【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:富士フイルム、SBG、国際石開帝石
富士フイルム <日足> 「株探」多機能チャートより
富士フイルムホールディングス<4901>が大幅続伸している。今朝のNHKニュースで、「政府はインフルエンザ治療薬『アビガン』について、治験プロセスを経たうえで、新型コロナウイルスの治療薬としての正式な承認を目指すことにしており、有効な治療薬の開発に向けて研究を後押しする方針だ」と報じており、これを好感した買いが入っている。また、「すい炎の治療薬『フサン』についても、臨床研究として事前に患者の同意を得たうえで投与が始まる予定だ」としていることから、コーア商事ホールディングス<9273>や日医工<4541>、富士製薬工業<4554>なども高い。
■片倉工業 <3001> 1,098円 +51 円 (+4.9%) 11:30現在
片倉工業 <3001> が大幅続伸。27日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の7.1%にあたる250万株(金額で25億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から21年3月31日まで。
■クスリアオキ <3549> 8,690円 +290 円 (+3.5%) 11:30現在
クスリのアオキホールディングス<3549>が大幅続伸。27日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比17.2%増に伸び、11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、消毒液などの販売が伸びたことが反映されたようだ。客数は前年同月比21.3%増に拡大した。一方、客単価が同3.4%減と2カ月ぶりにマイナスとなった。なお、全店売上高は同30%増だった。
■長谷川香料 <4958> 2,080円 +37 円 (+1.8%) 11:30現在
長谷川香料<4958>が4日続伸。27日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.4%にあたる100万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されたようだ。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月30日から9月30日まで。併せて、保有する投資有価証券の一部を売却することに伴い、20年9月期に売却益8億円を特別利益に計上する見込みになったと発表。通期業績予想への影響は精査中とし、修正が必要な場合は速やかに公表するとしている。
■ウシオ電機 <6925> 1,033円 -144 円 (-12.2%) 11:30現在
27日に業績修正を発表。「今期経常を一転34%減益に下方修正」が嫌気された。
ウシオ電機 <6925> が3月27日大引け後(16:30)に業績修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の120億円→75億円(前期は114億円)に37.5%下方修正し、一転して34.4%減益見通しとなった。
⇒⇒ウシオ電機の詳しい業績推移表を見る
■武蔵精密工業 <7220> 775円 -62 円 (-7.4%) 11:30現在
27日に発表した「減損損失103億円が発生」が売り材料。
20年3月期に欧州子会社に係る減損損失を計上。最終利益ベースで103億円のマイナス要因となる。
■ソフトバンクグループ <9984> 3,608円 -279 円 (-7.2%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>が急反落。株価は一時、前週末に比べ10.9%安に売られている。同社の有力投資先で衛星通信ベンチャー企業のワンウェブが経営破綻したと複数のメディアが伝えた。27日にチャプター11(米連邦破産法11条)を申請したという。ソフトバンクGはワンウェブに累計19億ドル(約2000億円)を投資した、とも報じられている。これを受け、先週末まで戻り歩調にあった同社株は、再度売りに押されている。
■北越工業 <6364> 1,086円 -33 円 (-3.0%) 11:30現在
北越工業<6364>が大幅反落している。前週末27日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したが、全般安のなか反応は限定的のようだ。上限を50万株(発行済み株数の1.71%)、または6億円としており、取得期間は4月1日から9月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするために実施するという。
■国際石油開発帝石 <1605> 592円 -8.9 円 (-1.5%) 11:30現在
国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が安い。27日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比1.09ドル安の1バレル=21.51ドルに下落した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、原油需要減速懸念が再度高まり、時間外取引では一時20ドル割れへと下落している。一部でサウジアラビアとロシアの価格競争が続いていると報じられたことも嫌気された。これを受け、国際帝石などは軟調な値動きとなっている。
■リプロセル <4978> 396円 +80 円 (+25.3%) ストップ高 11:30現在
リプロセル<4978>が急騰している。午前10時ごろ、新型コロナウイルス用ワクチンの開発を目指す国際的研究コンソーシアムへの参加を発表しており、これが好感されている。同コンソーシアムは、ベルギーのeTheRNA社が中心となって推進。ワクチンは医療従事者や感染者の家族など感染リスクの高い人々を初期のターゲットとし、鼻腔内への投与でワクチン効果を狙うという。また、コンソーシアムの技術を活用することで、将来、 新型コロナウイルスが変異した場合にもワクチン効果が維持されるようにデザインする予定という。
■トビラシステムズ <4441> 1,394円 +228 円 (+19.6%) 一時ストップ高 11:30現在
トビラシステムズ<4441>は急伸。スマートフォン向けのクラウドビジネスフォン「トビラフォンCloud」をきょう正午から販売開始すると発表しており、これが好感されている。同サービスは、従来のPBX(構内交換機)をクラウド化し、インターネット上での通話が可能となるサービス。これまで社内でしか内線を回せなかった従来型のビジネスフォンに替わり、社内外どこにいても内線、保留、転送などを使用できることから、テレワーク環境を支援するとしている。また、同社の迷惑情報フィルターが標準付帯していることから、不要なセールス電話などを拒否して業務効率を高めることができるのも特徴という。なお、業績への影響は軽微としている。
■アイスタディ <2345> 981円 +150 円 (+18.1%) ストップ高 11:30現在
アイスタディ<2345>がストップ高の981円に買われている。安倍晋三首相が28日の記者会見で、休校している学校の再開に向けて、「来週もう一度、専門家会議を開き意見を聞く」と発言した。休校期間が延長されることになれば、eラーニングを利用する機会が増えるとの思惑が働いているもようで、同社のほかにもチエル<3933>、すららネット<3998>なども買われている。
■シンシア <7782> 340円 +50 円 (+17.2%) 11:30現在 東証1部 上昇率2位
シンシア <7782> が急反騰。27日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の8.05%にあたる50万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から12月18日まで。
■ニッピ <7932> 3,290円 +453 円 (+16.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
ニッピ<7932>はストップ高カイ気配。27日取引終了後、東京都足立区千住に保有する土地の売却に伴い、固定資産譲渡益が発生する見通しとなったと発表しており、これを好材料視する買いが入っている。本社所在地である東京都足立区千住の一部保有不動産を集合住宅用地として長谷工コーポレーション<1808>へ譲渡する。これに伴い、21年3月期に売却益52億9200万円を特別利益に計上する見込みとなった。5月15日発表予定の21年3月期業績予想に織り込む予定としている。
●ストップ高銘柄
アンドール <4640> 449円 +77 円 (+20.7%) ストップ高 11:30現在
出前館 <2484> 910円 +150 円 (+19.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
fonfun <2323> 490円 +80 円 (+19.5%) ストップ高 11:30現在
JMC <5704> 643円 +100 円 (+18.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
中京医薬品 <4558> 574円 +78 円 (+15.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、14銘柄
●ストップ安銘柄
SDエンターテイメント <4650> 417円 -102 円 (-19.7%) ストップ安 11:30現在
オルトプラス <3672> 595円 -100 円 (-14.4%) ストップ安売り気配 11:30現在
など、2銘柄
株探ニュース