63.9%増)と大幅増益だったが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。政府の緊急事態宣言発令に伴うまとめ買い特需の発生や、新しい生活様式で食品スーパーマーケットでの購買需要が増えたことが売り上げを牽引した。また、7月に「松戸河原塚店」と「和光西大和店」を新規に出店したほか、既存店1店舗の改装を実施し総菜や簡便商品の拡充を図ったことも寄与した。同時に、上期の業績を踏まえて従来中間・期末各38円の年76円を予定していた配当予想を中間・期末各40円の年80円にすると発表した。前期実績に対しては4円の増配になる予定だ。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高2525億6300万円(前期比5.5%増)、営業利益112億6600万円(同7.7%増)、純利益78億9400万円(同8.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■高島屋 <8233>  863円  -13 円 (-1.5%)  11:30現在
 高島屋<8233>が4日続落している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2020年6~8月期の連結営業損益は50億円程度の赤字(前年同期は56億円の黒字)だったようだ」と報じられており、3~5月期に続いて2四半期連続の営業赤字となるとの観測が嫌気されている。記事によると、主力客層である高齢層が都市部への外出を控えたことが響いたほか、在宅勤務の広がりで、スーツや化粧品などの販売が減ったという。なお、決算発表は10月13日を予定している。

■乃村工藝社 <9716>  772円  -10 円 (-1.3%)  11:30現在
 乃村工藝社<9716>は4日続落している。8日の取引終了後、21年2月期上期(3~8月)の連結決算を発表しており、売上高537億2000万円(前年同期比24.0%減)、営業利益24億1400万円(同63.4%減)、純利益14億700万円(同68.8%減)となったことが嫌気されている。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により受注活動の停滞、商業施設分野や観光産業などにおける需要の縮小のほか、前年同期に比べ大型案件の完工が減少したことなどが響いた。なお、通期見通しは従来予想を据え置いた。

■国際石油開発帝石 <1605>  569.8円  -7.4 円 (-1.3%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、ENEOSホールディングス<5020>など資源開発関連や石油セクターの株価が総じて強い動き。石油施設が林立する米メキシコ湾岸へのハリケーン接近などを背景として原油市況が急反発、前日のWTI原油先物価格は1ドル24セント高の41ドル19セントと終値で9月18日以来の41ドル台に乗せた。米国株市場ではエネルギー関連株に買いが流入、エクソンモービルは5%を超える大幅高をみせたほか、シェブロンなども上昇しNYダウ押し上げに寄与した。東京市場でも原油市況と株価連動性の高い銘柄に投資資金が向かっている。

■アウンコンサルティング <2459>  300円  +80 円 (+36.4%) ストップ高   11:30現在
 アウンコンサルティング<2459>が急反発している。同社は8日、「YouTube SEO」サービスを新たに開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で、日本語にすると「検索エンジン最適化」。同社は20年以上のSEOに関するノウハウを生かし、通常のGoogle検索とは異なるアルゴリズムで形成されているとされる評価項目を分析し、企業のプロモーションを支援するとしている。また同日に、ポストスケイプ(東京都渋谷区)との業務提携により、CVXのタイ・ベトナム圏での独占販売権を獲得したと発表していることも買い手掛かりとなっているもよう。CVXとは、デザイン・コーディングの知識が不要で、ランディングページのA/Bテストからトラッキング、クリエイティブ改善まで支援するLPO(ランディングページ最適化)ツール。ポストスケイプと連携し、タイ語、ベトナム語のツール開発支援を行うとともに、タイ・ベトナムのローカル企業に対してサービス提供することで、アウンコンサルティングとポストスケイプ双方の事業展開の促進など、包括的な業務提携の実施が可能となるとしている。

■ナビタス <6276>  431円  +80 円 (+22.8%) ストップ高   11:30現在
 ナビタス<6276>がストップ高の431円に買われている。8日の取引終了後、中国市場における検査装置事業を強化するため、100%出資で新会社「希瑞斯(上海)視覚科技」を設立することを決定したと発表しており、これが好材料視されている。新会社は、製造業の自動化が進む中国で画像検査処理需要が旺盛なことから、よりスピーディーな判断とアクションを展開することが目的で、画像検査システムの輸入及び販売、保守、メンテナンス、その他関連するサービスを提供する。なお、業績に与える影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 GMO-FG <4051>  20,730円  +4,000 円 (+23.9%) ストップ高   11:30現在
 デュアルタップ <3469>  667円  +100 円 (+17.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 三櫻工業 <6584>  684円  +100 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 リバーエレテック <6666>  1,105円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

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