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【市況】<マ-ケット日報> 2020年7月28日

 28日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比58円安の2万2657円だった。前日の米株高を受けて前場は100円前後の上昇となったが、日米の主要企業決算に対する様子見ムードが強く、後場からは徐々に警戒売りに押されマイナス圏へと落ちてしまった。ドル・円相場が円高傾向にあるのも輸出株中心に相場の重荷となったようだ。

 昨日の米国市場は経済対策への期待やワクチン開発の進展でダウ平均は3日ぶりに反発した。この日は米2社が各3万人規模で最終段階の臨床試験を開始すると伝わり買いが優勢に。終盤には共和党が1兆ドル規模の経済支援策を発表すると伝わったことも買いを後押しした。米中関係の悪化や新型コロナの拡大はこの日はあまり影響しなかった。

 さて、東京市場は米株高に序盤こそ反応したものの、その後は国内の材料不足で徐々に失速し、目先筋の手じまい売りに押される軟調な展開となってしまった。東証1部の出来高は10億株前後と低水準のままで、外国人を中心とした実需のない状態が続いている。チャート上では下値に25日移動平均線(2万2529円)がサポートとして入っており安心感はあるものの、上値は今月15日以降は緩やかに切り下がっており、三角もち合い上放れを生かし切れずにいる。決算が導火線となる可能性も低そうで、このもみ合いは今しばらく続きそうである。(ストック・データバンク 編集部)

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