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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

オンキヨー <日足> 「株探」多機能チャートより

■オンキヨー <6628>  63円 (+22円、+53.7%)

 オンキヨー <6628> [JQ]が急反騰。28日午後1時ごろ、同社が運営するオンラインショップ「ONKYO DIRECT」で販売中のミオドレ式ストレッチ枕について、第1四半期(4-6月)の売上高が前四半期比11倍と好調な売り上げを記録したと発表しており、これが好材料視された。ミオドレ式ストレッチ枕は、日本初の理学療法士によるアンチエイジングサロン「ソリデンテ南青山」と共同開発した健康ストレッチ枕。 新型コロナウイルス感染症の影響によるテレワークの増加に伴い、運動不足を感じる人が増えているなか、自宅で気軽にストレッチを行えることから、美容、健康、スポーツ、シニアなどの各業界から注目されているという。

■メディシノバ <4875>  858円 (+268円、+45.4%)

 メディシノバ・インク <4875> [JQ]が急反騰し年初来高値を更新。27日の取引終了後、バイオコモ(三重県菰野町)及び三重大学と新型コロナウイルスに対する新規ワクチンの共同開発で合意したと発表しており、これが好材料視された。今回の共同開発は、バイオコモと三重大学大学院医学系研究科の野阪哲哉教授らが共同で開発したヒトパラインフルエンザ2型ウイルスベクターBC-PIVを用いて行われるもの。なお、共同開発において、BC-PIVを用いる新型コロナウイルスワクチンの全世界における開発及び販売にかかる全ての権利を、メディシノバがバイオコモ及び三重大学から独占的に付与されることになるという。

■バリューデザ <3960>  3,730円 (+700円、+23.1%) ストップ高

 バリューデザイン <3960> [東証M]がストップ高。同社は28日正午頃に、6月度の主要業績指標の状況を発表。主力のハウスプリペイド事業の取扱高(全社ベース)が621億4200万円となり、前月比で13.6%増となったことが好感されたようだ。累計導入店舗数が8万160店(前月比615店の増加)と着実に増えていることなどが寄与したようだ。

■コーテクHD <3635>  3,880円 (+460円、+13.5%)

 東証1部の上昇率2位。コーエーテクモホールディングス <3635> が急反騰し年初来高値を更新。27日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高113億6300万円(前年同期比57.2%増)、営業利益43億8700万円(同4.6倍)、最終利益66億2800万円(同3.0倍)と大幅増益となったことが好感された。主力のエンタテインメント事業で、IP許諾によるロイヤルティー収入が引き続き好調に推移したことが業績を牽引した。また、投資有価証券売却益により営業外収益が増加したことも最終利益の押し上げに寄与した。なお、21年3月期通期業績予想は引き続き未定としている。

■ベルパーク <9441>  5,700円 (+660円、+13.1%)

 ベルパーク <9441> [JQ]が続急騰。27日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1-6月)連結業績について、営業利益が23億5000万円から34億円(前年同期比43.8%増)へ、最終利益が15億7000万円から23億5000万円(同46.8%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。売上高は470億円(同8.5%減)の従来予想に沿った形で着地したものの、売上高総利益率の高い光回線、キャッシュレス決済などのサービスが好調で、手数料収入が計画値を上回った。また、電気通信事業法の改正に伴う端末代金の値引き規制により販促費が計画よりも減少したことや、在宅勤務の推進に伴い、交通費や残業代などのコストが抑制されたことも寄与した。

■竹本容器 <4248>  781円 (+76円、+10.8%)

 東証1部の上昇率4位。竹本容器 <4248> が続急騰。28日午後1時ごろ、集計中の第2四半期累計(1-6月)連結業績について、営業利益が7億円から9億8900万円(前年同期比17.9%増)へ、純利益が4億8000万円から6億7100万円(同18.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。中国国内での事業活動停止命令による影響があり、売上高は74億5000万円から74億1900万円(同5.4%減)へ下振れたものの、原油価格の下落に伴う樹脂原材料価格の低下や、中国政府による社会保険料免除の施策適用、設備投資実施時期の先送りによる減価償却負担の減少などが利益を押し上げた。

■合同鉄 <5410>  2,004円 (+191円、+10.5%)

 東証1部の上昇率5位。合同製鐵 <5410> が4日ぶり急反騰。28日午後1時30分ごろ、第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、売上高を680億円から700億円(前年同期比19.6%減)へ、営業利益を20億円から30億円(同0.7%減)へ、純利益を20億円から30億円(同1.5%減)へ大幅上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う建設工事中断の影響などを織り込んでいたが、工事が想定よりも早期に再開したことなどにより、従来の業績予想を上回る見通しとなったとしている。同時に、従来40円を予定していた中間配当を55円に増額修正し、従来未定としていた期末配当も25円を実施予定と発表しており、これも好材料視された。通期では80円となり、前期実績に対しては65円の減配となる見通しだ。なお、従来未定としていた21年3月期通期業績予想は、売上高1390億円(前期比17.3%減)、営業利益45億円(同50.7%減)、純利益40億円(同46.3%減)になると見込んでいる。また、第1四半期(4-6月)業績は、売上高372億2400万円(前年同期比15.7%減)、営業利益23億4900万円(同62.9%増)、純利益26億1300万円(同51.6%増)だった。

■第一三共 <4568>  9,557円 (+891円、+10.3%)

 東証1部の上昇率6位。第一三共 <4568> が続急騰。同社は27日取引終了後に、開発中の抗がん剤「DS-1062」に対する抗体薬物複合体(ADC)について、グローバルな開発及び商業化契約を英アストラゼネカと締結したと発表。これが材料視されたようだ。同社とアストラゼネカは、全世界(同社が独占的権利を持つ日本は除く)で同剤の単剤療法及び併用療法を共同で開発・商業化し、同社は同剤の製造と供給を担う。今回の契約では、同社はアストラゼネカから10億ドル(本契約時に3.5億ドル、その1年後に3.25億ドル、その2年後に3.25億ドル)の契約一時金を受け取り、開発マイルストンの達成により最大10億ドル、販売マイルストンの達成により最大40億ドルを受け取ることになっており、すべての開発及び販売マイルストンが達成された場合の受け取り総額は最大60億ドルとなる。なお、DS-1062は現在、手術不能で進行・転移性の非小細胞肺がんとトリプルネガティブ乳がんを対象とした第1相臨床試験を日米で実施している。

■MARUWA <5344>  9,280円 (+670円、+7.8%)

 東証1部の上昇率10位。MARUWA <5344> が3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。同社は27日取引終了後に、21年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比3.5%減の21億5400万円となったが、上半期計画34億円に対する進捗率が63.4%となっていることが買い手掛かりとなったようだ。売上高は同13.5%減の89億8100万円で着地。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の自粛などが影響し減収を余儀なくされたが、戦略的な高付加価値製品の増加や生産性向上による利益率の改善に努めたことが利益を下支えした。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ニチレキ <5011>  1,775円 (+94円、+5.6%)

 ニチレキ <5011> が続急伸し年初来高値を更新。27日の取引終了後、第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、売上高を250億円から290億円(前年同期比6.6%増)へ、営業利益を7億円から25億円(同95.8%増)へ、純利益を7億円から20億円(前期16億6400万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。第1四半期において、年度繰り越し工事が順調に進捗し、製商品販売数量・完成工事高が増加したことが要因という。また、原材料価格が低下するなか、長寿命化・高性能化などに寄与する高付加価値製品の販売拡大、及びコスト削減や業務の効率化による収益力向上に努めていることも寄与するという。

■マクニカ富士 <3132>  1,751円 (+90円、+5.4%)

 マクニカ・富士エレホールディングス <3132> はマドを開けて大幅高で3日続伸。株価は一時27日比11%高の1843円まで上値を伸ばした。27日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算で、経常利益が前年同期比75.9%増の36億6500万円に拡大したことが好材料視された。5G(第5世代移動通信システム)やデータセンター関連など通信インフラ市場で半導体の需要が伸びたほか、リモートワークの増加を背景にネットワーク関連商品やクラウド関連商品など引き合いが強かった。また、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、交通費や出張費をはじめとした販管費が減少したことに加え、為替差損益が好転したことも利益を大きく押し上げた。上期計画(49億円)に対する進捗率は74.8%と高水準で業績上振れ期待が浮上している。

■HEROZ <4382>  3,350円 (+155円、+4.9%)

 HEROZ <4382> が大幅反発。28日付の日本経済新聞で「日本経済新聞社が中堅上場企業『NEXT1000』を対象に直近期末時点の自己資本比率をランキングした」と報じられており、同社が1位となっていることが好材料視されたようだ。

■スタンレー <6923>  2,786円 (+117円、+4.4%)

 スタンレー電気 <6923> が大幅続伸。27日の取引終了後、非開示だった21年3月期の連結業績予想を発表。経常利益が前期比13.2%増の340億円に伸びる見通しとなり、これが好材料視された。新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な経済活動の停滞を受けて売上高は前期比13.2%減の3400億円に落ち込むものの、グループで総力を挙げて取り組んでいる生産革新活動の進展などで採算は大きく改善する。併せて、未定としていた今期の年間配当は45円と前期と同額を実施する方針を示したことも評価材料となった。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)の経常損益は3億5800万円の赤字(前年同期は143億5800万円の黒字)だった。

■ザ・パック <3950>  2,899円 (+41円、+1.4%)

 ザ・パック <3950> が続伸。27日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1-6月)連結業績について、売上高が348億円から360億4600万円(前年同期比18.6%減)、営業利益が9億円から12億4500万円(同52.0%減)へ、純利益が6億円から8億7300万円(同51.6%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令を受けて、外出自粛や得意先の休業などによる経済環境の悪化を考慮し、5月8日に下方修正を発表したが、緊急事態宣言の解除を受けて、想定以上に消費が改善したという。

■日本M&A <2127>  4,945円 (+65円、+1.3%)

 日本M&Aセンター <2127> が3日ぶりに反発。27日の取引終了後、マレーシア駐在員事務所を開設したことを発表。近年増加しているクロスボーダーM&Aのなかでもニーズの強い東南アジアへの対応強化を目的としており、これが好感されたようだ。同社はこれまで、近年増加している日本企業の海外進出及び海外子会社の売却などに伴うクロスボーダーM&A案件に対応するために海外支援室を設置。海外においてはシンガポールやインドネシア、ベトナムに拠点を設立している。今回マレーシアでの駐在員事務所開設により、ASEANでのカバー率を上げることで、日本とASEANのクロスボーダーM&A案件の情報量・成約件数ともに増加を期待しているという。

■JMHD <3539>  3,570円 (+45円、+1.3%)

 JMホールディングス <3539> が3日ぶりに反発。27日の取引終了後、20年7月期の連結業績予想について、売上高を1206億1100万円から1268億円(前期比11.9%増)へ、営業利益を49億3700万円から66億4000万円(同44.3%増)へ、最終利益を32億100万円から34億600万円(同21.1%増)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大により、消費者の買いだめ行動が起こったほか、学校の臨時休校や各自治体からの外出自粛要請により在宅比率が高まり、内食商材の需要が伸びたことが要因としている。

※28日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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