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【市況】株価指数先物【引け後コメント】トランプ大統領の会見待ちで方向感の出にくい展開


大証6月限
日経225 21810 -220 (-0.99%)
TOPIX 1559.0 -26.0 (-1.64%)

 日経225先物は、前日比220円安(-0.99%)の2万1810円で日中取引を終了。寄り付きは2万1820円とナイトセッションの終値(2万1890円)を下回って始まった。中国が香港の「国家安全法」を制定する方針を採択したことを受け、トランプ大統領は29日に記者会見を開くと発表。米中間の緊張が高まるとの警戒感から、利食い優勢の展開となった。その後、香港市場が始まる直前には2万1700円まで下げる場面がみられたが、ハンセン指数の反応が限られていたこともあり、前引けにかけてはショートカバーによって下げ幅を縮めている。

 後場に入ると年金資金とみられる資金流入が連日で続いたほか、東京都が6月1日0時から、新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップのステップ2に移行すると発表。さらなる経済活動再開への期待が高まるなか、2万1960円まで切り返しており、日経平均は一時上昇に転じる局面もみられた。

 前場の TOPIXの下落だったことから、日銀のETF買い入れへの思惑なども売り込みづらくさせた。大引けにかけてはMSCIのリバランスに伴う需給要因や、トランプ大統領の会見を見極めたいとするポジション調整の影響がみられたが、日経225先物はほぼ寄り付き水準で取引を終えており、こう着ながらも底堅さが意識された。

 手口面では、日経225先物では連日でABNアムロの売り越しが目立っており、本日は5000枚近く売り越している。買い越しはゴールドマン、三菱UFJモルガン、ドイツが目立つ。TOPIX先物では、大きな傾きはないが、JPモルガンの売り越しに対して、ドイツの買い越しが目立っている。

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