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【市況】24日の米国市場ダイジェスト:NYダウ378ドル高、新型コロナワクチンや治療薬への期待広がる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ378ドル高、新型コロナワクチンや治療薬への期待広がる

米国株式相場は続伸。ダウ平均は378.13ドル高の28308.46ドル、ナスダックは67.92ポイント高の11379.72ポイントで取引を終了した。トランプ政権が新型コロナウイルス治療での血漿療法を緊急承認したほか、英アストラゼネカとオックスフォード大学が開発しているワクチンを大統領選前に承認・実用化することを検討しているとの報道を受けて、寄り付きから上昇した。フロリダ州の感染件数も6月中旬以来の低水準に改善するなどウイルス感染に鎮静化の傾向が見られることも好感され、終日堅調に推移した。セクター別では自動車・自動車部品、銀行が上昇した一方で、ヘルスケア機器・サービスが下落した。

クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)、ノルウェージアン(NCLH)など、ワクチン開発に伴う業績改善期待で上昇。また、航空大手デルタ航空(DAL)は国際線50便の運航再開が報じられ上昇した。携帯端末のアップル(AAPL)、電化製品小売りのベストバイ(BBY)、農業機械メーカーのディア(DE)はアナリストの目標株価、投資判断引き上げが好感され上昇。一方で、ビデオ会議サービスのズームビデオ(ZM)は全米システム障害が発生したことが嫌気されて下落した。

共和党は2020年大統領選挙に向けた全国大会開幕に伴いトランプ氏を大統領候補、ペンス氏を副大統領候補に指名した。


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■NY為替:ドル強含み、新型コロナウイルスのワクチン実用化や治療薬への期待広がる

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円70銭から106円00銭まで上昇して105円98銭で引けた。米7月シカゴ連銀全米活動指数が6月から低下したことを嫌って一時ドル売りが優勢となったが、米国食品医薬品局(FDA)が新型コロナウイルス治療で血漿療法を緊急承認したほか、「トランプ政権は英国の英アストラゼネカとオックスフォード大学が開発しているワクチンを大統領選前の実用化を検討している」との報道を受けて景気見通しが改善。米債利回りは上昇に転じ、ドル買いが強まった。

ユーロ・ドルは、1.1850ドルまで上昇後、1.1784ドルまで下落して1.1786ドルで引けた。ユーロ・円は、125円34銭まで上昇後、124円91銭まで反落。ポンド・ドルは、1.3149ドルまで上昇後、1.3054ドルまで反落した。高値からは欧州連合(EU)離脱を巡る通商問題の不透明感を嫌気した売りにおされた。ドル・スイスは、0.9075フランまで下落後、0.9121フランまで反発した。


■NY原油:反発で42.62ドル、株高を意識した買いが入る

NY原油先物10月限は反発(NYMEX原油10月限終値:42.62 ↑0.28)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+0.28ドルの1バレル=42.62ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは42.23ドル-42.89ドル。24日のアジア市場で42.23ドルまで売られたが、その後は下げ渋った。ニューヨーク市場では株高を意識して42.89ドルまで買われたが、利食い売りも観測されており、42ドル台後半で上げ渋る展開となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 25.69ドル +0.71ドル(+2.84%)
モルガン・スタンレー(MS) 52.37ドル +1.27ドル(+2.49%)
ゴールドマン・サックス(GS)207.34ドル +4.91ドル(+2.43%)
インテル(INTC) 49.14ドル -0.14ドル(-0.28%)
アップル(AAPL) 503.43ドル +5.95ドル(+1.20%)
アルファベット(GOOG) 1588.20ドル +7.78ドル(+0.49%)
フェイスブック(FB) 271.39ドル +4.38ドル(+1.64%)
キャタピラー(CAT) 141.68ドル +3.25ドル(+2.35%)
アルコア(AA) 15.12ドル +0.52ドル(+3.56%)
ウォルマート(WMT) 131.33ドル -0.30ドル(-0.23%)
《ST》

 提供:フィスコ

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