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【材料】リネットジャパングループ---3Q減収なるも、小型家電リサイクル事業・リユース事業は月間最高収益・最高利益を更新

リネットJ <日足> 「株探」多機能チャートより

リネットジャパングループ<3556>は14日、2020年9月期第3四半期(19年10月-20年6月)連結決算を発表した。営業収益は前年同期比20.5%減の52.30億円、営業利益は同53.3%減の1.69億円、経常利益は同20.8%減の2.31億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同34.0%減の1.48億円となった。

海外事業の営業収益は前年同期比55.6%減の15.61億円、セグメント利益は同98.3%減の0.06億円となった。マイクロファイナンス事業は、貧困層の金融包摂(ファイナンシャル・インクルーション)に取り組むことでポートフォリオを分散しており、新型コロナウイルス感染症拡大の影響は軽微に留めることができ堅調に推移したが、一方で車両販売事業・リース事業は、カンボジアにおける新型コロナウイルス感染症拡大の影響が顕在化したことへのリスク増大を見据え、与信審査基準を厳格化したことにより、新規営業を大幅減速させる結果となった。また、人材の送り出し事業は新型コロナウイルスの世界的な感染症拡大をうけて日本国政府による外国人への一時的なビザ発給停止等の政策によりカンボジアからの出国が出来なくなり、大きな影響を受けることとなった。

小型家電リサイクル事業の営業収益は同81.6%増の8.25億円、セグメント利益は同250.7%増の2.46億円となった。当事業が属するリサイクル業界において、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う在宅率の上昇により、家庭内の片付け等が進み、廃棄物の排出量等が増加している。このような環境の下、各自治体と協定締結による連携を着実に拡大することで、行政サービスの一環としての使用済小型電子機器等の宅配回収の普及を進めて、住民へのサービス認知度を向上させた。

リユース事業の営業収益は同8.9%増の28.43億円、セグメント利益は同51.8%増の3.71億円となった。当事業が属するリユース業界において、同社が取り扱うメディア・ホビー商材のカテゴリーは実店舗を通じた買取・購入形態からインターネットによる買取・購入形態への移行が急激に加速しており、同カテゴリーにおけるネット市場は今後も成長が続いていく見通しにある。巣ごもりによる買取件数の拡大、及び販売点数の拡大による売上増とセット品やホビー品等の高収益商材の取扱い強化等により粗利益率の改善、販管費の抑制施策の実施による収益性の改善により、増収増益となった。

2020年9月期通期については、同日、業績予想の修正を発表した。営業収益は前期比19.5%減(前回予想比8.8%減)の68.99億円、営業利益は同58.4%減(同53.3%減)の1.79億円、経常利益は同46.1%減(同49.5%減)の2.08億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同77.8%減(同78.8%減)の0.55億円としている。

《NB》

 提供:フィスコ

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