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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:コロワイド、郵船、アンジェス

コロワイド <日足> 「株探」多機能チャートより
■コロワイド <7616>  1,855円  +111 円 (+6.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 8日に発表した「大戸屋HDのTOBが成立の見通し」が買い材料。
 大戸屋ホールディングス <2705> [JQ]に対するTOB(株式公開買い付け)が成立する見通しとなった。

■アレンザHD <3546>  1,366円  +76 円 (+5.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 アレンザホールディングス<3546>が大幅反発。8日の取引終了後に発表した8月度の既存店売上高は前年同月比15.1%増となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同8.6%増となったほか、客単価は同5.9%増と4カ月連続で伸びた。なお、全店ベースの売上高も同17.7%増と好調を維持し、中間期(3~8月)の全店売上高は前年同期比14.9%増となった。

■日本郵船 <9101>  1,743円  +25 円 (+1.5%)  11:30現在
 日本郵船<9101>や商船三井<9104>、川崎汽船<9107>といった海運株が逆行高。業種別では海運セクターが唯一、上昇している。野村証券は8日、国内海運大手3社のレーティングや目標株価といった投資評価を引き上げた。郵船のレーティングは「ニュートラル」から「バイ」に引き上げ、目標株価は1700円から2300円に見直した。商船三井は「バイ」を継続するとともに同株価を2600円から3100円に引き上げた。川崎汽は「リデュース」から「ニュートラル」とし、同株価を810円から1100円に見直した。郵船の投資評価見直しの要因として、(1)コンテナ業界が合従連衡の成果で柔軟な需給調整が可能となり、コンテナ船会社「ONE」が安定的に利益を創出できる体質へ変貌した(2)航空輸送事業は貨物スペースの減少による需給逼迫で赤字になった前3月期のようなリスクはなくなった――ことを挙げている。

■アンジェス <4563>  1,503円  +7 円 (+0.5%)  11:30現在
 アンジェス<4563>が続伸している。8日の取引終了後、新型コロナウイルス感染症向けDNAワクチンについて、大阪大学医学部附属病院での第1/2相臨床試験を予定通り開始したと発表しており、これが好材料視されている。同試験は、ワクチンとして最適な接種間隔及び接種回数などを検討するのが目的で、接種完了後、経過観察を経て、大阪市立大学医学部附属病院及び大阪大学医学部附属病院での第1/2相臨床試験成績を総合的に判断する速報結果を第4四半期に発表するという。また同社は、米ブリッケル・バイオテック社(コロラド州)と新型コロナウイルス感染症DNAワクチンの共同開発契約を締結したと発表した。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。

■沖電気工業 <6703>  1,012円  +4 円 (+0.4%)  11:30現在
 沖電気工業<6703>は朝安スタートも切り返している。この日、画面に触れることなくタッチパネルを操作することを可能にする「ハイジニックタッチパネル」を開発したと発表しており、これが好感されている。「ハイジニックタッチパネル」は、OKIのセンシング技術を活用し、従来は画面に指を触れていたタッチパネル操作を非接触で行えるようにしたもの。端末の操作画面に実装した特殊なタッチセンサーにより、利用者は画面の数センチメートル上に指をかざすことで操作ができるため、画面に触れずに取引を行うことが可能となる。また、利用者が誤って画面に触ってしまった場合への対策として、操作画面に抗菌フィルムを貼り付けることも可能としているという。非接触での画面操作を可能としたことで、ATM、自動チェックイン機、券売機、電子マネーチャージ機などさまざまな端末において、ウィズコロナ時代に適応した安心・安全なサービスを実現するとしている。

■PCデポ <7618>  631円  -40 円 (-6.0%)  11:30現在
 ピーシーデポコーポレーション<7618>が4日続落している。8日の取引終了後に発表した8月度の月次報告で、全店売上高が前年同月比1.8%減と5カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。オンライン学習、遠隔コミュニケーションに関連した商品やサービスニーズが継続的にあったものの、前年8月に消費増税前の駆け込み需要やWindows7サポート終了に伴うパソコン需要があった反動もあり伸び悩んだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,525円  -320 円 (-5.5%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は、寄り付き大口の売り注文を浴びてウリ気配で始まり5日続落。米ハイテク株の波乱展開が続いており、前日にナスダック総合指数は大幅安で3日続落となった。前週末4日に米ウォール・ストリート・ジャーナルや英フィナンシャル・タイムズなど海外主要メディアが、ソフトバンクGが米ハイテク株のオプション取引でコール(買う権利)を40億ドル分購入していたと伝えていたことで、同社業績への影響が懸念される状況にある。株価は中長期トレンドの分水嶺である75日移動平均線を大きく下に向けており、目先個人投資家など短期筋の見切り売りを誘う展開となっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  619.2円  -28.3 円 (-4.4%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が安い。8日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比3.01ドル安の1バレル=36.76ドルと急落。一時、36.13ドルと6月中旬以来、約3カ月ぶり安値に売られた。サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコによるアジア向け原油販売価格引き下げなどが警戒された。原油価格の下落による業績悪化懸念で、この日は石油関連株への売りが先行している。

■東京エレクトロン <8035>  25,890円  -680 円 (-2.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連が軒並みウリ気配スタートとなるなど、半導体製造装置関連株への下落圧力が顕在化している。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が急落したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4.7%安とナスダック総合指数を上回る下落率となった。半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズは8.7%安に売り込まれており、この流れが東京市場にも波及し関連株は大幅な下げを余儀なくされている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,854円  -161 円 (-2.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が下値を探る展開。前日の米国株市場で主要株指数は揃って急落したことで主力輸出株にリスク回避の売り圧力が強まっているほか、足もと外国為替市場でリスク回避のドル安・円高が進行、1ドル=106円台を割り込んでおり、これによる輸出採算悪化への懸念が買いを手控えさせている。ただ、トヨタの21年3月期想定為替レートは1ドル=105円と厳しめにみており、現状はまだ為替デメリットによる下方修正圧力は働いていない。

■価値開発 <3010>  145円  +36 円 (+33.0%)  11:30現在
 価値開発<3010>が急騰。8日の取引終了後、20年9月末時点の株主から株主優待制度を再開すると発表しており、これが好材料視されている。毎年9月30日時点で30単元(3000株)以上を保有する株主に対して、特設WEBサイトでこだわりグルメや家電製品、体験ギフトなどと交換できる株主優待ポイントを、保有株数と保有期間に応じて3000~12万ポイント贈呈する。

■ストリーム <3071>  122円  +30 円 (+32.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ストリーム<3071>はストップ高の122円水準でカイ気配となっている。8日の取引終了後、第2四半期累計(2~7月)連結決算を発表しており、売上高140億200万円(前年同期比22.6%増)、営業利益2億6100万円(同3.6倍)、純利益2億3200万円(同7.3倍)となったことが好感されている。新型コロナウイルス感染症対策に伴うリモートワークや巣ごもり需要の増加により、リモートワークに必要となるパソコン、タブレットといったIT商品及びマウス、キーボードなどの周辺機器が大幅に伸長したほか、空気清浄器、掃除機、調理家電なども好調に推移した。また、各サイト及び商品ごとのきめ細かい価格の見直しによる粗利率の改善や固定費の削減に取り組んだことも奏功した。なお、21年1月期通期業績予想は、売上高244億3000万円(前期比4.4%増)、営業利益1億1600万円(同28.1%減)、純利益2300万円(同66.9%減)の従来見通しを据え置いている。

■コーセーアールイー <3246>  583円  +83 円 (+16.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 コーセーアールイー<3246>は全体相場が大きく下押すなか、一時ストップ高と気を吐いている。同社は福岡を地盤にマンション開発を手掛けるが、足もとの業績は好調に推移している。8日取引終了後に発表した21年1月期上期(20年2~7月)の営業利益は前年同期比17%増の2億7300万円と2ケタ成長を達成、特に5~7月期の伸びが前年同期比3.2倍と高変化を示しており、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■ミナトホールディングス <6862>  562円  +80 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ミナトホールディングス<6862>がストップ高カイ気配となっている。8日の取引終了後、100%子会社ミナト・アドバンスト・テクノロジーズが、画面に直接触れずに操作できる非接触赤外線センサー「ディスプレア」を開発し市場投入したと発表した。「ディスプレア」は、一般的なタッチパネルのようにタッチ面としてのガラスなどがついておらず、枠(ベゼル)のみの製品であることから、既存端末への後付けが可能な点が特徴。枠にはLEDなどが実装された基板が内蔵されており、このLEDから赤外線を放出することで位置情報を検出、画面に直接触れることなく、端末を操作することができるとしている。

●ストップ高銘柄
 ダイヤHD <6699>  629円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 日本鋳造 <5609>  780円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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