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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アクセスHD、sMedio、エスクロAJ

アクセスHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■アクセスHD <7042>  691円  +100 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 アクセスグループ・ホールディングス<7042>がストップ高。同社は16日、子会社のアクセスプログレスとアクセスネクステージが協力会社との連携により、マスクや消毒液などウイルス対策用品の取り扱いを開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。医療機関や官公庁、公益法人、民間企業、学校関係など公共性の高い機関に提供するとしており、既に初期の納品を開始。グループの取引先以外からの受託も開始し、取り扱い商品を増やすことも検討しているという。なお、一般の個人や個人事業主への販売はないとしている。

■sMedio <3913>  693円  +100 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 sMedio<3913>がストップ高。同社は16日、インテル社の「Intel AI Buildersプログラム」のメンバーに認定されたと発表しており、今後の展開などが期待されているようだ。「Intel AI Buildersプログラム」は、インテル社が提供するプラットフォームを活用してAI(人工知能)の導入・活用を加速させたい独立系ソフトウェアベンダーやOEM、システムインテグレーターといった企業向けのプログラム。認定されると、インテル社の技術リソースに直接アクセスでき、またサポートを受けることでインテルプラットフォームに最適化した製品の提供が可能になるほか、企業間での共同マーケティングやビジネスマッチングの機会を得ることができる。sMedioはメンバーに認定されたのを機に、インテルプラットフォームに適したsMedio AI Technologies(sMedioのAIディープラーニング画像・映像解析エンジン)の開発を進めるとしている。

■エスクロAJ <6093>  184円  +26 円 (+16.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>が急騰。16日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。今回発表の自社株買いでは、上限を100万株(発行済み株数の2.35%)、または2億円としており、取得期間は4月17日から6月22日まで。今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行や株主還元の充実、資本効率の向上を図ることが目的としている。

■PSS <7707>  633円  +70 円 (+12.4%)  本日終値
 プレシジョン・システム・サイエンス<7707>が大幅高、株価はきょうでついに10連騰を記録し年初来高値を更新となった。バイオ関連機器を手掛けるが、遺伝子解析や免疫測定分野での実績が高く、主力のDNA抽出装置の拡販強化で業績立て直しを図っている。同社の新型コロナウイルス向け遺伝子検査装置などへの需要が期待される状況にあり、継続的な投資マネーの流入を誘っている。東京農工大と同社は新型コロナウイルスの迅速診断技術などで共同研究を進めている。

■メドレックス <4586>  426円  +35 円 (+9.0%) 一時ストップ高   本日終値
 メドレックス<4586>が急反発。16日の取引終了後、米国で開発中の帯状疱疹後の神経疼痛治療薬MRX-5LBT(リドカインテープ剤)について、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>と共同開発契約を締結したと発表しており、これが好感した買いが入った。現在、メドレックスグループ単独で開発中のMRX-5LBTは、FDA(米国食品医薬品局)から要求されている臨床試験を全て終了しており、20年中に新薬承認申請を行い、21年に承認取得を見込んでいる。今回の契約により、メドレックスは米国における事業化の進捗に応じたマイルストーンを最大2億円受け取る一方、販売高に応じたロイヤルティーをメドレックスに支払うことになる。また、メドレックスは20年12月期連結業績予想について、マイルストーン収入を織り込み、売上高を2億3400万円から3億3400万円(前期比97.6%増)へ、営業損益を11億8900万円の赤字から10億8900万円の赤字(前期16億2700万円の赤字)へ上方修正した。

■ニーズウェル <3992>  626円  +48 円 (+8.3%)  本日終値
 ここにきてAI関連株に物色の矛先が向いている。きょうはニーズウェル<3992>がカイ気配スタートで一気に水準を切り上げたほか、日本サードパーティー<2488>も大幅高で4ケタ大台を回復。前者はRPAとAI技術を融合させたソリューションで強みを持つシステム開発会社で、後者はAI分野に傾注したICTソリューションビジネスを手掛ける企業として注目されている。AIを活用したビッグデータ解析で強みを持ち、データサイエンティストの育成に注力するALBERT<3906>が先駆人気化したが、これに続く形で関連株が幅広く物色のターゲットとなっている。ALBERTは17日、新型コロナウイルス対策の一環として全国自治体におけるチャットボット「スグレス」の導入が加速していることを改めて開示している。

■FRONTEO <2158>  298円  +21 円 (+7.6%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が急伸。この日、独自に開発した、病気や薬剤のメカニズムを可視化する人工知能(AI)システム「Cascade Eye」を利用して、新型コロナウイルス感染症に対するドラッグリポジショニングの研究を開始すると発表しており、これが好感された。「Cascade Eye」は、さまざまな疾病に関係する分子や遺伝子などの情報を人工知能を通じて短時間に解析し、遺伝子や分子の相互作用を経路図として表す「パスウェイマップ」状に可視化することのできるシステム。今回の研究では「Cascade Eye」を利用して、新型コロナウイルス感染症のパスウェイマップを構成することで、重要な分子や遺伝子、薬剤候補などを視覚的に捉え、この情報をもとに既存薬での治療可能性や、新たなターゲット、複数のパスを効率的に阻害するための併用薬候補の発見を目指すとしている。

■アイスタディ <2345>  1,510円  +96 円 (+6.8%)  本日終値
 アイスタディ<2345>が続伸。16日の取引終了後、フィスコ<3807>グループのウェブトラベルと業務提携すると発表しており、これが好感された。ウェブトラベルは、海外や国内の個人旅行を希望している顧客向けに、インターネットを利用して旅行プランの企画・提案や手配を行なう、在宅勤務(SOHO)型の旅行コンサルタント「トラベルコンシェルジュ」によるオーダーメイド旅行を提案するインターネット旅行会社。今回の提携は、両社で「トラベルコンシェルジュ養成プログラム」を共同開発するのが狙いで、更に既にウェブトラベルのトラベルコンシェルジュとして活躍しているメンバーに対しても、アイスタディのeラーニングコンテンツによる学習機会を提供するとしている。

■ヒロセ通商 <7185>  1,774円  +88 円 (+5.2%)  本日終値
 外国為替証拠金取引(FX)大手のヒロセ通商<7185>が大幅反発。16日取引終了後に発表した3月の営業収益が前年同月比54.1%増の15億8600万円に拡大しており、これを好感する買いが向かったようだ。営業収益の前年比プラスは3カ月連続となる。3月は為替市場の値動きが大きく、外国為替証拠金取引が急増した。

■日本エンタープライズ <4829>  243円  +10 円 (+4.3%)  本日終値
 日本エンタープライズ<4829>が高い。16日の取引終了後、子会社and Oneがクロノス(東京都港区)とともに、初期費用なしですぐに利用できる電話会議システム「T-Macss電話会議」の提供を開始すると発表しており、これが好感された。同システムは、インターネット回線の状況によらず、品質の高い通話環境で会議を進行できるのが特徴。申し込み企業に電話会議ができる仮想会議室を用意し、利用者は会議時刻に、付与された共通の電話番号へ手持ちの電話(固定電話機/通信端末)から電話するだけで利用できるという。新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた緊急事態宣言を受けて、各企業でテレワークが実施され、インターネットのトラフィックが逼迫しつつあるといわれていることから、注目されているようだ。

●ストップ高銘柄
 カワセコンピ <7851>  217円  +50 円 (+29.9%) ストップ高   本日終値
 AHCグループ <7083>  1,957円  +400 円 (+25.7%) ストップ高   本日終値
 松屋アールアンドディ <7317>  2,180円  +400 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 イメージ情報開発 <3803>  447円  +80 円 (+21.8%) ストップ高   本日終値
 スガイ化学工業 <4120>  1,696円  +300 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値
 など、20銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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