日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
16日の東京株式市場は、前日の米株高を受け広範囲に買い戻される展開となり、日経平均株価は2万2000円台をにらんで大きく切り返す展開となりそうだ。前日の米国株市場では新型コロナウイルス感染第2波に対する警戒感から安く始まったものの、その後はFRBが個別企業の社債の購入を開始することを発表したことを受け、買いが優勢となった。東京市場では日経平均が前週後半から急速に水準を切り下げ、直近3営業日で1600円近い下落となっていたこともあり、目先値ごろ感からも押し目買いの動きを誘導しそうだ。ただ、新型コロナ感染への懸念がくすぶるなか、買い一巡後は上げ足が鈍る可能性があり、前日の下げ幅を上回る戻りは期待しにくい。取引時間中に日銀金融政策決定会合の結果発表があるが、政策変更は行われない可能性が高く全体相場への影響も限定的となりそうだ。日経平均はフシ目の2万2000円ラインをクリアできるかどうかがひとつのポイントとなる。
15日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比157ドル62セント高の2万5763ドル16セントと続伸。ナスダック総合株価指数は、同137.215ポイント高の9726.023だった。
日程面では、きょうは日銀の金融政策決定会合の結果発表と黒田日銀総裁の記者会見。海外では、6月の欧州経済研究センター(ZEW)の独景況感指数、6月の全米住宅建設業協会(NAHB)の住宅市場指数、5月の米小売売上高、5月の米鉱工業生産指数・設備稼働率、4月の米企業在庫など。
出所:
MINKABU PRESS