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【市況】株価指数先物【引け後コメント】米大統領選候補者によるテレビ討論会待ちで動きづらく


大証12月限
日経225先物 23520 +230 (+0.98%)
TOPIX先物 1659.0 +19.0 (+1.15%)

 日経225先物は前日比230円高(+0.98%)の2万3520円で取引を終了。寄り付きは2万3390円とシカゴ先物清算値(2万3380円)にサヤ寄せして始まった。現物の寄り付き直後に2万3330円まで上げ幅を縮める場面もみられたが、2万3350円を挟んでこう着した後、前場半ば辺りから強含む展開に。前引けのTOPIXが0.79%の下落だったこともあり、後場は日銀のETF買い入れの思惑や、配当再投資に伴う買い需要も意識されるなか、一段高で一時2万3610円まで上げ幅を広げている。引けにかけては上げ幅を縮めているが、足元のレンジ上限で取引を終えている。

 NTTドコモ <9437> がストップ高となりTOPIXをけん引したほか、東京エレクトロン <8035> 、ファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンクグループ <9984> など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価をけん引する形となった。日銀のETF買い入れや配当再投資に伴う買い需要などの影響ではあるが、保ち合いレンジ上限の2万3500円を捉えてきており、センチメントは良好であろう。

 なお、市場の関心は米大統領選候補者によるテレビ討論会となる。29日夜(日本時間30日午前)から開催されるため、グローベックスの米株先物の反応が東京市場に影響を与えることになりそうである。バイデン氏優勢と言われているが、昨日の米国市場での銀行や自動車株の上昇、本日の東京市場における日経225型の買いを見た限りにおいては、トランプ氏の逆転もある程度意識したリバランス買いも入っていたと考えられる。討論会の反応次第では売り直される可能性もあるため、ナイトセッションは手掛け手掛けづらくなりそうだ。

 とはいえ、これまでの保ち合いレンジの上限を捉えてきたことにより、レンジ突破を意識したスタンスに向かいやすい。権利行使価格の2万3375円、2万3250円辺りでの底堅さが意識されてくるかを見極めたい。NT倍率は一時14.13まで下げており、8月28日に付けた安値と並んだ。いったんボトムを意識しておきたいところではあるが、明日以降のNTTドコモ次第の面もあり、TOPIX型優位の状況は続きそうである。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが2070枚、バークレイズが1000枚、モルガンSが950枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが1110枚、JPモルガンが1000枚、ソジェンが930枚程度の買い越し。TOPIX先物ではバークレイズが6720枚、ソジェンが2170枚、メリルが2160枚、野村が1720枚程度の売り越しに対して、みずほが4570枚、SMBC日興が3880枚、モルガンSが3830枚、JPモルガンが2170枚、ゴールドマンが1090枚程度の買い越しだった。クレディスイスは日経225先物を買い越しており、CTA経由のショートカバーといったところか。

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