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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、中国株急伸を受け上値追いが加速 (7月6日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22341.27
高値  22734.11(14:22)
安値  22325.75(09:00)
大引け 22714.44(前日比 +407.96 、 +1.83% )

売買高  10億2539万株 (東証1部概算)
売買代金  1兆8013億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は400円超の大幅高で3日続伸、上値追い加速の展開
 2.前週末の米国株市場が休場で手掛かり材料難も寄り後は次第高に
 3.中国株や香港株など大きく買われ、これが市場心理を強気に導く
 4.日経平均寄与度の高い値がさ株や半導体関連が買われ指数を牽引
 5.東証1部の87%の銘柄が上昇、ただし売買代金は2兆円台割れ

■東京市場概況

 前週末の米国市場は、独立記念日の振替休日のため休場。

 週明けの東京市場では大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は400円を超える上昇で2万2700円台に乗せて着地、終値ベースで6月10日以来の水準まで戻した。

 6日の東京市場は、寄り付き後しばらくは売り買いが交錯し上値の重い展開だったが、前場中盤から日経平均は先物主導で大きく水準を切り上げる展開をみせた。前週末の米国株市場が休場で手掛かり材料に事欠いたものの、取引時間中は中国・上海株市場や香港株がかなり強い動きをみせたことで、これがマーケット心理を強気に傾けた。日経平均寄与度の高い値がさ株が先物絡みで大きく買われたほか、半導体関連株に買いが集まり全体相場を押し上げた。今週はETF分配金支払いに絡んだ売り圧力を警戒する声もあったが、実際は売り物が薄くスルスルと株価水準を切り上げた。東証1部全体の87%の銘柄が上昇する買い気の強い地合いだったが、売買代金は1兆8000億円台と閑散。インデックス売買中心で、海外機関投資家などの参戦が限られ商いは盛り上がりを欠いた。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの商いをこなし上値指向を強めたほか、東京エレクトロン<8035>も活況高。ファーストリテイリング<9983>は一時2000円を超える上昇をみせた。ネクステージ<3186>がストップ高に買われ、サンデンホールディングス<6444>も大きく水準を切り上げた。ペッパーフードサービス<3053>、ディー・エル・イー<3686>も値幅制限いっぱいに買われた。ノーリツ鋼機<7744>が大幅高、アークス<9948>も物色人気。
 半面、キーエンス<6861>が冴えず、中外製薬<4519>も売りに押され、塩野義製薬<4507>も軟調な動き。シマノ<7309>も値を下げた。クラウディアホールディングス<3607>が急落したほか、エスプール<2471>も大幅に下落した。アイロムグループ<2372>、大幸薬品<4574>などが売られ、レオパレス21<8848>も軟調。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約156円。
 日経平均採用で下落したのは4銘柄のみで、マイナス寄与の上位から中外薬 <4519> 、塩野義 <4507> 、テルモ <4543> 、協和キリン <4151> 。押し下げ効果は約156円。

 東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)証券商品先物、(2)海運業、(3)鉄鋼、(4)非鉄金属、(5)機械。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)医薬品、(2)鉱業、(3)石油石炭製品、(4)精密機器、(5)陸運業。

■個別材料株

△アジアGHD <1783> [JQ]
 NSアセットマネジメントから不動産コンサルティング事業を譲受。
△JINSHD <3046>
 6月既存店売上高が4ヵ月ぶりに前年上回る。
△ペッパー <3053>
 ペッパーランチ事業を売却。
△ワールド <3612>
 6月国内既存店売上高14%減も前月に比べ改善。
△スマレジ <4431> [東証M]
 6月登録店舗数は前月比795店増。
△ヴィッツ <4440> [東証M]
 今期経常を一転3%増益に上方修正・最高益更新へ。
△FCHD <6542> [JQ]
 子会社が橋梁下部工のモニタリングシステム開発。
△識学 <7049> [東証M]
 6月売上高は40%増。
△内田洋 <8057>
 20年7月期の期末配当を30円増額し120円へ。
△アークス <9948>
 第1四半期営業利益2.3倍で着地。

▼霞ヶ関C <3498> [東証M]
 3-5月期は営業赤字。
▼クラウディア <3607>
 第3四半期営業赤字に転落。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サンデンHD <6444> 、(2)ネクステージ <3186> 、(3)ペッパー <3053> 、(4)DLE <3686> 、(5)ノーリツ鋼機 <7744> 、(6)富士PS <1848> 、(7)若築建 <1888> 、(8)南陽 <7417> 、(9)レシップHD <7213> 、(10)アークス <9948> 。
 値下がり率上位10傑は(1)クラウディア <3607> 、(2)プロネクサス <7893> 、(3)宮越HD <6620> 、(4)エスプール <2471> 、(5)巴川紙 <3878> 、(6)ティアック <6803> 、(7)ジェイリース <7187> 、(8)ケミファ <4539> 、(9)アイロムG <2372> 、(10)フイルコン <5942> 。

【大引け】

 日経平均は前日比407.96円(1.83%)高の2万2714.44円。TOPIXは前日比24.82(1.60%)高の1577.15。出来高は概算で10億2539万株。東証1部の値上がり銘柄数は1888、値下がり銘柄数は244となった。日経ジャスダック平均は3424.14円(37.51円高)。

[2020年7月6日]


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