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【市況】株価指数先物【引け後コメント】米政権による株価対策への思惑も高まりやすい


大証9月限
日経225 22560 +240 (+1.07%)
TOPIX  1586.5 +14.0 (+0.89%)

 日経225先物は、前日比240円高(+1.07%)の2万2560円で取引を終了。米国市場の上昇の流れを引き継ぐ形から、寄り付きは2万2620円とシカゴ先物清算値(2万2550円)を上回って始まった。その後、前場半ばにはナバロ米大統領補佐官が中国との通商合意は「終わった」と伝わると、これをネガティブと捉えた短期筋のショートポジションが集中し、一時2万2180円まで急落。

 しかし、すぐさまナバロ氏の否定発言が伝わったほか、トランプ米大統領が「中国との貿易合意は全く損なわれていない」との見解を示したと伝わると、ランチタイムには2万2690円まで上昇するといった荒い値動きとなった。ただ、ショートカバー一巡後は買われ過ぎの反動もあり、後場は狭いレンジ内での推移が続いた。

 手口面では大きな傾きはなく、日経225先物では、ゴールドマンが870枚、ABNアムロが690枚、バークレイズが420枚程度の売り越しに対して、野村が870枚、メリルが480枚、SBIが440枚程度の買い越し。TOPIX先物では、野村が920枚、ソジェンが630枚、BNPパリバが520枚、メリルが360枚程度の売り越し。一方で、JPモルガンが1200枚程度買い越しているほかは、バークレイズが620枚、クレディスイスが530枚、ゴールドマンが500枚程度の買い越しにとどまっている。

 なお、グローベックスのNYダウは、現時点で上昇幅が170ドルを超えて推移している。日経225先物ナイトセッションは2万2680円で始まると、一時2万2720円と18日に付けた高値まで上昇している。ナバロ氏の素早い否定やその後のトランプ米大統領の発言など、大統領選に向けた米政権による株価対策への思惑も高まりやすいだろう。日経225先物については、18日に付けた高値を抜けてくるようだと、テクニカル面では2万3000円突破を目指したトレンド形成が意識されてくる。

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