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【市況】株価指数先物【引け後コメント】JPモルガンとドイツがNTショートのポジション積み上げ


大証9月限
日経225先物 22590 +500 (+2.26%)
TOPIX先物 1556.0 +38.5 (+2.53%)

 日経225先物は、前日比500円高(+2.26%)の2万2590円で取引を終了。ハイテク主導によるナスダックの最高値更新や為替の円安基調が材料視され、寄り付きは2万2360円とシカゴ先物清算値(2万2385円)にサヤ寄せして始まると、早い段階で2万2500円を回復。前場半ば辺りからは2万2500円を挟んでの狭いレンジ取引が続いていたが、後場半ば辺りから大引けにかけて再び強含み、本日の高値2万2590円で取引を終えた。

 日経225先物、TOPIX先物ともに直近の出来高は減少傾向にあり、短期筋の売り買い交錯しての上昇というよりは、現物主導で一方向に大きな資金がシフトしているようにみられる。新型コロナウイルスの感染拡大で売られていたセクターへの買い戻しが強まっており、グロース株からバリュー株へのリバランスの流れが強まったようである。日経225先物は先週までの6営業日続落という下落相場において、7月末の10万枚を超える出来高がピークとなり、ボトムを形成した格好である。

 米国市場ではナスダックが上昇基調にあるが、1万1000ポイントでピーク形成となるようだと、よりリバランスの流れが強まる展開は意識しておきたい。リバランスが継続するかは見極めが必要であろうが、NT倍率は先物中心限月で6営業日ぶりに低下してきている。日経225先物は25日移動平均線を突破してきており、上へのトレンドが強まる可能性はありそうだが、リバランスを意識してTOPIX型の比率を高めておきたいところだろう。

 なお、手口面では、日経225先物はANBアムロが2860枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが1560枚、JPモルガンが1070枚、ドイツが1040枚程度の買い越しだった。クレディスイスはCTA経由のショートカバーといったところ。TOPIX先物はゴールドマンが3230枚、BNPパリバが1540枚、ソジェンが1000枚程度の売り越し。一方でJPモルガンが1660枚、ドイツが1520枚程度の買い越しだった。JPモルガンとドイツはNTショートのポジションを積み上げた形である。

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