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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】NT倍率の低下を意識したNTショートのポジションに

大阪9月限ナイトセッション
日経225 22760 +10 (+0.04%)
TOPIX 1577.5 +4.0 (+0.25%)
CME先物 22340 -410
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックが下落。米政府が米国の知的財産を窃取する一大拠点だったとしたテキサス州の中国総領事館が閉鎖。中国政府は対抗措置として四川省成都にある米総領事館の閉鎖を命じるなど、米中間の緊張感が高まり投資家心理が悪化した。また、インテルなどハイテク株の一角が前日に続いて弱い値動きとなったことも重荷となった。

 シカゴ先物清算値は大阪比410円安の2万2340円だった。23日には寄り付き後に2万2885円まで上昇する場面もみられたが下げに転じており、2万2540円で取引を終えていた。24日についても2万2550円で始まり、2万2620円まで戻す場面もみられたが続かず、一時2万2250円まで下げ幅を広げている。連休明けの日経225先物はこれにサヤ寄せして始まることになり、ギャップスタートで支持線として意識されていた25日移動平均線を割り込んでくることになりそうだ。

 先週の上昇で2万2700~2万3000円のレンジに切り上がったところであったが、このレンジを割り込むことになり、直近のボトムレンジである2万2000円処での攻防を余儀なくされそうだ。決算発表後のテスラは続落で25日線レベルまで下げているほか、インテルは16%超の下落となっている。一方で、インテルと競合するAMDは16%を超える上昇をみせており、本格化するハイテク企業の決算を見極めたいとする模様眺めムードも高まりやすいだろう。

 本日はギャップスタートとなり、日経225型の売りが意識されやすく、TOPIX優位の展開が想定される。ただし、日銀のETF買い入れによる需給面での下支えにより、ここからの下値は売り込みづらく、ショート戦略というよりは押し目狙いでのロングスタンス。また、ショートとしてもNT倍率の低下を意識し日経225先物売り、TOPIX先物買いによるNTショートのポジションになりそうである。

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