【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:みらかHD、ぐるなび、デジアーツ
デジアーツ <日足> 「株探」多機能チャートより
ニチイ学館<9792>が大量の買い注文が入りカイ気配。同社は8日取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)を実施し、株式の非公開化を目指すことを発表した。米ベインキャピタル傘下の投資ファンドの協力でTOB(株式公開買い付け)を行う形で、既存株主から全株式取得を目指す計画。TOB価格は1株1500円で8日終値を30%上回る水準。買い付け期間はきょうから6月22日までを予定している。これを材料に株価は気配値のまま水準を切り上げた。
■ワコム <6727> 457円 +80 円 (+21.2%) ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率2位
ワコム<6727>はストップ高。前週末8日の取引終了後、21年3月期連結業績予想を発表。売上高890億~915億円(前期比0.5%~3.3%増)、営業利益56億~65億円(同0.6%~16.8%増)、純利益40億~46億円(同2.1%~17.4%増)と予想上限であれば2ケタ増益を見込み、また通期配当予想を同50銭増の7円50銭としたことが好感されている。ブランド製品事業で、ディスプレー製品のエントリーモデルを中心に拡販を図るほか、製品ミックスの改善や販管費の最適化などを行うことが業績拡大に貢献する。テクノロジーソリューション事業を中心に積極的に研究開発投資を行うものの、増収効果で増益を確保する。なお、同時に発表した20年3月期業績は、売上高885億8000万円(前の期比1.0%減)、営業利益55億6700万円(同34.1%増)、純利益39億1700万円(同1.7%増)だった。
■みらかホールディングス <4544> 3,050円 +501 円 (+19.7%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証1部 上昇率4位
みらかホールディングス<4544>がストップ高の3050円水準でカイ気配となっている。9日付の複数のメディアで、子会社富士レビオの新型コロナウイルスの簡易診断ができる抗原検査の検査キットが、国内で初めて実用化される見通しと報じられたことが好材料視されている。同キットに関しては、4月27日付で医薬品医療機器総合機構(PMDA)に製造販売承認を申請しているが、報道によると来週中にも薬事承認される見通しという。なお、報道に関してみらかHDは「当社が発表したものではない。承認が下り次第、速やかに公表する」とコメントしている。
■ぐるなび <2440> 699円 +100 円 (+16.7%) ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率9位
ぐるなび<2440>が3連騰している。8日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は前の期比46.9%増の18億9400万円に拡大して着地。従来予想の14億4000万円を大幅に上回っており、これを好感する買いが優勢となっている。新型コロナウイルス感染拡大を背景に、費用が計画を大幅に下回ったことが利益上振れの要因となった。ネット予約拡大を目的とした広告宣伝の実施や業務委託による企画・開発体制の強化を見送ったほか、新規受注の減少で店舗ページなどの制作が減った。また、人員補強の進捗遅れも寄与した。なお、21年3月期の業績と配当見通しは未定としている。
■デジタルアーツ <2326> 7,430円 +1,000 円 (+15.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
デジタルアーツ<2326>がストップ高カイ気配。8日取引終了後に発表した21年3月期の連結業績予想は経常利益が前期比52.6%増の35億5500万円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが好材料視されている。今期は児童生徒1人1台の学習用端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する「GIGAスクール構想」に絡むフィルタリングソフトの受注獲得で公共向け分野の業績急拡大を見込む。また、企業向けもテレワークの普及を背景にWebとメールのセキュリティー対策ソフトのクラウド版などを伸ばす計画だ。併せて、今期の年間配当は前期比5円増の55円に増配する方針としたことも好感された。なお、20年3月期の経常利益は前の期比11.6%減の23億2600万円だった。
■クリレスHD <3387> 755円 +100 円 (+15.3%) ストップ高 11:30現在
クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>がストップ高。ショッピングセンターなどの商業施設内で飲食店を展開し、フードコート運営なども手掛けている。業績は20年2月期の営業利益が前の期比12.4%減の34億8300万円と2ケタ減益となり、21年2月期業績見通しは非開示としている。ただし、株価面では足もとの業績面の厳しさについて2月下旬以降の急落で織り込みが進んでいた。市場では「国内でも感染者数の伸びが鈍化するなか、外食産業の経営再開の動きが期待できる局面にあり、同社株に限らず関連株は空売りポジションを積んでいた向きの買い戻しが顕在化している」(国内中堅証券)という。同社株の信用取組は直近1日申し込み現在で信用倍率0.43倍と売り長、また日証金では株不足で逆日歩がついている状態にあり、ミニ踏み上げ相場の様相をみせている。
■三菱総合研究所 <3636> 4,080円 +535 円 (+15.1%) 11:30現在
三菱総合研究所<3636>が急騰している。8日取引終了後に発表した20年9月期上期(19年10月~20年3月)の連結経常利益は前年同期比81.1%増の72億3200万円に拡大して着地。通期計画の70億円をすでに超過しており、業績上振れを期待する買いなどが向かった。官公庁向け案件や金融機関向けコンサルティング案件が伸長したほか、金融機関向けシステム開発案件なども寄与し、売上高は前期比5.1%増の482億4600万円となった。利益面では前年同期に品質課題案件の追加損失を計上した反動でITサービス部門の採算が大幅に改善したことに加え、アイネス<9742>の持分法適用関連会社化に伴う持ち分法投資利益を計上したことも利益を大きく押し上げた。
■フィックスターズ <3687> 1,274円 +158 円 (+14.2%) 11:30現在
フィックスターズ<3687>は急伸している。前週末8日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(19年10月~20年3月)連結業績について、売上高が27億5900万円から29億4600万円(前年同期比18.7%減)へ、営業利益が4億1000万円から6億5100万円(同3.7%減)へ、純利益が2億1900万円から3億9900万円(同11.7%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。主力のソフトウェア・サービス事業で自動運転向けソフトウェア開発・高速化サービスを中心に案件が拡大したことに加えて、ハードウェア基盤事業で主力の画像処理プロセッサ搭載演算ボードの継続的な受注があったことが要因としている。
■物語コーポレーション <3097> 7,750円 +910 円 (+13.3%) 一時ストップ高 11:30現在
物語コーポレーション<3097>が急騰し、一時ストップ高に買われる場面があった。8日取引終了後に発表した20年6月期第3四半期累計(19年7月~20年3月)の連結業績は、売上高は493億200万円(前年同期比11.9%増)、営業利益36億8500万円(17.7%増)に伸びており、これを好感する買いが向かっている。食べ放題の「焼肉きんぐ」を中心に展開する主力の焼肉部門が2ケタ増収を達成したのをはじめ、ラーメン部門、ゆず庵部門が好調だったほか、フランチャイズ加盟店舗から受け取るロイヤルティーなども伸びた。なお、新型コロナウイルス感染症拡大の収束が見えないことを踏まえ、通期業績予想を取り下げ、未定に変更している。
■SHOEI <7839> 2,347円 +266 円 (+12.8%) 11:30現在
8日に決算を発表。「上期経常が21%増益で着地・1-3月期も14%増益」が好感された。
SHOEI <7839> が5月8日大引け後(15:30)に決算を発表。20年9月期第2四半期累計(19年10月-20年3月)の連結経常利益は前年同期比20.8%増の20.3億円に伸び、通期計画の38.8億円に対する進捗率は52.5%に達し、5年平均の44.4%も上回った。
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■太平電業 <1968> 2,462円 +243 円 (+11.0%) 11:30現在
太平電業<1968>が大幅高で3連騰。8日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は前の期比2.4倍の95億8000万円に急拡大して着地。従来予想の62億円を大幅に超過し、25期ぶりに過去最高益を更新したことを評価する買いが向かった。火力発電設備などの補修工事で大型改造工事や定検工事が増加したほか、人員効率化による原価低減も利益を押し上げた。なお、21年3月期の業績と配当見通しは開示しなかった。
■JCU <4975> 2,969円 +217 円 (+7.9%) 11:30現在
8日に決算を発表。「今期経常は4%増益、1.5円増配へ」が好感された。
JCU <4975> が5月8日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比13.2%減の62.4億円になったが、21年3月期は前期比4.2%増の65億円に伸びる見通しとなった。
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■全国保証 <7164> 3,435円 +240 円 (+7.5%) 11:30現在
全国保証<7164>は大幅続伸。前週末8日の取引終了後、21年3月期単独業績予想を発表。営業収益475億8000万円(前期比5.3%増)、営業利益363億5000万円(同2.7%増)、純利益254億8000万円(同4.3%増)を見込み、年間配当予想は同16円増の111円としたことが好感されている。税制優遇や低金利によるローン貸し出しなど住宅投資の拡大を図る施策継続を背景に、更なる保証債務残高の増加及び住宅ローン残高市場におけるシェアアップを目指すとしている。なお、新型コロナウイルス感染症の拡大により業績に与える影響については、不確定要素もあり業績予想に織り込んでいないという。また、同時に発表した20年3月期業績は、営業収益452億300万円(前の期比4.6%増)、営業利益353億7900万円(同3.4%増)、純利益244億3000万円(同1.2%増)だった。
■トーカロ <3433> 1,124円 +76 円 (+7.3%) 11:30現在
8日に決算を発表。「前期経常は16%減益で着地・1-3月期(4Q)経常は33%増益、今期業績は非開示」が好感された。
トーカロ <3433> が5月8日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比15.7%減の68.1億円に減った。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。
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■EIZO <6737> 3,505円 +235 円 (+7.2%) 11:30現在
8日に決算を発表。「前期経常は16%増益で着地・1-3月期(4Q)経常は73%増益、今期業績は非開示」が好感された。
EIZO <6737> が5月8日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比15.5%増の65.9億円に伸び、従来予想の56億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。
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■宮入バルブ製作所 <6495> 112円 +30 円 (+36.6%) ストップ高 11:30現在
宮入バルブ製作所<6495>がストップ高まで買われた。同社は8日取引終了後に、21年3月期通期の単独業績予想を公表。営業利益見通しを前期比2.1倍の7500万円としていることが好感されているようだ。売上高は同2.5%増の48億4000万円を見込む。バルク付属機器について設置後20年の交換需要が本格化するとみているほか、赤字製品の生産・販売停止や海外OEM生産による不採算製品の圧縮・撲滅、製造及び販管経費の削減を進めることで収益向上を図るとしている。
■アクロディア <3823> 212円 +50 円 (+30.9%) ストップ高 11:30現在
アクロディア<3823>はストップ高。同社はきょう、マイクロブラッドサイエンス(MBS社、東京都千代田区)と生活習慣病リスクの血液検査に関して業務提携することで基本合意したと発表。これが材料視されているようだ。MBS社は、トータルヘルスケアチェック&ソリューションを提供するLifeeサービスを展開している企業。同社は業務提携により、MBS社が事業展開する血液検査システムにおけるLifeeアプリケーションと連携するポータルプラットフォームサービスを構築するとともに、自社パートナーとの営業提携を検討するとしている。
■NIC <5742> 868円 +150 円 (+20.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
エヌアイシ・オートテック<5742>がストップ高カイ気配となっている。前週末8日の取引終了後に発表した20年3月期連結決算で、営業利益が従来予想を上回って着地したことに加えて、21年3月期業績予想で売上高84億6800万円(前期比28.0%増)、営業利益6億1600万円(同3.2倍)と大幅増益を見込み、年間配当を前期比2円増の41円を予定していることが好感されている。20年3月期決算は、売上高66億1400万円(前の期比24.1%減)、営業利益1億9200万円(同74.0%減)と大幅減収減益だったが、従来予想の営業利益1億4200万円は上回った。主力のアルファフレーム部門で機械メーカーやFA装置メーカーからの引き合いが減少し、売上高は計画を下回ったものの、生産性向上活動による製造原価低減に努めたことや、販管費の見直しによる改善効果が寄与した。なお、21年3月期予想は、IoTや人工知能(AI)の進化で自動化技術へのニーズが高まっていることを背景に、受注拡大を図るとしている。
●ストップ高銘柄
札幌臨床検査センター <9776> 2,066円 +400 円 (+24.0%) ストップ高 11:30現在
小倉クラッチ <6408> 2,737円 +500 円 (+22.4%) ストップ高 11:30現在
など、23銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース